骨折後に骨はくっついたのに痛みがある原因|治るまでの期間やリハビリのやり方も
骨折後、骨はくっついたのに辛い痛みが残っていませんか?この記事では骨折後に骨がくっつくまでの期間や痛みの原因を解説します。また、骨がくっつくまでの間にもできるリハビリのやり方や他の対処法も紹介するので参考にしてください。
目次
骨折後に骨はくっついたのに痛みがあるのはなぜ?
骨折して骨がくっつくまでの痛みは仕方がないにしても、骨がくっついたのにまだズキズキした痛みに悩むことがあります。骨がくっつくことが完治ではないからです。骨がくっついても体が元の状態に戻るまでの期間は、リハビリや治療を続ける必要があります(※1) 。
骨折が治るまでの期間や骨がくっついても痛い理由を解説します。骨折が治っても痛みがあるなら、リハビリや他の対処法も試してみましょう。
當銘梨沙先生
柔道整復師
同じ骨でも場所によって回復する度合いが異なります。また、痛みを感じているということは何かしら不具合が起きている状態なので、担当の医者や理学療法士などのリハビリの方に診てもらいましょう。
骨折が治るまでの期間はどのくらい?
一言に骨折といっても、ヒビのような小さな骨折から複雑骨折と症状はさまざまです。損傷の度合いによって骨がくっつくまでの期間には違いがあります。また、骨折した場所によっても骨がくっつくまでの期間は違います。
骨がくっつくことが完治ではないことも覚えておきましょう。骨が完全に元に戻り、周囲の組織も元に戻らなければ日常生活に支障をきたします。骨折が完全に治るまでの期間と治りにくい場所について説明します。
骨折が完全に治るのは早くて2〜3ヶ月
骨折が完全に治るのは早くても2~3ヶ月かかります。骨折した場所に仮骨という柔らかい骨がつき始め、強い骨に置き換わりくっつく癒合までの期間は骨折の場所で差があります。また、年齢や体力といった患者の状況も、骨がくっつくまでの期間に差を生じる理由のひとつです。
骨がくっついても、元のように動くのが困難だと感じる人は多いでしょう。骨がくっつくまでの期間は治るまでの期間ではありません。骨がくっつくだけでは周りの筋肉や関節が元通りにはなっていないからです。そのため、骨折の完治には何ヶ月もかかってしまいます。
骨折が治りにくい部位
骨折の部位によって治るまでの期間は違い、上半身より下半身の方が骨がくっつくまでに時間がかかります。最も治りにくいのは大腿骨で、骨がくっつき機能が回復するまで1年以上の期間を要する場合もあるのです。
「グルトの骨癒合日数」によれば、骨がくっつくまでの期間が最も短いのは中手骨で2週間に対し、大腿骨頚部が12週間と6倍かかります。また、上腕骨が6週間と手の3倍の期間が必要です。中足骨は中手骨とほぼ同じくらいの期間で骨がくっつくと定められています。
増本項先生
整形外科医
骨折を起こすだけの外力が患部に加わった結果が骨折です。骨が折れただけでなく骨周辺の組織も損傷しています。折れた骨がつくことを骨癒合と言いますが、骨折部周囲の組織が完治していない場合や骨折治療のための患部固定が周囲組織の硬さを生んだりした結果で痛むこともあります
骨がくっついているのに痛みがある原因
骨がくっついているのに痛みがあるのはなぜでしょうか。痛みの原因は骨だけではありません。痛みの理由を1つずつ解説します。
まだ骨が治りかけ
そもそも、まだ骨が完全に治っていなければ痛みは感じます。柔らかい仮骨から強い骨に置き換わっても、元の状態に戻ったとはいえません。骨がくっつくだけでなく元の状態に戻るまで、数ヶ月かかる部位もあります。まだ再生途中の骨は圧がかかると痛みを生じます。
患部周りの筋肉・関節が弱くなっている
骨折したら患部を固定するなど、安静にすることで周囲の組織も弱ってしまいます。筋肉が萎縮し、関節が硬くなるのです。関節が硬いままで、可動域に制限があると思うように動かせず痛みが出ます。
骨折の後遺症が残っている
骨折をした場所がいつまでも痛いときは、後遺症の可能性があります。骨がなかなかくっつくことができず偽関節化しているなら、治療が必要です。偽関節化は、骨がくっつかないため関節のように動き、痛みが続きます。
