子供の猫背姿勢はバランスボール遊びで改善!サイズの選び方から注意点まで

子供の猫背姿勢の改善にはバランスボールが効果的とご存じですか?遊びながら体幹トレーニングができておすすめです。この記事では、子供の猫背改善に役立つバランスボールのサイズの選び方・使い方を紹介します。事故を防ぐ為の、使い方の注意点も紹介するので参考にして下さい。

専門家監修 |スポーツトレーナー 今村直道先生
トレーナー歴:15年以上「運動・栄養・休養」を三位一体として若い世代のアスリートから疾患を持つ高齢者まで幅広くフィジカルサポート。大学アメリカンフットボール、高校ハンドボール、...
トレーナー歴:15年以上「運動・栄養・休養」を三位一体として若い世代のアスリートから疾患を持つ高齢者まで幅広くフィジカルサポート。大学アメリカンフットボール、高校ハンドボール、社会人アメリカンフットボールリーグX1のヘッドトレーナーを経て現在は高校サッカーのサポートに至る。同時に運動療法施設での運動指導、ボディコンテスト優勝者等のパーソナルトレーナー、東京整体学院いろは学舎トレーナーコースの非常勤講師を務める。

目次

  1. 子供の猫背改善にバランスボールがなぜ効果的?
  2. 体幹トレーニングになる
  3. 腹筋・背筋が鍛えられて猫背姿勢が改善される
  4. 子供用バランスボールのサイズの選び方
  5. 子供用のバランスボールの使い方は?
  6. ①椅子代わりに座る
  7. ②バランスボールの上に立つ
  8. ③バランスボールの上で仰向け
  9. バランスボールで遊ぶ時は事故に注意!気を付けることは?
  10. ①目を離さない
  11. ②飛び乗らない
  12. ③穴が空いたら修理せずに捨てる
  13. ④物が少ない広い部屋で使う
  14. ⑤二人乗りはしない

子供の猫背改善にバランスボールがなぜ効果的?

バランスボールはフィットネス器具として有名で、乗ってみたり使ってみたりしたことがある人は多いのではないでしょうか。バランスボールは、子供の猫背改善に効果的だといわれています。

なぜ、バランスボールを使用することが子供の猫背姿勢の改善につながるのでしょうか。

今村直道先生

スポーツトレーナー

スマホやゲームの普及、昔ながらの外遊びの減少、それらに加えて近年は新型コロナウィルスの影響で外出頻度も減少し、子供の姿勢不良の増加と体力低下は社会問題となっています。バランスボールは室内でも子供が楽しく興味を持って運動できますのでお勧めです。

体幹トレーニングになる

バランスボールを使用することが子供の猫背姿勢の改善につながる理由は、体幹トレーニングになるからです。バランスボールの上に座るだけでも、全身の筋肉をバランス良く使わなければ、うまく座ることはできません。

バランスボールの上に座る習慣をつけるだけで、体幹部の筋肉をバランス良く鍛えることができます。

腹筋・背筋が鍛えられて猫背姿勢が改善される

猫背姿勢の原因のひとつは、体幹を支える腹筋や背筋などの筋力低下だといわれています(※1)。バランスボールを使って腹筋や背筋をトレーニングすることで、姿勢を保持することができ、猫背姿勢を改善できます。

子供用バランスボールのサイズの選び方

子供と言っても幼児から小中学生まで体の大きさはさまざまです。バランスボールのサイズは大きすぎると転倒のリスクが高まり、小さすぎると使用中に腰を痛めてしまう可能性があります。

子供の身長から使用するサイズの目安を確認しましょう。

身長:バランスボールの大きさ(直径)
  • ~100㎝:35㎝
  • 100~120㎝:45㎝
  • 120~150㎝:55㎝
  • 150㎝~:65㎝

子供の体に最適なバランスボールのサイズは、バランスボールに背筋を伸ばして座った場合に股関節と膝関節の角度が90度になる高さのものだといわれています。

今村直道先生

スポーツトレーナー

バランスボールの色選びもポイントです。子供、特に小学生頃までは青、赤、黄色、緑といった明るい原色を好む(興味を持つ)子供が多いそうです。明るい色は楽しい気分にもなりますのでご参考にしてみてください。

子供用のバランスボールの使い方は?

