正座ができない原因を部位別に紹介!膝が曲がらない時におすすめのストレッチも
膝が痛くて正座ができずに悩んでいませんか?もしかしたら『変形性膝関節症』かもしれません。この記事では、変形性膝関節症の他にも、【太もも・足首】など部位別の正座ができない原因を紹介します。正座ができない時におすすめのストレッチも紹介するので参考にしてください。
目次
膝が痛くて正座ができない...
健康なときには膝を意識することは少ないでしょう。しかし、膝に異常があらわれると「膝が痛い」「膝が曲がらない」「膝が痛くて正座ができない」など日常生活にも支障が出ます。
年齢を重ねると膝の痛みに悩む人は多くなりますが、若い人でも膝が痛くて正座ができない人は少なくありません。膝の痛みは加齢や生活習慣によるものなど、原因はさまざまです。膝の痛みと正座ができない原因、おすすめのストレッチを紹介していきます。
正座ができないのはなぜ?
膝の痛みで正座ができないのはなぜでしょうか。子供と大人では、「膝が痛い」という症状でも原因に違いがあります。ここでは、それぞれに多い膝の痛みの原因を解説します。
子供は『オーバーユース』が原因であることが多い
子供の場合は「オーバーユース」が原因であることがほとんどです。子供や若者でスポーツをする人は膝の使いすぎにより負担がかかり、筋肉や関節に炎症が起きて痛みを生じます。筋肉が緊張しすぎるため、膝の曲げ伸ばしがスムーズにできず正座をするのが困難になります。
オーバーユースは痛みを我慢しながらスポーツをすることが多く、痛みの改善に時間がかかるだけでなく再発しやすいため注意が必要です。膝に痛みや違和感を感じたときは、早めに受診をしてください。
大人は『変形性膝関節症』が原因であることが多い
大人の場合は、正座ができない原因の多くが「変形性膝関節症」です。関節内の軟骨がすり減り、痛みや腫れを伴うのが変形性膝関節症です(※1)。40代以降の女性に多い症状ですが、筋肉が衰え始める30代から発症する場合もあります。
當銘梨沙先生
柔道整復師
正座ができない原因の多くは足の関節にあります。しかし、今までスポーツもしておらず怪我もしたことがないのに正座ができなくなってしまったという場合は、股関節や腰、骨盤の関節に問題があることもあります。
日本人に多い『変形性膝関節症』とは?
「変形性膝関節症」は、日本人に多い膝の痛みや変形を伴う疾患です。変形性膝関節症は膝関節の軟骨がすり減り、関節が変形していきます。しかし、軟骨自体には神経がないため、初期の段階では深刻な痛みを感じることは少ないでしょう。
症状が進むと痛みが消えず、膝が曲がらない・伸ばせないという症状も出てきます。膝が痛い・違和感があるという場合には、症状のセルフチェックをしてみましょう。
変形性膝関節症の症状
- 動きはじめに膝のこわばりを感じる
- 膝が重くて動かしにくい
- 正座や階段の上り下りで痛みを感じる
- 膝が腫れて熱感が生じる
- 歩くときしむような音がする
- 膝が曲がらない
- 膝が伸びない
初期では起床時や歩きはじめなど動作の開始時に、こわばりを感じます。深刻な痛みはなく「なんだか痛いような感じがする」というはっきりしない痛みです。中期には正座や階段の上り下りで痛みを感じ、歩くときしむような音がする場合もあります。
膝が腫れて熱感が生じることもありますが、足を休めると痛みが和らぎます。さらに進行すると膝の変形が目立ち、安静時にも痛みが取れません。膝が曲がらない・伸びないという症状も進行し歩行が困難になります。
変形性膝関節症になりやすい原因
変形性膝関節症の原因は加齢、筋肉の衰え、肥満、O脚・X脚、膝関節の損傷です。加齢とともに関節内の軟骨がすり減り、関節をスムーズに動かせないため炎症が起こります。筋肉の衰えや肥満は身体の重みを支えられず、膝への負担が大きくなってしまいます。
膝が痛いからといって運動不足になると、さらに筋肉は衰え体重が増加するため注意が必要です。適度に歩く、ストレッチをするなどの簡単な運動を心がけましょう。O脚・X脚などの足の変形は体重のかかる場所が偏ることで膝関節に負担がかかります。
スポーツや転倒などによる靭帯損傷や半月板損傷も、膝の関節を傷つけてしまうため変形性膝関節症の原因の1つです。変形性膝関節症は日常生活に支障をきたすため、症状が進行する前の予防が大切です。
【部位別】正座ができない原因
正座ができない原因は変形性膝関節症だけではありません。ここでは、痛みがある部位別に正座ができない原因を解説していきます。
①膝が痛い時
- 変形性膝関節症
- ジャンパー膝
- オスグッド・シュラッター病
- 内側半月板損傷
- 鵞足炎
- 内側側副靭帯損傷
- 棚障害
- 偽痛風
- 関節リウマチ
膝関節に力が加わると痛む、膝が曲がらないという場合、骨折や脱臼などレントゲン検査で診断がつくもの以外は「捻挫」と診断されます。しかし、捻挫のままでは治療方針が立てられないため、診察やMRI検査などにより靭帯損傷や半月板の損傷などの最終診断が必要です。
「ジャンパー膝」や「オスグッド・シュラッター病」は、膝の皿の下あたりに痛みが出ます。それ以外のものは膝の内側に痛みが出るため、受診の際には痛む場所を伝えるようにしましょう。
②膝の裏が痛い時
- 変形性膝関節症
- ベーカー嚢腫
- 反張膝