骨が違う形にくっつくことで変形してしまうケースや、骨折した場所の骨がなくなり腕や脚が短縮する後遺症もあります。このような後遺症は専門の病院で治療することをおすすめします。
骨折後のリハビリのやり方
骨折後は骨がくっつくのを待つだけでなく、リハビリを行って治します。骨だけでなく周囲の筋肉や関節の機能を衰えさせない、あるいは回復させる必要があるからです。
骨折は治ったはずなのに、固定していたせいで以前のように動かないといった事態を避けるために、適切なリハビリをしましょう。
早めにリハビリ開始がおすすめ
骨折後のリハビリは早く開始することをおすすめします。ギプスなどで患部を固定すると、安静にはできるものの周囲の筋肉や関節が萎縮や拘縮するからです。筋肉や関節が衰えると、せっかく骨がくっついても思うように動かせず痛みも生じます。
患部の周りから動かす
骨折後すぐは患部を動かさず安静にします。リハビリは、患部の周りから始めましょう。例えば、手首の骨折なら指や肘、肩を動かします。患部と繋がっている筋肉や関節を衰えさせず、機能回復を遅らせないことが重要です。
骨折直後は患部はとても不安定です。早く治そうと焦って、自己流でリハビリを行うと治療を遅らせてしまいます。リハビリは主治医の指示に従って実施しましょう。
痛みを我慢して続けない
骨折後のリハビリは大切でも、痛みがある場合は我慢して続けるのはおすすめしません。痛みが強い場合は負荷をかけすぎている可能性があります。リハビリで痛みを感じたら、主治医や理学療法士、作業療法士に相談しましょう。
増本項先生
整形外科医
リハビリは、特に早期は理学療法士に任せることが安全です。リハビリの戒めの言葉に「急ぎすぎてはいけない、やり過ぎてはいけない」という言葉があります。参考にしてください。
當銘梨沙先生
柔道整復師
リハビリも自己流でやってしまうと骨が変形した状態でくっつき、見た目が変わることもあるので気をつけましょう。
骨折後のリハビリ以外の対処法
骨折をしたらリハビリ以外にできることはあるのでしょうか。骨がくっついても痛みがあり、原因が変形などの後遺症でないならリハビリ以外の対処方もおすすめです。リハビリ以外の対処方を1つずつ紹介します。
体のバランスを整える
骨がくっつき病院でのリハビリを続けていても、体が歪んでしまったために日常生活が辛いときは整体や整骨院がおすすめです。硬くなった関節や衰えてしまった筋肉に対処し、体のバランスを整える施術を受けて楽になるケースもあります。
鍼灸治療を受ける
鍼灸治療は骨折後のリハビリを開始する頃に適しています。骨がくっつくまで固定され、関節が拘縮している場合におすすめです。拘縮の原因になっている周囲の組織を刺激し、血行促進や痛みの軽減も期待できます。
場合によっては、病院での治療を開始したばかりで骨がくっつく前でもむくみや腫れの改善、治癒の促進を目的として鍼灸治療をおこなうこともあります。
超音波療法
超音波療法とは、骨折している部位に超音波を一定時間あてる方法です。超音波をあてることで骨がくっつくまでの期間が短くなることがわかっています。超音波の振動機能と電気刺激を組み合わせ、マッサージ効果のある機械を使用している病院もあります。
超音波療法は病院から機械を借りて自分ででき、毎日続けやすいこともメリットです。治癒が遅いなど主治医が超音波の使用が適切だと判断した場合、保険の適用内で利用できることもあります。
増本項先生
整形外科医
低出力超音波装置で一般の治療用超音波とは違うものです。整形外科で相談しましょう。
骨折後に骨がくっついたのに痛みがあるならリハビリをしよう
骨折後、骨がくっついたのに痛みがあるなら適切なリハビリを行えば改善が期待できます。痛みの原因をしっかりと把握し、リハビリや専門の施術を受けて1日でも早く元の状態に戻しましょう。場合によっては主治医に相談する必要があることも忘れてはいけません。
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