猫背のデメリット|見た目の悪さだけでなく病気になる可能性も?ストレッチ・体操も

普段生活している中で、知らず知らずのうちに猫背になっている事があります。猫背にはどんなデメリットがあるのか心配で悩んでいませんか?この記事では猫背が引き起こすデメリットや悪影響について解説します。対策方法やストレッチ・体操も紹介するので参考にしてください。

専門家監修 |看護師 小川真由美先生
東京整体学院いろは学舎」講師。看護師として20年以上総合病院に勤務し、現在はHCUで働いています。興味があった整体を5年前より習い始め、...
東京整体学院いろは学舎」講師。看護師として20年以上総合病院に勤務し、現在はHCUで働いています。興味があった整体を5年前より習い始め、看護師の傍らカイロプラクティスとストレッチを組み合わせて全身矯正を行う「カイロサロンみなと」を経営。小顔、ハーブピーリングも学び、フェイシャルも施術しています。

目次

  1. 猫背ってどんな姿勢?
  2. 猫背のデメリットや影響
  3. 見た目が悪くなる
  4. 太りやすい
  5. 体のバランスが悪くなる
  6. 肩こりや腰痛・頭痛などを引き起こす
  7. 呼吸がしにくくなる
  8. 圧迫骨折
  9. 内臓の病気
  10. 猫背を治すにはどうしたらいい?
  11. 正しい姿勢を意識する
  12. 運動して筋肉を動かす
  13. ベルトやサポーターで矯正する
  14. 猫背予防のストレッチ・体操3選
  15. 肩甲骨をはがすストレッチ
  16. 骨盤もぞもぞ体操
  17. 骨盤ゆらゆら体操

猫背ってどんな姿勢?

猫背とは、背中が丸くなって頭部が前方に出た前かがみの姿勢です。背骨は上から頸椎(けいつい)、胸椎(きょうつい)、腰椎(ようつい)といい、もともと自然なS字カーブを描いています。猫背は背骨のうち胸椎が極端に湾曲している状態です。

一般的な日本人は欧米人の体形と比べると頭を支えるための筋肉量が少なく、猫背になりやすいといわれています。そして、猫背はさまざまな症状を引き起こす原因ともいわれているのです。姿勢が悪いとどんな影響やデメリットやがあるのかを解説します。

猫背のデメリットや影響

猫背は男性や女性に関わらず骨盤が傾いてしまっていることが主な原因です。骨盤が傾くと猫背につながる巻き肩になりやすく、筋肉の硬直や血流の悪さによって肩こりや首こりなどの症状を引き起こすことになります。

このほかにも、猫背姿勢によるデメリットや影響はいくつかあります。ここでは、猫背のデメリットや影響について詳しく紹介します。

小川真由美先生

看護師

正座やお辞儀といった日本の慣習も猫背に影響し、現代は長時間のパソコン作業やゲームも猫背の原因になるといわれてます。多くの日本人が猫背になりやすいため、猫背のデメリットを知り、対策することが大事になると思います。

見た目が悪くなる

猫背のデメリットの1つが、見た目が悪くなることです。猫背や巻き肩などは、姿勢が悪いだけではなく、老けて見える原因にもなります。なぜなら、背中にある大きな筋肉「僧帽筋」が硬くなり血流が悪くなって、コリができるからです。

僧帽筋には表情筋をサポートする役割があり、硬くなると表情筋も正常に動かなくなり、顔のたるみやくすみを招くことになります。さらに猫背や巻き肩になると呼吸が浅くなってしまうので、血流が悪くなって肌荒れを起こしたりエイジングサインが加速することに繋がります。

太りやすい

猫背のデメリットや影響として、太りやすいことも挙げられます。猫背になると、背中が丸まり肩甲骨が開き肩が前に出てきます。するとお腹の筋肉が緩み下っ腹がぽっこりと出てきて、筋肉が緩んだお腹周りに脂肪が付きやすく肥満になってしまうのです。

また、前に突き出した頭を支えるために、肩や背中の筋肉に負担がかかり血流が悪くなります。その結果、首や脇の下にあるリンパの流れが悪くなり、代謝が落ちてむくみが出たり、太りやすくなったりしてしまいます。

体のバランスが悪くなる

体のバランスが悪くなることも、猫背によるデメリットです。猫背のまま歩く癖がついていると、体のバランスが悪くなり、転びやすくなるといわれています。骨盤が後傾して体の重心が前方になっている猫背は、太ももの筋肉が低下し可動域が狭くなるからです。

歩く・走るなどの基本動作は、股関節のスムーズな動きといわれています。特にお年寄りは加齢に伴う筋力の低下で股関節が硬くなって、体のバランスが保持できなくなり、転倒しやすくけがをしてしまいます。

肩こりや腰痛・頭痛などを引き起こす

猫背になると、肩こりや腰痛、頭痛などの症状を引き起こすこともデメリットの1つです(※1)。猫背は前のめりになった状態なので、約5kgもある頭を支えている首や肩に負担がかかります。そうなると、巻き肩になりやすいだけではなく、筋肉が緊張状態になってしまいます。

筋肉が緊張した状態が長時間続くと肩こりの症状が表れやすくなるのです。猫背姿勢は、背中の筋肉のバランスも悪くなり腰部への負担が増えるため、腰痛の原因にもなると考えられています。

このほかにも、首や肩のこりから、緊張型頭痛の症状を引き起こすこともあります(※2)。緊張型頭痛は、側頭筋や後頸筋、僧帽筋などの頭から首、背中にかけての筋肉のこりや張りによって、痛みを感じる神経が刺激されることで、頭痛が生じる可能性もあるのです。