ベーカー嚢腫(のうしゅ)は膝裏の関節包に炎症が起き、関節液が溜まることでできた腫瘤(しゅりゅう)のことで、腫瘍ではありません。いわゆる水が溜まった状態です。半月板損傷や変形性膝関節症の合併症として発症することが多くみられます。
反張膝(はんちょうしつ・はんちょうひざ)は足を伸ばして立った時に、膝が反りすぎている状態です。日常的に足を突っ張る癖のある人や、バレエや水泳など足を伸ばして使う人に多くみられます。
③太ももが痛い時
- 変形性膝関節症
- 大腿四頭筋炎
- 膝蓋大腿関節症
太ももに痛みが出る場合にも正座ができないことがあります。大腿四頭筋炎は激しいスポーツやヒールの高い靴を履く人に多くみられ、太ももの前側の筋肉に炎症が起きた状態です。歩くときや足を動かす運動をした際に太もも前面や膝の上の辺りに痛みが出ます。
膝蓋(しつがい)大腿関節症は、膝への負担の蓄積・膝蓋骨(膝の皿)が外にずれることが原因です。膝蓋骨と大腿骨がすれて炎症を起こしています。膝蓋骨の上の辺りの痛みや膝関節の腫れやこわばりがあります。
④足首が痛い時
- 捻挫
- 怪我の後遺症
- 足首の硬さ
- 骨や組織の変形
足首が痛いときにも正座をするのは困難でしょう。足首が傷む原因は捻挫や怪我の後遺症で足首が硬くなることです。運動不足によって関節周りの組織に柔軟性がなくなり、足首が硬くなることもあります。
足首への負担や加齢に伴うホルモンの関係で、骨や組織の変形を招くことも原因です。ヒールの高い靴など足首に負担のかかる靴は、骨や関節を構成する靭帯にストレスがかかり痛みを生じます。
そもそも正座は膝に悪い?
日本人は昔から正座をする習慣があり馴染み深い座り方ですが「正座は膝に負担がかかる」「膝痛にはよくない」という話を耳にしたことがあるでしょう。ここでは、「そもそも正座は膝に悪いのか?」ということを解説していきます。
短時間であれば問題なし
正座は膝のストレッチにもなるため、短時間であれば問題ありません。年齢を重ねると「拘縮(こうしゅく)」という膝が曲がらない、伸びない症状が出やすくなります。正座をすることでストレッチになり、柔軟性を保つことや可動域が広がるというメリットもあるのです。
長時間続けると負担になる
長時間の正座は膝に負担がかかり、痛みが出る原因にもなるため気をつけましょう。特に、膝に違和感や痛みがある、関節がこわばる人は注意が必要です。長時間の正座は軟骨や半月板の弾力性が損なわれ、軟骨がすり減ることで変形性膝関節症を引き起こす場合もあります。
當銘梨沙先生
柔道整復師
今まで普通にできていたことが痛みでできなくなっているということは体のどこかに不具合が生じています。日常生活に支障はなくてもどこかをかばって体を使うことになり、バランスを崩し他のところに痛みが発生する可能性もあります。違和感を感じたらそのままにせず解決させましょう。
正座ができない時におすすめのストレッチ2選
日本人には馴染み深い正座ですが、実は「正座ができない」という人は少なくありません。椅子に座って生活することも多くなった現代ですが、やはり正座をする機会があるものです。正座に必要なのは太ももと足首の柔軟性です。
それでは、正座ができないときにおすすめのストレッチを紹介していきます。毎日の習慣にして、柔軟性をアップさせましょう。ただし、痛みを我慢すると筋肉が余計に硬くなるため「痛いけれど気持ちがいい」程度がポイントです。
正座ができない時におすすめのストレッチ①太もも
正座ができない原因に、太ももと足首の関節が硬いことが挙げられます。今回紹介する太ももストレッチは、太ももと足首のストレッチができます。
- 仰向けか片足立ちになる
- 片方の足の甲を同じ側の手でつかむ
- そのまま足をお尻の方へ引き付ける
- 20秒キープする
- 反対側も同様にストレッチをする
仰向けでも片膝立ちでもできるストレッチです。仰向けの際、足を引き付けるときにお尻が浮かないようにします。また、手で足首を強く引っ張らないように気をつけましょう。太もも・股関節・足の甲が同時に伸びるのを感じてください。朝・晩2~3セットがおすすめです。
正座ができない時におすすめのストレッチ②ふくらはぎ
正座ができないときは、ふくらはぎの筋肉をほぐすストレッチもおすすめです。ふくらはぎの硬さは足首の硬さにつながり、膝関節への負担が大きくなったり血行が悪くなったりする原因の1つです。ふくらはぎがほぐれると、足のだるさも改善されます。
- 仰向けになる
- 膝を立て片方の膝にふくらはぎを乗せる
- そのまま前後にふくらはぎを動かす
- 30秒揺らしたら反対側も同様に行う
長時間歩いたときやふくらはぎに疲れを感じたときに効果的です。ふくらはぎがほぐれているのを感じながら揺らしましょう。全身がリラックスした状態で、1日3セット行うのが目安になります。
正座ができない時に無理は禁物
正座ができないのは、膝の痛みや変形により膝が曲がらないことが原因です。年齢を重ねた人に限らず、子供や若者も膝の痛みに悩む人は多くいます。正座は膝に負担がかかる座り方ですが短時間であればストレッチ効果もあります。
ただし、無理をすると痛みや疾患を悪化させる恐れがあるため、正座ができない時に無理は禁物です。正座ができない時には、太ももやふくらはぎのストレッチをして筋肉をほぐしましょう。
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