タバコによるめまいや耳鳴りの原因|喫煙で起きる不調の症状や対処法も!
タバコを吸った際に、めまいや耳鳴りを起こしてしまった経験はありませんか?この記事ではタバコによるめまいや耳鳴り、吐き気などが起きる原因について解説します。また、喫煙で気分が悪くなった際の対処法についても解説しますので参考にしてください。
目次
タバコを吸った時に頭がクラクラする...
タバコを吸った時に頭がクラクラしたり立ちくらみがしたりするのは、脳が酸欠や貧血状態になることで自律神経が乱れ、その機能が低下してしまうからです。喫煙によって生じるめまいやふらつきの症状や、原因、対策などを紹介していきます。
タバコの吸い過ぎはめまいやふらつきを起こすのはなぜ?
タバコの吸いすぎは頭がクラクラする症状や立ちくらみなどを引き起こすことがあります。急に立ち上がったり動いたりすることで血圧が下がり、脳に送られる貧血状態になることで脳や中枢神経にある自律神経の働きが低下してしまうことが原因です。
喫煙がめまいや耳鳴りを引き起こす原因について詳しく説明します。
喫煙がめまいや耳鳴りを起こす原因
喫煙がめまいや耳鳴りを起こす大きな原因は、タバコに含まれるニコチンと一酸化炭素の二つです。ニコチンは血管を収縮することで血圧を上げる作用があり、一酸化炭素は血液中の酸素を奪ってしまいます。
ニコチンと一酸化炭素が脳や内耳への血流を悪くし、その結果、脳や内耳が貧血状態になり、神経系の働きに必要な酸素と栄養が不足するためにめまいや耳鳴りを起こしてしまうのです。
また血流が悪化すると自律神経の乱れも引き起こします。自律神経の乱れもめまいや耳鳴りの大きな要因となります。
山中清道先生
セラピスト
めまいや耳鳴りはニコチンの影響による一過性のものもありますが、脳血管疾患が原因であったり、中には命に関わる危険な症状もあるので、喫煙時以外にも頻繁に、継続的に症状がある場合には専門家に1度相談されることをお勧めします。
喫煙によって起こる症状とは?
喫煙をすると全身で血行不良や酸素不足となり、貧血が起こるためさまざまな症状がでます。吐き気や頭痛、手足のしびれなどで気分が悪いと感じる人も多くいるのです。喫煙によって起こる症状について詳しく説明します。
吐き気
タバコを吸うと吐き気が起こることがあります。喫煙により胃粘膜の表面にある毛細血管の血流が悪くなり、酸素欠乏を起こすため機能低下や胃粘膜の抵抗力低下を起こしてしまうことが原因です。
ヘビースモーカーは機能低下の状態が慢性的になるため、潰瘍化しやすくなったり、再発もしやすくなったりします。また、タバコを吸う人の中には、胸焼けを感じる人もいます。自律神経の乱れにより、十二指腸液や胆汁が胃へ逆流し、胃粘膜が傷つけられてしまうからです。
頭痛
タバコを吸うと偏頭痛を引き起こします。偏頭痛は別名「血管性頭痛」と呼ばれ、血管が異常収縮や異常拡張をすることで起こる症状です。ニコチンが血管の異常収縮を起こし、血圧を上げてしまうことで偏頭痛を引き起こします。
手足のしびれ
喫煙すると手足のしびれを感じることがあります。タバコに含まれるニコチンは交感神経系を刺激して末梢血管の収縮や血圧上昇などを起こし、手足の血流を悪くするからです。しびれがひどい場合は病気の可能性もあるので、神経内科を受診しましょう。
タバコの吸い過ぎによるめまい・ふらつきはいつまで続く?
タバコの吸いすぎはめまいやふらつき、立ちくらみでクラクラするなど平衡感覚に障害をきたします。喫煙により平衡感覚の異常がどのくらいの時間持続するのか説明します。
平衡感覚の異常は約15~20分持続する
喫煙後から自覚的なふらつき感の増悪とともに、他覚的にも重心動揺記録、視運動性眼振検査所見の増悪現象がみられ、その所見は約15~20分持続することが判明した。
めまいやふらつきを感じさせる主な原因はニコチンです。ニコチンの体内吸収速度は迅速で、10分ほどでニコチンの血中濃度はピークになります。その後は徐々に低下していき約30分ほどで半減されます。
ニコチンが体内で吸収されている間に、神経作用に影響を及ぼし、クラクラするなどの平衡感覚に異常が生じるのです。
タバコの吸い過ぎでめまいや耳鳴り等が起きた際の対処法5選
喫煙すると、血流が悪くなり貧血状態になるため、めまいや耳鳴りなどの症状が起こると説明しました。タバコの吸いすぎでめまいや耳鳴りなどが起きた際の対処法について紹介します。
飲酒をする際は喫煙を避ける
飲酒する際は喫煙を避けましょう。飲酒時は体調不良が起きやすいため、タバコを吸うことでめまいや吐き気が悪化する可能性があります。またタバコを吸うことで胃酸が増加し胃痛も感じやすくなるのです。
チェーンスモークを控える
途切れることなく一気にタバコを吸い続けることをチェーンスモークといいます。めまいや耳鳴りが起きている場合はチェーンスモークは控えましょう。近年は喫煙できる場も少なくなってきたため、喫煙できる機会に一気にタバコを吸おうとする人が増えています。
チェーンスモークはニコチンと一酸化炭素を大量摂取してしまうため、症状が悪化する可能性があるのです。
部屋の換気に気を付ける
換気ができていない部屋や、人の多い喫煙所などは副流煙が充満しており、ニコチンや一酸化炭素を大量摂取してしまいます。室内で喫煙する際には部屋の換気をこまめにおこない、混み合っている喫煙所は利用しないようにしましょう。
睡眠不足の場合は吸わない
睡眠不足の場合はタバコを吸わないようにしましょう。睡眠が足りていないと脳が酸欠状態になっているためめまいや耳鳴り、頭痛などの症状がでやすいのです。喫煙することによりさらに酸欠になり症状を悪化させてしまいます。
山中清道先生
セラピスト
喫煙によるめまいや耳鳴りは体が酸欠になり自律神経の働きが乱れるためで、この乱れをコントロールできる唯一の手段は呼吸法のみです。鼻で息を大きく吸い、ため息をつくように吐く深呼吸を10回程度行うのが対処法としてお勧めです。
タバコに体が慣れない人は吸わない
毎回めまいや耳鳴りが起こるようであればニコチンや一酸化炭素の影響を受けやすい体質の可能性があります。体質にあっていないので吸わないようにしましょう。タバコは動脈硬化や心筋梗塞、そのほかの病気のリスクも多数あるため禁煙することをおすすめします。
ニコチン中毒を治すには禁煙を
タバコに含まれるニコチンは中毒性の高い有害物質です(※1)。ニコチン中毒によるめまいや頭痛、耳鳴りなどを根本的に改善させたい場合は、禁煙するよりほかありません。禁煙外来や禁煙パッチなどを利用して禁煙しましょう。
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