ぎっくり腰は整形外科と整骨院どっちに行くべき?行われる処置や治療も

ぎっくり腰で整形外科と整骨院どっちに行くべきか悩んでいませんか?この記事では整形外科と整骨院の役割を解説します。また、行われる治療と処置も紹介するので参考にしてください。

専門家監修 |整形外科医 名倉直重先生
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整形外科医。H20年東邦大学医学部卒業。医学博士。大学院では主に肩を中心とした「痛み」の研究に従事。研究テーマは「肩腱板断裂における疼痛関連因子の検討」。現在、足立区千住にある...
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整形外科医。H20年東邦大学医学部卒業。医学博士。大学院では主に肩を中心とした「痛み」の研究に従事。研究テーマは「肩腱板断裂における疼痛関連因子の検討」。現在、足立区千住にある名倉医院(創業1770年)と名倉医院駅前クリニック(分院)の副院長。最近抗加齢医学(アンチエイジング医学)にも興味を持ち、独学で勉強中。

目次

  1. ぎっくり腰の処置の方法がわからない...
  2. ぎっくり腰は整形外科と整骨院どっちに行くべき?
  3. 整形外科に行った方が良い場合
  4. 整骨院に行った方が良い場合
  5. まずは整形外科で診察・検査がおすすめ
  6. ぎっくり腰の【整形外科】での治療方法
  7. 整形外科ではどんな治療がされる?
  8. ぎっくり腰の【整骨院】での処置方法
  9. 整骨院ではどんな処置がされる?
  10. ぎっくり腰になったらPRICE処置で応急処置をしよう
  11. Protect(保護する)
  12. Rest(安静にする)
  13. Ice(冷やす)
  14. Compression(圧迫する)
  15. Elevation(挙上する)
  16. ぎっくり腰になったときの注意点
  17. 無理して動く
  18. 患部を温める
  19. アルコールを摂取する
  20. 入浴する
  21. 処置しないで放っておく

ぎっくり腰の処置の方法がわからない...

ぎっくり腰になった時に意外と悩まされるのがその対処法です。「まさか自分がなるとは思わなかった…」という人も多いでしょう。

この記事では、ぎっくり腰は整形外科と整骨院のどどっちに行くべきなのかを症状別に紹介します。両者で施される治療や自宅での応急処置も解説するので参考にしてください。

ぎっくり腰は整形外科と整骨院どっちに行くべき?

ぎっくり腰になってしまったら、まずは自宅で安静にしてください。その後痛みが引いてきたら病院への診察を検討しましょう。その場で腰痛が治っても、あとから再発してしまうケースも多いからです。

それでは、ぎっくり腰の場合は整形外科と整骨院どちらの病院に行けばいいのでしょうか。受診先とそれぞれの役割は、症状別に変わってくるので参考にしてください。

整形外科に行った方が良い場合

以下に当てはまる場合は整形外科を受診しましょう。

整形外科に行った方がいい場合
  • 強い痛みや筋肉の張りを感じる
  • レントゲンやMRI、CTを撮って具体的な病名を知りたい
  • 痛み止めを処方してもらいたい

整形外科では医師免許をもった医師が、骨や関節、筋肉といった運動器を中心に、専門に診てくれる診療科です。ぎっくり腰の患部である「腰」や「腰痛」のプロフェッショナルです。

医師が受診してくれるので、レントゲンやMRIを撮ってくれたり痛み止めを貰ったりすることができます。また診断書も貰えるため、会社などへの提出が必要な場合は検討してみましょう。

「数日経ったけど症状がよくならない…」「心配だからレントゲンを撮って病名を突き止めたい」という人は整形外科をおすすめします。

整骨院に行った方が良い場合

以下の場合は整骨院に行きましょう。

整骨院に行った方がいい場合
  • 比較的症状や痛みが治まってる
  • 普段から腰痛がひどい
  • 病院では異常なしと言われたが痛みや症状が残る
  • 身体全体のケアをしてほしい

整骨院では国家資格である「柔道整復師」が施術を行ってくれます。怪我や骨折で損傷してしまった部位を回復させる後療を中心に、電気治療やマッサージでの施術がほとんどです。

ぎっくり腰の場合は、健康保険を使って治療費が安くなるケースもあります。保険証を持参してかかりつけの整骨院に確認してみましょう。

まずは整形外科で診察・検査がおすすめ

初めてぎっくり腰になった人や腰痛の原因がよくわからない人などは、まずは整形外科を受診しましょう。ぎっくり腰だと思ったらヘルニアだったというケースもありますが、整形外科ではレントゲンを撮ってくれるので、安心です。

