巨髎（こりょう）の顔ツボが痛い原因は？効能や場所を解説！

巨髎とは、東洋医学における足の陽明胃経の1つです。「巨」が大きい、「髎」は骨のくぼみを意味します。頬の下方の大きなくぼみにあることから、巨髎と名づけられました。では以下から、巨髎のツボ押しで期待される効果について解説します。

巨髎のツボを押すことで、鼻水の詰まりが改善されスムーズに排出されやすくなります。鼻の通りが良くなるので、蓄膿症の改善にも効果的だといわれています。そのほかには、以下のような効果が期待できます。

顔面神経・三叉神経の近くにある巨髎を刺激することで近くの神経が刺激され、神経伝達物質を促したり血行を促進したりします。そのため、三叉神経痛や顔面の麻痺に効果が期待できるといわれています。

また巨髎を通して表情筋も刺激されるため、頬のたるみの改善も期待できます。顔のむくみやリフトアップが気になる人にも人気のツボです。

巨髎の位置は分かりやすい位置にあります。その場所と探し方を解説します。

巨髎は黒目の真下と鼻の下縁をつないだ場所、ほうれい線の外側にあります。

巨髎は簡単に見つけることができるツボです。まっすぐ前を向いた際の黒目から真下に引いたラインと、鼻の下端から真横に引いたラインが交わる場所を探してください。そこが巨髎です。

巨髎のツボの押し方を解説します。少しの時間でも簡単に行える押し方のため、試してみましょう。

巨髎を押すポイントは、リラックスしながらゆっくりと押してゆっくりと離していくことです。巨髎は頬骨の一番高い場所にあるので、頬骨を押し上げるようなイメージで押してみましょう。

ただし、ツボを強く押しすぎると痛みを引き起こしたり、組織が壊れて炎症を起こし、揉み返しのような状態になる可能性もあります。痛みを感じない程度の強さで、じっくりと押してください。

巨髎を押すことで、痛いと感じる人も少なくありません。なぜ痛いと感じるのかその原因を解説します。

巨髎を押すことで痛みを感じる場合は、ウイルス感染や細菌によって頬骨周辺で炎症が起きている可能性があります。その他にも、巨髎を押して痛みを感じる原因としては、以下のものがあげられます。

急性鼻炎とは、ウイルス・細菌・ホコリなどを吸い込んだことが原因で、鼻の中が炎症を起こす症状です。炎症を起こしている粘膜を外側から触ると、痛みが生じます。主な症状は鼻・のどに出るので、頬の痛みはあまり強くないことがほとんどです。

虫歯が原因で巨髎に痛みが生じる場合もあります。上顎の奥歯は歯根部が上顎洞に近いので、虫歯菌が歯の奥の神経まで到達すると頬骨が炎症を起こしてしまうのです。虫歯は自然には治癒しないため、虫歯が疑われる場合は歯科医に行くことをおすすめします。

頬骨を押して痛みが出現した場合は耳鼻咽喉科や歯科への受診を検討してください。特に、慢性的な鼻詰まりや鼻水に血が頻繁に混ざっている場合には、耳鼻咽喉科への早めの受診をおすすめします。

痛みを放置していると、発熱や痛み、虫歯などの症状が悪化する可能性もあります。いずれも自分で処置することは難しいため、上記のような症状がみられている際は、早めの受診を行いましょう。

巨髎は鼻水のスムーズな排出を促すことができるツボです。鼻詰まりや蓄膿症などの症状に悩んでいる人は、ぜひ巨髎のツボ押しを習慣にしましょう。

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