バランスボールを持っていても、子供の猫背改善にはどのように使うべきかわからないと効果を得ることはできません。ここからは、子供用のバランスボールの使い方を3つ解説します。

①椅子代わりに座る

まずは椅子の代わりにバランスボールに座る方法です。椅子に比べるとバランスボールはコロコロと不安定で、ただ座っているだけでも腹筋や背筋などの体幹の筋力を鍛えるトレーニングになります。

子供が座ってバランスをとることに慣れてきたらお尻で弾むようにしたり、お尻を前後左右に動かしたりしてみましょう。わざと不安定な状態を作り出すことで、さらにレベルアップした体幹トレーニングができます。

今村直道先生

スポーツトレーナー

猫背改善の座り方のコツは ①頭の頂点をできるだけ高くする ②視線を前に向ける の2点です。①に関しては「お尻から背伸びをするように座ろう」②に関しては「なるべく遠くの物を見るようにしよう」と指示すると子供に伝わりやすいでしょう。

②バランスボールの上に立つ

座ることに慣れたら、バランスボールの上で立ってみましょう。しかし、バランスボールの上に立つことは難易度が高く、転倒する危険性も高くなってしまいます。座っているよりも高い位置になるため、転倒してした場合にはケガをする可能性も高くなってしまいます。

子供の転倒によるケガを防ぐために、まずは親がバランスボールを足で挟んで固定しましょう。固定したら、子供の手を繋ぎ、体を支えます。そうすれば、子供はバランスボールの上で立ちやすくなります。

③バランスボールの上で仰向け

バランスボールの上で仰向けになると、バランス感覚だけでなく体の柔軟性を高める効果も期待できます。子供が仰向けの状態でバランスをとれるようになったら、ブリッジをして背中をバランスボールから離してみましょう。

今村直道先生

スポーツトレーナー

上手く座ることに慣れてきたら、ボールの上で弾む、座ったままキャッチボール、あっち向いてホイ、駆けっこのように足踏みしたり腕を振る、といった手足を動かす遊びを取り入れることもレベルアップに効果的です。

バランスボールで遊ぶ時は事故に注意!気を付けることは?

バランスボールは不安定なことを利用してさまざまな運動を行うことできる器具です。その反面、不安定性が高いがために危険なこともあります。子供が遊びながら楽しく運動するためにも、注意すべき点を5つ解説します。

①目を離さない

大前提として、子供がバランスボールを使用する際には目を離さないようにしましょう。不安定なバランスボールの上では、子供がいつバランスを崩して転倒してもおかしくありません。子供を支える心構えをして見守りましょう。

②飛び乗らない

バランスボールには飛び乗らないようにしましょう。ただでさえ不安定なバランスボールですが、勢いよく飛び乗るとその反発で大きく跳ねてさらに危険です。子供の転倒を防ぐためにもバランスボールには静かに乗りましょう。

ただ、幼児など小さい子供は注意をしても守れない場合があります。幼児の手の届く場所には保管しないようにするのが良いでしょう。

③穴が空いたら修理せずに捨てる

バランスボールに穴が空いた場合、修理をして使用を続けることはやめましょう。子供がバランスボールを使用している最中に急に空気が抜けると、転倒してしまう可能性があります。

修理せずに捨てるのはもったいないと感じるかもしれません。子供の安全にためにバランスボールに穴が空いてしまったら、どんなに小さな穴でも捨てて新しいものに買い替えましょう。

④物が少ない広い部屋で使う

物が多い場所でバランスボールを使用すると、万が一バランスを崩した場合に硬いものや先の尖ったものにぶつかって大きなケガに繋がりかねません。また、狭い部屋で行うことも咄嗟の場合に身動きがとれない可能性があるため危険です。

⑤二人乗りはしない

バランスボールはゴムでできていて反発力が強く、相手の動きによって想定外の反動を受けてしまう可能性があります。バランスボールは必ず一人で乗るようにしましょう。

子供の猫背姿勢はバランスボールで楽しく改善しよう

猫背は体にとって良い姿勢ではなく、子供のうちから早期に改善を図りたいものです。バランスボールは遊びながら猫背の改善に効果が期待できるので、幼児など小さい子供にも最適です。

子供が遊びとして楽しめるように工夫をしながら、バランスボールで体幹を鍛えて、猫背姿勢を改善させましょう。

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