飲酒と腰痛の関係性|アルコール・お酒の飲み過ぎは悪化の原因?

飲酒のしすぎによる腰痛に悩んでいませんか?飲酒が腰痛を引き起こす要因は3つあります。この記事では飲酒と腰痛の関係性や原因、症状を紹介します。お酒を飲み過ぎたときの腰痛の治し方として、アルコールの適正量や休肝日についても解説するので参考にしてください。

目次

  1. 飲酒は腰痛の原因?
  2. 飲酒が腰痛を招く原因
  3. 肝臓に負担がかかる
  4. 小腸に負担がかかる
  5. 膵臓に負担がかかる
  6. 飲酒が原因の腰痛の症状・痛み
  7. 腹痛・背部痛を伴った腰痛
  8. 呼吸がしづらくなる
  9. 腰を動かすと痛みが出る
  10. 飲酒で腰痛になった時の治し方
  11. アルコールの適正量を守る
  12. 休肝日を作る
  13. 有酸素運動をする
  14. バランス良く栄養素を摂取する

飲酒は腰痛の原因?

二日酔いのときに、腰が痛くなった経験はありませんか。お酒を飲み過ぎると、肝臓や膵臓などに大きな負担がかかります。内臓の筋肉が疲弊すると、つながっている周囲の筋肉も動きが悪くなり、腰痛を引き起こすことがあるのです。飲酒による腰痛について詳しく説明します。

飲酒が腰痛を招く原因

腰を痛めたわけでもないのに、お酒の飲み過ぎで腰痛になるのは不思議と思いませんか。飲酒で負担がかかる内臓の疲弊が、腰の筋肉に悪影響を及ぼすからです。内臓自体にも筋肉があり、自律神経の働きによって筋肉が動いて内臓が働きます。

運動すると筋肉痛になるのと同様に、内臓がフル稼働すると筋肉が疲弊します。体内の筋肉同士はつながっているため、腰の筋肉にも悪影響が及ぶのです。ここでは、お酒を飲み過ぎるとどの内臓に負担がかかるのか、どうして腰痛を引き起こすのかを詳しく解説します。

肝臓に負担がかかる

飲酒が腰痛を招く原因には、肝臓に負担がかかることが挙げられます。摂取したアルコールは胃や小腸で吸収され、血液に溶け込んで肝臓に送られるからです。肝臓では酵素でアルコールを毒性のあるアセトアルデヒドに分解し、さらに分解が進めて無毒化していきます。

しかし、大量のアルコールを摂取した場合、肝臓で分解しきれないことがあります。酵素の代わりにアセトアルデヒドの分解に使われるのが、体内のビタミンB群です。

飲酒で大きな負担がかかる肝臓の筋肉は疲弊しているにもかかわらず、疲労回復効果のあるビタミンB群も不足している状態です。重く硬くなった肝臓の筋肉につながっている横隔膜や腸腰筋が引っ張られ、腰痛が引き起こされます。

小腸に負担がかかる

小腸に負担がかかることも、飲酒が腰痛を招く原因です。体内に入ったアルコールは、胃で約2割、小腸で約8割吸収されます。肝臓で血中のアルコールは分解されるものの、肝臓は胆汁をつくることはおざなりの状態です。

小腸での消化・吸収をサポートする胆汁が分泌不足になり、小腸はいつも以上のフル稼働の状態になります。小腸にも筋肉があり、働き過ぎると疲れから肥大や炎症を引き起こします。

小腸は腸間膜(ちょうかんまく)で包み支えられていて、背中から腰の筋肉にくっついている状態です。小腸に過剰な負担がかかると、腸間膜でつながっている腰の関節や筋肉の動きも悪くなり、腰痛になってしまうのです。

膵臓に負担がかかる

飲酒が腰痛を招く原因には、膵臓に負担がかかることも挙げられます。膵臓の働きは2つあります。1つは、食べ物を分解・消化する膵液の分泌です。もう1つは、血糖値を調節するインスリンやグルカゴンの分泌です。

正確な因果関係は解明されていないものの、過剰なアルコール摂取は膵炎を引き起こすことがあります。膵炎とは、膵液が膵臓の細胞を自己消化してしまう病気です。膵炎には急性と慢性があり、弱い痛みのため自覚症状のないまま悪化しやすい慢性膵炎には注意が必要です。

強いアルコールは胃酸の分泌を促進するため、胃酸の酸性を中和する膵液の分泌も促進されます。膵液を分泌する膵臓にさらに負担がかかることも、飲酒による腰痛を悪化させる原因と言われています。腰痛の症状が悪化した場合、早めに内科を受診しましょう。

飲酒が原因の腰痛の症状・痛み

お酒の飲み過ぎが原因の腰痛は腰の痛みはもちろんのこと、肩や背中にも痛みを感じることもあります。一般的な腰痛やぎっくり腰とは異なる症状です。飲酒が原因の腰痛の症状・痛みを説明します。

