子供の腰痛|原因は病気?注意点は?病院は何科かや対処法も解説
子供が腰痛に悩んでいませんか?今回は、子供の腰痛において注意するべき点や原因を紹介します。子供の腰痛の対処法も紹介するので参考にしてください。
目次
子供が腰痛に...大丈夫?
子供から腰が痛いと言われたらとても心配になってしまいますね。子供の腰痛は大人の腰痛と違うのでしょうか。子供が腰痛を訴えたときどのような対処をすればよいのか、考えられる原因や症状と受診のポイントを紹介します。
子供の腰痛で注意するべき点は?
子供と大人では腰痛の原因が違うため、注意する点も異なります。子供の腰痛ではどのようなことに注意するべきなのでしょうか。成長期の子供だからこそ、将来のために気を付けたい点を解説します。
難治性の腰痛になる可能性
10代以下の子供に起こる腰痛は、将来難治性の腰痛になる可能性があります。体の歪みが原因の腰痛や、疾患や精神的なことが原因など考えられる原因はさまざまです。適切な治療を行わなければ、将来の腰痛に繋がるものもあります。
成長痛のように時間の経過とともに痛みが軽減されるものでなければ、怪我や疾患を疑い病院で治療を受ける必要があります。
将来の姿勢不良に繋がる可能性
腰痛がきっかけとなり、痛みを感じにくい姿勢をとり続けると歪んだ状態で体が成長してしまいます。体の歪みは将来の姿勢不良につながり、結果別の疾病のリスクが高くなってしまいがちです。
内科系の病気の可能性
腰痛は内臓など内科系の病気のサインでもあります。大人も子供も同じように、内臓に疾患があると腰や背中の痛みを感じることがあるのです。たかが腰痛と考えず、腰が痛い原因や要因を見極めることが大切です。
名倉直重先生
整形外科医
原因の1つに腰椎分離症があり、スポーツのオーバートレーニングが反復して起こることが多く、疲労骨折に分類されるため適切な治療が必要です。レントゲンでは異常がなくMRI検査で見つかる場合もあり、放置すると難治性の腰痛になる可能性もあるので腰痛を認めたら医療機関を受診してください。
子供の腰痛の原因は?
どのようなことが子供の腰痛の原因なのでしょうか。子供の腰痛は生活習慣や食習慣が原因で起こることが多いといわれています。子供の腰痛の原因として考えられるものをそれぞれ解説します。
姿勢不良
子供の腰痛の原因で多いのは姿勢の悪さです。子供は10歳~12歳になるまで反り腰の姿勢が普通で、成長するにしたがって反り腰ではなくなります。中学生以上になっても反り腰のままであれば、腰痛を発症する可能性があり注意が必要です。
反り腰は日常的に腰への負担が大きく、サッカーや野球といったスポーツ中に、反っている方向への急な動きで痛みが出ることがあります。反り腰の人の多くは、出っ尻といって背中よりお尻が出ていることが多い傾向にあります。
猫背も腰痛の原因のひとつです(※1)。子供は大人より体が柔らかく生活習慣によって猫背になりやすいものです。猫背の姿勢では背中が張り、背中や腰の筋肉に痛みを生じることがあります。猫背が原因の子供の腰痛は、大人と違い体を動かすと軽減されることもあるのが特徴です。
その他、背骨が左右どちらかに曲がる側湾も腰痛に繋がります。姿勢の悪さから起こる側湾症は、4歳~9歳の間に発症すると悪化しやすいといわれます。子供の頃は痛みがなくても、大人になって腰痛を引き起こすこともあるため早めの対処が必要です。
名倉直重先生
整形外科医
良い姿勢を保つことで背筋が適正に活動します。不良姿勢は背筋に負荷がかかり血流障害も生じて腰痛の原因になる場合もあります。立っている時も座っている時も良い姿勢を意識することが大切です。
ぎっくり腰
子供はぎっくり腰にならないイメージを持つ人もいるでしょう。運動不足の子供が急に動くことでぎっくり腰になるケースもあります。急に腰が痛いと子供が訴えるときは、ぎっくり腰を疑いましょう。
疲労の蓄積
小学生ではランドセルの重さが原因の腰痛を訴える子供もいます。ランドセルや荷物の重さで、全ての子供が腰痛になるわけではありません。子供が腰痛を訴え、荷物の重さに原因があると考えられる場合は量を調整できないか検討し、工夫するとよいでしょう。
運動をしすぎることによる疲れの蓄積も腰痛を引き起こします。スポーツで筋肉や骨などに疲労が蓄積されると、突発的に激痛を感じることがあります。
事故・怪我
転倒や転落などの事故による怪我が原因で、子供が腰痛を訴えることもあります。痛みのある部分の骨や筋肉を損傷している可能性があるため、心当たりがある場合は受診しましょう。
転倒・転落をしていなくても、同じ姿勢を長時間続けることの多い子供に起こりやすい損傷にも注意が必要です。同じ姿勢を長時間続け筋肉が硬くなると、ブリッジのように筋肉を収縮させる運動や、綱引きのような筋肉への急な負荷が原因で腰痛が起こることがあります。
腰の疾患
子供の腰痛には、腰に疾患がある可能性も考えられます。成長痛だと思っていても、実は腰椎の分離である可能性があります。激しいスポーツをしている子供は、腰椎分離症や腰椎すべり症といった疾患を抱えることが少なくないのです。
バスケットのような腰に大きく力が加わりやすいスポーツをしている12歳~15歳の子供に、腰椎分離症は多くみられます。腰椎がずれ、神経を圧迫して痛みが起こる腰椎すべり症は、将来脊柱管狭窄症の原因になるため病院で治療を受けましょう。
また、腰椎分離症以外の疾患では椎間板ヘルニアも挙げられます。10代~40代と幅広く発症し、患部への疲労の蓄積が原因といわれます。
内科系の病気
腰痛で注意したいのは内科系の病気に原因があり治療が必要なケースです。腎臓の病気で背中や腰が痛くなることがあります。背中や腰の痛みだけでなく、排尿痛や頻尿、発熱、嘔吐などの症状があるときは腎臓の病気を疑いましょう。
腰痛に加え背中やお腹の痛みもあるときは、膵臓に原因がある可能性が考えられます。また、白血病の自覚症状のひとつに腰痛があり、いずれも自己判断はせず病院で診てもらいましょう。
子供の腰痛は病院の何科にいくべき?
