腰痛用コルセットのメリット・デメリット|筋力低下は嘘?着用時の注意点も
腰痛ベルト・コルセットにデメリットはあるのでしょうか?今回は、腰痛ベルト・コルセットのデメリットやメリットを紹介します。腰痛ベルト・コルセットを使用する際の注意点も紹介するので参考にしてみてください。
目次
腰痛ベルト・コルセットにデメリットはある?
腰痛が発生した時の治療だけでなく、予防のためにも腰痛ベルト・コルセットを利用します(※1)。この記事では、腰痛ベルト・コルセットを着用するメリットやデメリット、使用する際の注意点も解説していきます。
高林孝光先生
柔道整復師
腰痛ベルトには幅が広いものと細いものが販売されていますが、腰の曲げ伸ばしで腰痛が出る場合は幅が広い腰痛ベルトをして下さい。仙腸関節をサポートしたい場合は幅が細い腰痛ベルトを選んで下さい。
腰痛ベルト・コルセットのデメリットは?
「腰痛ベルト・コルセットは、ずっと着用し続けて良いのだろうか?」「腰痛ベルト・コルセットを着用することで何かしらの副作用があるのでは?」と不安に思う人もいるでしょう。腰痛ベルト・コルセットのデメリットを説明していきます。
可動域・柔軟性の低下
コルセットの着用により、骨盤の「仙腸関節」の動きが制限されます。仙腸関節は、ほんの少しの可動域を持ち、その可動域は身体に衝撃を受けたときの負担を吸収する役割を担っているのです。コルセットの長期使用は関節の可動域・柔軟性の低下をまねく恐れがあります。
筋力の低下
コルセットの長期使用は、筋力低下を誘発する可能性があります。長期に渡り着用していると、筋力の低下により逆に腰痛の悪化や慢性化を招く危険性も指摘されいます。安心・楽だからといって、常時使用しない方が良いでしょう。
着用の難易度
コルセットの正しい付け方を紹介します。
- コルセットのタグをみて上下を確認
- 背当て部の中心を背骨の中央に合わせる
- 背中側から少し斜め下に向かうように巻く
- 足の付根の位置に1番下の部分を合わせる
- 指が3本入る程度に締めて固定する
コルセットは肌の直接あてないように肌着の上から装着しましょう。コルセットの着用は案外難しく、正しく着用できている人は多くありません。骨盤をしっかりとサポートしながら強めに巻かないと、関節の動きの制限に対する効果なしといえます。
コルセットのずれない方法はありません。ずれを感じたら適時、装着し直しましょう。動いていないときや睡眠時など、必要のない時間帯の着用は体に悪いのでしない方がよいでしょう。
高林孝光先生
柔道整復師
コルセットの長期使用は筋力が低下すると言われています。しかし、筋力が本当に衰えてしまうのは寝たきりのように安静にし過ぎることなので、コルセットをして動けるのであれば有効に活用して下さい。
逆に腰痛ベルト・コルセットのメリットは?
- 固定や動きの制限による痛みの緩和
- 姿勢の矯正
- 安心感
- 腰への負担軽減
- 保温
コルセットで固定することで可動性を制限し、疼痛の緩和効果を得ることが大きな目的です。他にも、姿勢を正すことで痛みを抑える効果や、腰への負担を減らす効果、保湿効果により患部を温めることもできます。
コルセットをしていることによって「守られている」という安心感も腰痛の軽減に役立っています。ですので、「上手く装着できていないと全く意味がない」とはいえません。精神的な支えになるという点でメリットとなるのです。
腰痛ベルト・コルセットの注意点は?
腰痛ベルト・コルセットの着用の際は、以下のことに注意しましょう。
常に着用しない
動かないといけない時だけ、痛みの軽減のために装着してください。ウォーキングをするときなど、運動中に腰が痛まなければ装着する必要はありません。コルセットで固定しながら体を動かし続けていると、周辺の筋肉や関節に負担をかけ、必要な連動性が失われてしまいます。
締め付けすぎない
正しい位置できちんと締めるように装着することが効果的な使い方です。緩すぎると十分な効果が得られませんが、逆に締め付けすぎると血行不良を招いたり、痛みを増幅させたりすることもあります。時間がたって位置がずれたら、こまめに付け直すことで対処しましょう。
腰痛の改善・予防方法は?
腰痛の改善・予防のためのトレーニングを紹介します。定期的に行うことで、腰痛を改善したり、防いだりできるでしょう。運動を行う際は、下にマットやタオルなどを敷いておくと、腰への負担を軽減できます。
高林孝光先生
柔道整復師
最近のコルセットの中には、汗疹などを防ぐためにメッシュタイプで通気性の良い物も発売されています。磁気が付いていたり、温め効果のある素材を利用している物もあるので、いろいろなタイプのコルセットを試して快適さで決めて下さい。
腰痛の改善・予防方法①腹直筋ストレッチ
腰痛だけでなく猫背の予防・改善にも効果的なトレーニングです。
まずは、うつ伏せになって両ひじを立てて、手を胸の横につけます。
手で支えるようにして、息を吐きながら上半身を起こしてください。身体を反らせることを意識しながら行うのがポイントです。
上半身を起こした姿勢のまま5秒間キープします。そして、息を吸いながらゆっくりと上半身を元に戻しましょう。この動作を5回繰り返します。
腰痛の改善・予防方法②ハムストリングスの筋トレ
ハムストリングスは骨盤の動きに大きな影響を与えている筋肉で、筋力が低下すると骨盤や股関節の動きに影響を与え、その結果、腰痛を引き起こしてしまうのです。ハムストリングスを鍛えるためには、ヒップリフトがおすすめです。
- ベッドやマットに仰向けに寝る
- 両ひざを肩幅程度に開いて90度に曲げる
- 足の裏をベッドやマットに付ける
- お尻を上げていく
- お腹から膝までが直線になるようにお尻をあげる
- そのままの姿勢で5秒キープ
- ゆっくりとお尻を下げる
- 1~7を15回繰り返す
太ももの裏側にある大きな筋肉の総称をハムストリングスといい、太ももの裏側で姿勢を支えてくれている重要な筋肉です。お尻をあげたときに、腰が反ってしまわないように注意しましょう。
腰痛の改善・予防方法③大腰筋の筋トレ
大腰筋を鍛えるためには、スプリットスクワットが効果的です。
- 肩幅程度に足を開いて直立する
- 背筋を伸ばしながら片足を前に出す
- 両ひざを曲げながら上半身をまっすぐ下げていく
- 太ももが床と平行になるまで重心を下げる
- ゆっくり膝を伸ばして元の姿勢に戻る
- 1〜5を15回繰り返す
※3の動きは息を吐きながら、5の動きは息を吸いながらおこないましょう。
足を前後に開いておこなう運動で、大腰筋を鍛えることで、下半身全体の筋力低下や不良姿勢を予防する効果が期待できます。足を横に開く通常のスクワットに比べて、腰や膝にかかる負担が少ないので、腰痛の人にもおすすめです。
腰痛ベルト・コルセットのデメリットを把握しよう
腰痛ベルト・コルセットは腰の負担や痛みを軽減してくれますが、可動域・柔軟性の低下や筋力の低下といったデメリットもあるため、常時着用は控えましょう。日頃から運動やストレッチで身体を支えるための筋肉を鍛えることで、腰痛を予防することが大切です。
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