さらに整形外科であれば、痛み止めも出してくれるため、痛みが続く場合は相談しましょう。整骨院は、その後の身体のケアとして行くのがおすすめです。

名倉直重先生

整形外科医

ぎっくり腰の原因は筋・骨格系によるものが多く、主に整形外科領域の扱いとなります。しかし中には危険な内科疾患が隠れていることもあり放置は禁物です。安静時にも痛みが強くなったり、鎮痛薬の効果が全くない時には早急に医療機関を受診して下さい。

ぎっくり腰の【整形外科】での治療方法

整形外科と整骨院の大きな違いとして、レントゲンやMRI検査が受けられることがあります。整形外科では、腰回りの筋肉や組織の状態まで詳細に検査されます。

ぎっくり腰と思っていたら椎間板ヘルニアや神経痛だったというケースもありますが、整形外科を受診すれば、見逃さずに済むでしょう。

実際に、整形外科でぎっくり腰と診断された場合、どのような治療が行われるのでしょうか。ここでは、整形外科で行われる一般的なぎっくり腰の治療方法について紹介します。

整形外科ではどんな治療がされる?

整形外科での「ぎっくり腰」治療方法
  • 湿布
  • ブロック注射
  • 機械療法でのリハビリ
  • 理学療法でのリハビリ
  • 手術

整形外科のぎっくり腰治療としては、まずは湿布内服薬を処方されることが一般的です。「湿布なら市販と変わらないし、行く意味がない」と思う人もいるのではないでしょうか。

しかしレントゲンやMRI検査で症状を正しく診断できるのは整形外科だけなので、できるだけ行くようにしてください。どうしても痛みがひどい場合は、ブロック注射といって腰回りの神経に麻酔薬を投与する注射を打つこともできます。

ブロック注射は即効性がありますが、1回で痛みが引くことは稀で、複数回注射をする必要がなので注意が必要です。ほかにも、リハビリテーションでの治療をうけられます。リハビリは、鍼灸など器具を用いた機械療法と理学療法士が行う理学療法の2種類です。

上記の施術でもなかなか痛みが引かない場合は、手術を提案されることもあります。手術自体は1日で終わりますが、その後3日~1週間安静にする必要があります。学校や会社と相談の上、手術日を決めるようにしましょう。

ぎっくり腰の【整骨院】での処置方法

整骨院でもまずは、患部や症状についての問診や視診から始まります。普段から腰痛に悩まれていた人は併せて伝えましょう。その後は本格的に治療に入ってきますが、大きく分けて4つの治療方法があります。

整骨院ではどんな処置がされる?

整骨院での「ぎっくり腰」処置方法
  • 整復法・固定法
  • 手技療法
  • 物理療法
  • 運動療法

1つ目は「整復法・固定法」です。整復法は別名「ほねつぎ」とも呼ばれ患部の骨や関節を元の状態に戻すためにギブスや包帯などで固定します。これは骨折や捻挫の際にも行われる基本的な処置方法の1つです。

2つ目は「手技療法」です。柔道整復師が手を使って患部や身体全体のマッサージを行います。これによって、筋肉やリンパ、神経が刺激され患部だけでなく身体全体のバランスを整えていきます


3つ目は「物理療法」です。器具を用いて患部に温熱や光線、電気をあてて血流の促進や緊張した筋肉の緩和を促します。ほかにも、患部を冷却する寒冷療法もあります。

4つ目は「運動療法」です。一般的にはリハビリの時期に用いられ、ギブスなどで固定していた患部を動かすことで腰回りの筋肉や組織の機能回復を目的とします。

ぎっくり腰になったらPRICE処置で応急処置をしよう

ぎっくり腰になってから整形外科へ行く前に、自宅でできる応急処置を紹介します。正しい応急処置をすることで、症状が緩和したり早期で完治しやすくなったりします。ここで紹介するのはPRICE(プライシス)処置と呼ばれるものです。

一般的な応急処置として脱臼や骨折、打撲の際にも使われ、ぎっくり腰においても有効な応急処置となります。PRICEは、Protect(保護する)、Rest(安静にする)、Ice(冷やす)、Compression(圧迫する)、Elevation(挙上する)、の5つの頭文字から構成されます。(※1)