呼吸がしにくくなる

呼吸がしにくくなることも、猫背によるデメリットや影響と考えられます。猫背になると肋骨周辺の筋肉が硬くなり、胸郭(肺を囲む背骨と肋骨の辺り)のスペースが圧迫されるため、肋骨の動きが悪くなります。

その結果、肺に酸素がしっかりと届かず、呼吸が浅くなり「息苦しさ」を感じてしまう可能性があるのです。また、呼吸がしにくくなるとリラックス効果を感じられなくなり、不眠にもつながります。

圧迫骨折

猫背が引き起こすデメリットや影響として、脊椎圧迫骨折につながることも挙げられます。猫背や巻き肩になると、頭が前に突き出して(前かがみ)背骨が丸くなった姿勢になります。この姿勢を続けることで、背骨が潰れる方向に曲がり、脊椎圧迫骨折を起こしてしまうのです。

脊椎圧迫骨折は「いつの間にか骨折」とも呼ばれており、咳やくしゃみなどの何気ない動作がきっかけで起こることもあります。

内臓の病気

毎日パソコン作業をしているとお腹が痛くなったり、下痢を起こしやすかったりする人は、猫背による影響の可能性があります。猫背姿勢は、内臓が圧迫されている状態のため、内臓や胃腸に負担がかかっているからです。

猫背が原因の内臓の不調としては、胃が圧迫されて逆流性食道炎を引き起こすことも考えられます。胃が圧迫されると胃液が逆流しやすくなるからです。

また食道裂孔ヘルニアという胃の一部が横隔膜の上に滑り出した状態になる原因も、背中が曲がっている猫背が原因になることがあります。

猫背を治すにはどうしたらいい?

「猫背は治る?」「治すにはどうしたらいいの?」と悩んでいる人も多いのではないでしょうか。猫背を治すには、姿勢を良くする、運動をする、サポーターをするなど、さまざまな対処方法があります。ここでは、猫背を改善する方法について詳しく解説します。

正しい姿勢を意識する

猫背を治すには、正しい姿勢を意識することが大切です。正しい姿勢は、壁に背中をつけて立ったときに、後頭部と背中、お尻は壁について、腰と壁との隙間に手が入る状態です。

パソコンやスマホを見るときには、肩が内側に入った前かがみの姿勢になりやすいため、猫背や巻き肩を引き起こしやすくなります。普段の生活のなかでも、自分で正しい姿勢をキープすることを意識しましょう。背筋を伸ばすことで、内臓への負担も減らせます。

小川真由美先生

看護師

正しい姿勢を意識するために1日1回でもよいので、壁に後頭部、背中、お尻、手の甲をつける動作をするとよいでしょう。よい姿勢は肩こりなどのこりの解消にもつながります。

運動して筋肉を動かす

猫背を改善する方法には、運動をして筋肉を動かす方法もあります。運動をすることで、猫背による筋肉の緊張をほぐし、体のバランスを整えることができます。軽いストレッチなどを行う事が有効でしょう。

ベルトやサポーターで矯正する

ベルトやサポーターで矯正することも、猫背を改善する方法の1つです。猫背矯正ベルトやサポーターは、肩や背筋、骨盤をサポートすることによって姿勢が崩れるのを防ぎ、正しい姿勢を意識づける物です。

ただし長時間の着用は本来備わっていた筋力が低下してしまう恐れがあるため、注意が必要です。

猫背予防のストレッチ・体操3選

猫背を予防するためには、ストレッチや体操をするのも効果的です。ストレッチや体操をして骨盤を動かすと、血流がよくなり、硬くなった筋肉もほぐれます。猫背を悪化させたくない人や予防対策が気になる人は、猫背予防のストレッチ・体操を実践してみましょう。

肩甲骨をはがすストレッチ

猫背によって肩や首の痛みがある人には、肩甲骨をほぐしてリンパの流れや血流が良くなるストレッチが効果的です。肩甲骨ストレッチを紹介します。

肩甲骨をはがすストレッチ方法
  1. 両肘を曲げて肩より上に上げる
  2. 手は軽く握って鎖骨あたりに置く
  3. 両肘をゆっくりうしろに引く
  4. 肩甲骨を中心に寄せて肘を下げる 

1~4を5回繰り返しましょう。肩甲骨を肋骨からはがすことをイメージして行うのがコツです。

骨盤もぞもぞ体操

猫背は、骨盤を動かすことで予防・改善できる可能性があります。デスクワーク中でも簡単にできるので、参考にしてください。

骨盤もぞもぞ体操
  1. おへそを真正面にして座る
  2. 片方のお尻を座面から持ち上げて下ろす
  3. 反対のお尻も同様に行う

左右のお尻を交互に持ち上げ、10回ほど繰り返しましょう。お尻を座面から持ち上げるときに、肘を骨盤につけると、さらに猫背予防の効果を期待できます。

骨盤ゆらゆら体操

骨盤ゆらゆら体操も、猫背を予防・改善する効果を期待できます。骨盤を動かして、硬くなった筋肉をほぐしましょう。

骨盤ゆらゆら体操
  1. おへそを真正面にして座る
  2. 片骨盤を前傾、後傾になるように交互に動かす

前傾と後傾をそれぞれ5回行いましょう。骨盤を動かすときには、頭を前後に動かさないことが、猫背予防につながるコツです。

猫背のデメリットには気を付けよう

猫背だとしても、特に自覚症状がなく気にしていなかったという人も多いのではないでしょうか。つい楽な姿勢として、猫背になってしまいがちですが、実は猫背には上半身だけでなく、下半身や内臓にも悪影響を及ぼすデメリットがあります。

日頃から、正しい姿勢を意識することや、長時間の同じ姿勢での仕事のときには、ストレッチをするなどして猫背のデメリットを解消しましょう。

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