子供の腰痛で病院を受診するとき、何科の病院に行くべきなのでしょうか。受診する診療科目や受診目安とポイントについても解説します。
整形外科か小児科を受診
痛みのある箇所の皮膚に発疹や発赤などの異常があれば、皮膚科を受診しましょう。見た目は異常なしで原因がはっきり分からないときは整形外科か小児科の受診をおすすめします。転倒など原因に心当たりがあるなら、整形外科の受診がよいでしょう。
整形外科ではレントゲンやCT検査が行われます。腰椎分離症のようにレントゲンでは判明しにくい疾患の可能性があるときは、MRI検査を行うこともあります。
病院を受診する基準
- 痛みが長期間続いている
- 激痛である
- 日常的にあまり動かない
- 反り腰あるいは猫背
- 歩行時や遊んでいるときの動きが変
- 怪我の経緯がある
- スポーツをしている
猫背のような筋肉の疲労で起こる腰痛は、子供の場合運動で改善されることが多いです。ただ、痛みが続く期間や強さによっては病院を受診した方がよいでしょう。
日常の姿勢や生活習慣、スポーツも腰痛のリスクに関わります。時間とともに痛みが軽減しないときは、疾患の可能性もあるため受診をおすすめします。
病院を受診するときのポイント
- 痛みはいつから
- 痛くなる時間はきまっているか
- どんなときに痛みを感じるのか
- どんな痛みを感じるか
病院を受診するときは、症状をできるだけ正確に伝えることが大切です。診断は検査だけでなく触診や問診からも判断されるからです。治療に必要な情報を的確に伝えられるよう予めメモにまとめておくとよいでしょう。
ポイントはいつから痛いのか、特定の時間や状況で痛みが出る場合はいつ痛いのかなどを伝えましょう。痛みの種類も重要です。ズキズキする、締め付けるようといった痛み方も診断に必要な情報です。
名倉直重先生
整形外科医
腰痛の性質がチクチク・ピリピリするものであったり、安静時にも認める場合は帯状疱疹による肋間神経痛によるものかもしれません。自分では見えないため皮膚の状態を家族が見てあげることが大切です。発疹などがあれば皮膚科受診をしてください。
子供の腰痛の対処法は?
子供が腰痛を訴えて病院で検査をしたけど異常がなかった場合は、どのような対処をすればよいのでしょうか。子供の腰痛は医療機関での治療だけでなく、原因を取り除くことが大切です。子供の腰痛の対処方法を紹介します。
姿勢の改善
姿勢の悪さが原因で腰が痛いなら、姿勢を改善する対処をしましょう。姿勢を正すことで骨や筋肉が歪むのを防ぐ効果が期待できます。すでに歪んでいる場合でも、改善できることがあります。特に猫背の子供におすすめの方法です。
ゲームや勉中を含め、こまめに様子を見てその都度姿勢を正してあげましょう。硬めの寝具を使うと姿勢の歪みを改善できます。
湿布
湿布は痛みの改善に効果を期待できます。筋肉の炎症や冷やして改善するようなケースに向いています。湿布薬には鎮痛成分や冷感成分が配合されており、症状に合わせて選ぶとよいでしょう。
市販の湿布薬には、成分ごとに使用できる年齢の制限が設けられています。薬剤師や登録販売者に相談し、添付文書を確認してから使用しましょう。
コルセット
安静が必要な腰痛には、患部を保護する役割を持つコルセットの使用がおすすめです。腰椎分離症のように骨折や骨がずれる症状に向いています。痛みが軽減しコルセットを外してリハビリを始めるタイミングは、医師など専門家に相談しましょう。
ストレッチ
ストレッチを行い背中からふくらはぎまでの筋肉をほぐすことで、腰痛の改善が期待できます。腰痛の中でも、反り腰に原因がある場合に向いています。
- 仰向けで寝そべる
- 片方の膝を曲げ両手で抱える
- 胸に引き寄せた状態で20秒キープ
- 同様に反対の脚も行う
※痛みが激しい、怪我をしている場合は行わないようにしましょう。
大人の腰痛にも使えるストレッチ方法です。腰の筋肉は、上下の背中や脚の筋肉と繋がっています。脚や背中のストレッチも同時に取り入れるとよいでしょう。
子供の腰痛に注意
子供は痛みを上手に訴えられないことがあるため、しっかりと様子を見て話しを聞き対処する事が大切です。子供の腰痛の原因はさまざまで、判断に迷ったときは病院を受診し正しく対処しましょう。
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