陽谿（ようけい）は目や手首の疲れに効くツボ！位置・効果や押すと痛い原因も

東洋医学のツボである陽谿は、手の陽明大腸経の経絡に属しています。目の疲れに効くといわれています。陽谿の「陽」は、太陽の光が当たる手の甲という意味です。「谿」は、山間の大きな谷を意味しています。手の甲にある窪みにあるため、「陽谿」と名付けられています。

ツボ押しは、古代中国で生み出された療法です。人体には、エネルギーと言われている「気」が巡っていると考えられ、気の通り道を「経絡」と呼びます。

陽谿は、手の陽明大腸経の経絡に属するツボです。手首の痛みや目の疲れに効くといわれています。陽谿の位置や見つけ方を図解を使って紹介します。

手の陽明大腸経に属する陽谿は、手の甲に位置してます。親指の付け根にある窪みが、陽谿です。図解で位置を確認しましょう。

陽谿の見つけ方は、まず親指を手の甲側に反らします。親指の付け根に腱が2本浮き出て、三角形の窪みができます。手首にできる横じわのところが、陽谿です。

陽谿は図解のように腱の上ではなく、窪みの真ん中にあります。ツボの位置は重要です。図解を参考に、見つけてみましょう。

陽谿は手の陽明大腸経にあり、目の疲れや頭痛などに効き目があるとされています。陽谿は、どのように刺激するのがよいのでしょうか。陽谿の押し方を紹介します。

陽谿は痛みを感じやすいツボのため、最初はごく弱めに押しましょう。手首の力を抜いて、反対側の親指でツボ押しします。残り4本の指で手首をつかみ、支えましょう。

陽谿を押すと、痛気持ちいい響きがあります。わかりにくい場合は陽谿を押さえたまま、手首を上下に動かします。痛気持ちいい響きがある箇所が見つかるでしょう。

陽谿（ようけい）の効果・効能は以下のとおりです。

陽谿が特に効く効果としては、目の充血や疲れ、手首の痛み、ストレスが挙げられます。陽谿の効果について、詳しく説明します。

陽谿の効果・効能に、目の充血や疲れが挙げられます。目が栄養不足になると目の疲れだけでなく充血の原因になるのです。

陽谿を刺激すると胃腸の機能が改善され、摂取した食品が消化吸収されるようになります。消化吸収した栄養が血液で運ばれ、目の栄養不足が解消されます。そのため、陽谿は目の充血や疲れに効くといわれているのです。

手首の痛みも、陽谿の効果・効能のひとつです。手首の痛みの原因のひとつには、手首の酷使による腱や筋肉の炎症、緊張があります。陽谿を押すと、炎症や緊張している腱や筋肉の血行が促進されます。血流によって発痛物質が放出され、手首の痛みが緩和されるのです。

陽谿の効果・効能には、ストレスの軽減もあります。陽谿を押すと体内の熱を冷まし、精神を安定させる作用があるからです。ストレスが原因の腱鞘炎や難聴にも効果が期待できます。

東洋医学では、人体には気血というエネルギーが経絡を通って全身を巡っていると考えられています。気血の巡りが滞ると病気が起きると捉えているのです。気血が流れる経絡の要所が「経穴」、いわゆるツボを指します。

東洋医学では、ツボと臓器や器官は繋がっていると考えられています。ツボに痛みやこりが現れるときは、該当する臓器や器官に不調を抱えている可能性があるのです。陽谿は大腸経に属するため、押すと痛い原因は大腸経の通る人差し指から鼻までの器官の不調が考えられます。

陽谿を押すと痛い理由には、該当する器官の不調と関係がない場合もあります。陽谿がある手首周辺は、指から二の腕につながる腱が集まっている場所です。陽谿を押すと痛い原因には、指の酷使で腱が硬くなっていることも考えられます。

陽谿は目の充血や疲れ、手首の痛み、ストレスなど、さまざまな効果が期待できるツボです。陽谿のツボ押しを習慣にして、元気な毎日を過ごしましょう。

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