これらの順番通りに処置を行うことがポイントです。個別の処置の内容について解説します。

Protect(保護する)

最初にすべき処置は患者および患部の保護です。自宅以外でぎっくり腰になってしまった場合や周囲の人間がぎっくり腰になってしまった場合、安全を確保できる場所に速やかに移動しましょう。その際、患者や周囲の人間としっかりコミュニケーションを取ることが大切です。

Rest(安静にする)

安静な場所に移動した後は、患部の腰回りをなるべく動かさずに楽な体勢を保ちましょう。その際、患部に体重をかけない姿勢をキープすることが大切です。いきなりアイシングなどをするのではなく、負傷した筋肉や組織を休めることに専念しましょう。

Ice(冷やす)

楽な体勢で安静にした後は、氷を用いて患部をアイシングしましょう。アイシングをすることで身体の代謝が低下し、患部の炎症を軽減させる効果があります。アイシングのやり方としては、ポリ袋などに氷を入れて患部を冷やすやり方が一般的です。

肌に直接当てると冷たすぎるという場合は、袋をタオルなどで巻いてからアイシングを行いましょう。アイシングの時間の目安は、10~20分程度です。皮膚の感覚がなくなるまで冷やすにはやりすぎなので、注意してください。

アイシング(15分)→休憩(30分)のセットを繰り返して患部を冷やし続けましょう。

Compression(圧迫する)

ある程度アイシングをしたら次は包帯やテーピングを用いて患部を圧迫しましょう。圧迫することで腫れを抑えたり、再発を引き起こすとされる「瘢痕組織」の形成を防いだりすることができます。

その際、圧迫が強すぎると血流が悪くなってしまうケースがあります。テーピングをしていて身体に痺れがでてきたり、手先やつま先が青白くなっていたりするる場合はすぐに外してください。

Elevation(挙上する)

包帯などで圧迫をした後は、横になって患部を休めましょう。一般的に心臓と位置関係によって患部の血圧が上下します。損傷している部位の血圧が上がると内出血や腫れの原因となってしまいます。

腰回りが心臓より下に位置するように、ベッドなどに横になって安静にしましょう。その際、腰にクッションなどを入れて高さを持たせるとさらに効果的です。

ぎっくり腰になったときの注意点

ぎっくり腰になってしまった時には、やってはいけない行為もあります。ぎっくり腰は、筋肉や組織の炎症が原因なので、誤った処置をするととかえって悪化してしますケースがあります。出来るだけ早く治すためにも、何点か注意が必要です。

無理して動く

1番やってはいけないのが「無理して動く」ことです。炎症が起こっている患部を動かすと、炎症がひどくなってしまったり腰痛の原因となっったりします。ぎっくり腰になってしまった場合は、近くの友人や家族に連絡して安静に過ごしましょう。

患部を温める

勘違いされやすい対処法が「患部を温める」ことです。患部を温めると、血液の流れが促進されてかえって炎症がひどくなってしまうケースがあります。ぎっくり腰になった場合は、アイシングで患部を冷やすことを心がけましょう。

アルコールを摂取する

アルコールの摂取は絶対に控えてください。温めることと同様に、アルコールを摂取すると血流が良くなって炎症が悪化してしまいます。気晴らしの飲酒はぎっくり腰が完治してからにしましょう。

名倉直重先生

整形外科医

アルコールと薬を同時に接種するのは危険です。整形外科で鎮痛薬を処方された場合、アルコールは控えましょう。

入浴する

患部を温めることと同様に、ぎっくり腰になった直後の入浴は避けましょう。入浴すると体温が上がることで血の巡りがよくなってしまい、炎症が悪化してしまうためです。

処置しないで放っておく

「放っておけばそのうち治る」と、病院にも行かずに処置をしないこともNGです。一度良くなっても再発のリスクがあり、正しい対処法やケアを理解する必要があるためです。症状に合わせて整形外科や整骨院を受診するようにしましょう。

ぎっくり腰で整形外科か整骨院どっちに行くかは目的に応じて使い分けよう

いざぎっくり腰になってしまうと、どのように応急処置すればいいか、どの病院に行けばいいかなど悩む人が多いはずです。症状や受けたい治療内容に合わせて、整形外科か整骨院を受診するようにしましょう。

ぎっくり腰は無自覚に患うこともあるので、最近腰痛がひどいという方は悪化する前に病院を受診するようにしてください。

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