腹痛・背部痛を伴った腰痛

飲酒が原因の腰痛の症状・痛みには、腹痛や背部痛を伴う場合もあります。アルコールの過剰摂取で異常が起きる膵臓の位置は胃の裏側で、背中側です。後腹膜器官とも言います。そのため、膵臓に異常が起きると、腰痛と同時にお腹や背中に痛みが出やすくなります。

呼吸がしづらくなる

呼吸がしづらくなるのも、飲酒が原因の腰痛の症状です。お酒の飲み過ぎで肝臓が腫れると、横隔膜が動きにくくなるからです。肝臓に密着している横隔膜は呼吸するときに上下に動いて、酸素や二酸化炭素を出し入れします。

横隔膜は大腰筋とつながっていて、周辺の筋肉を血液循環をさせています。そのため、横隔膜の動きが鈍ると、つながっている大腰筋に血行不良が起こるのです。むくんだときのような重だるい腰の痛みが出てしまいます。

腰を動かすと痛みが出る

飲酒が原因の腰痛の症状には、腰を動かすと痛みが出ることもあります。飲酒で肝臓が疲弊すると、つながっている横隔膜や胸も動きが鈍るからです。腰を回す動きは、胸郭の動きによるものです。腰をひねる動作で胸郭の動きが鈍いと腰に負担がかかり、痛みが出ます。

起き上がりや立ち上がりの動きで痛みが出るのも、飲酒が原因の腰痛の症状です。アルコールには利尿作用もあるため、お酒を飲み過ぎると大量の水分が腎臓に集まります。尿の重みで腎臓の位置が下がると、周囲にある腎筋膜から大腰筋も下に引っ張られます。

大腰筋は骨盤を支える筋肉です。股関節を動かす大腰筋が下がると、骨盤が歪んでしまいます。起き上がりや立ち上がりの動きで大腰筋が太ももを持ち上げようとすると、腰痛を引き起こしてしまうのです。

飲酒で腰痛になった時の治し方

お酒の飲み過ぎで腰痛になった場合は、どのような対策をすればよいのでしょうか。腰痛の症状を放置したままでは、さらに悪化させる恐れもあります。症状の悪化により、ぎっくり腰を引き起こすこともあるのです。ここでは、飲酒による腰痛の治し方を紹介します。

アルコールの適正量を守る

飲酒で腰痛になった時の治し方は、アルコールの適正量を守ることです。適度な飲酒であれば、内臓に大きな負担がかからないからです。厚生労働省の「健康日本21(第一次)」によると、適度な飲酒を「1日平均純アルコールで20g程度」と定義しています。

純アルコール20gとは、ビール中ビン1本・日本酒1合・チューハイ(7%)350ml缶1本などに相当します。しかし、女性や高齢者、アルコール代謝能力が低い人は、半量ぐらいが適当です。飲酒習慣のない人やアルコール依存症者には、当てはまらない定義になります。

休肝日を作る

休肝日を作ることも、飲酒で腰痛になった時の治し方です。お酒を飲まない日を設けると、大量のアルコール摂取でダメージを受けた内臓が修復されるからです。厚生労働省では週1日以上お酒を飲まない日を設けることで、肝臓病のリスクを下げられるとしています。

理想的には連続した飲酒期間をなるべく少なくしたり、1週間でのアルコールの総摂取量を調節したりすることを心がけましょう。自分のライフスタイルに合わせて休肝日を作ることが、腰痛を治すコツです。

すでに飲酒による腰痛の症状が悪化しているときは、禁酒がおすすめです。飲酒による血行促進で、腰の痛みが強まる恐れがあるからです。飲酒後の発汗作用で身体が冷えることも、腰痛を悪化させる原因になります。

有酸素運動をする

飲酒で腰痛になった時の治し方には、有酸素運動をすることも挙げられます。有酸素運動は、内臓のダメージ修復に役立つ栄養素を全身に運んでくれるからです。ウォーキングやラジオ体操などを週3~4日行うと、全身の血行が良くなり、内臓の働きも活発になります。

バランス良く栄養素を摂取する

バランス良く栄養素を摂取することも、飲酒で腰痛になった時の治し方です。アルコール分解、代謝でタンパク質やビタミン・ミネラルが不足気味になっているからです。タンパク質はお酒の飲み過ぎでダメージを受けた肝臓を修復したり、胃壁を保護してくれたりします。

タンパク質を豊富に含む食品もおすすめではあるものの、過剰摂取で腸内環境を悪化させる恐れがあります。タンパク質は十分に消化吸収できる適度な量を食べることが大切です。消化のよい豆腐を積極的に食べましょう。

肝臓の酵素を活性化させ、肝機能をサポートするミネラル(アリシン、セレン)を含むニンニクも、おすすめの食材です。アルコールを分解過程で消費されるビタミンB群を補うことも、大切です。ビタミンB群は筋肉疲労回復に役立つため、飲酒による腰痛改善に役立ちます。

飲酒は腰痛に気をつけて楽しもう

お酒の飲み過ぎは腰痛の原因になります。飲酒による腰痛の治し方にはアルコールの適正量を守ったり、休肝日を設けたりすることが大切です。有酸素運動をしたり、栄養素をバランス良く摂取するのもいいでしょう。腰痛に気をつけて飲酒を楽しみましょう。

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