内股歩きの治し方|O脚・X脚になりやすい?膝・骨盤・股関節の矯正ストレッチも
あなたは正しい内股の治し方を知っていますか?この記事では内股の治し方として有効な歩き方や筋トレ・ストレッチを解説します。内股のセルフチェックや原因、デメリットも紹介するので参考にしてください。
目次
あなたは内股?簡単セルフチェック方法
内股かどうかは靴底を確認すればわかります。靴底の内側がすり減っていれば内股、外側がすり減っていれば、ガニ股です。足裏のなかで体重がよく掛かるところが靴底の減りがはやくなります。
自身の立ち姿を鏡でチェックしてみましょう。この時、両つま先が内側を向いていたり、両膝が寄りすぎでしたら内股です。セルフチェックの他にも、周りの人に歩行時の足の向きや動きを見てもらうのも有効です。状態を知ることで内股の治し方もみえてきます。
當銘梨沙先生
柔道整復師
昔からの癖だから治らない、骨格的な問題だから仕方ない、と考えている方も多いと思います。骨格的な問題の場合、骨格を変えることはできませんが、筋肉のつき方や歩き方を変えていけば見た目は変えられます。それには毎日の積み重ねが大事なのでコツコツチャレンジしていきましょう!
内股歩きの原因
内股歩きには原因があります。どのような原因で内股歩きになっているのかを知ることで、治し方も見えてくるのです。ここでは主な原因となる骨盤の歪み、内股による筋力の低下、足の骨のねじれを説明します。
骨盤や股関節の歪み
女性は赤ちゃんを生むため妊娠後期から、筋肉をゆるめるリラキシンという成分が分泌されます。そのため、出産前後の女性は、骨盤や身体の関節が不安定な状態になるのです。
不安定な状態が続くと女性の身体は防御反応から、股関節回りにある骨盤の安定にかかわる筋肉が異常に収縮して血行不良になります。この防御反応が長引くことにより骨盤や股関節の歪みにつながってしまうのです。
筋力の低下
人の体は不自然な姿勢(内股)を続けると、働きすぎる所と働かない所が出てくる生理現象があります。運動不足によりお尻や太ももの筋力が低下することで姿勢を整える機能の低下につながり、内股の助長や固定化につながるのです。
脚の骨のねじれ
内股は回転変形から生じていて、骨の一つまたは複数のねじれが発生しています。おもに大腿骨、脛骨、足首、くるぶしなどに回転変形がみられます。この状態が生活習慣(クセ)からくるものであれば、この記事中の内股歩きの治し方を実践することで治すことも可能です。
内股歩きのデメリット
内股歩きは身体にとってデメリットが多い歩き方であり、見た目にも影響が出てきます。内股歩きが具体的にどのようなデメリットがあるのかを解説します。
O脚・X脚
内股の常態化はO脚・X脚といった歪みの原因になります。内股O脚といって脚が股関節から内側に捻れていることで起こるのです。またX脚は膝関節が内側にねじれることが原因です。この状態では脚のシルエットにも影響が出て、疲れやすくなります。
下半身太り
働かない(サボる)筋肉が増えると人の体にさまざまな影響が出てきます。まずは代謝の低下により体には脂肪がつきやすくなります。働かない筋肉の周囲は特に太りやすくなるのです。
元気な筋肉はからだのリフトアップも担っているので、お尻の筋力の低下はお尻の垂れにつながります。加えて血流やリンパへのポンプ機能も担っているため、血行不良になりむくみや冷えなどにつながるのです。これらは下半身太りの原因といわれています。
腰痛・膝痛
O脚・X脚などによる関節への影響が、腰痛や膝痛などの痛みとなって現れます(※1)。関節の歪みは一定の場所に強い負担をかけるのです。さらに筋力の低下が起こると関節を固定する働きが低下するため、歪みに拍車がかかってしまいます。
内股が腰痛や膝痛などといった影響を体にあたえるほどであれば、長期化する前に腰を据えて内股歩きの治し方に取り組むサインではないでしょうか。
内股歩きの治し方
ここからは、具体的な内股歩きの治し方を説明します。「歩き方を矯正する」「筋力トレーニング」「ストレッチ」と3つの治し方を紹介します。ぜひ内股を治すきっかけにしてください。
歩き方を矯正する
1つ目の治し方は歩き方を矯正することです。内股歩きがクセになると一時的な取り組みで治すことは難しいです。内股の歩き方を治すために、O脚・X脚を矯正するインソールを使用しましょう。専門家の監修により作られたアイテムで崩れたバランスを矯正してくれます。
使い方も靴に入れるだけと簡単です。内股歩きの治し方としては一番取り組みやすいのでオススメです。
筋力トレーニング
内股の治し方として筋トレも有効です。その一例として、ワイドスクワットというトレーニングを紹介します。ワイドスクワットは内股のときにサボってしまう筋肉に刺激を与えて活性化します。おもに太ももの裏側の筋肉(ハムストリング)とお尻の筋肉(臀筋群)です。
- 足を肩幅より広く開き、つま先を外側に向ける
- 胸の前で腕を組み、背すじを伸ばす
- 太ももと床が平行になるまで腰を落とす
- 4の状態を1~2秒キープしてから腰を上げる
1~5を10回で1セットとします。1日のうちに3セット行ってください。この筋トレでサボっていた筋肉が働きだすと歪みや血行不良の改善につながっていきます。腰を落とす時、太ももとお尻に力が入ることが肝心です。
ストレッチ
内股の治し方には歪みや血行不良を改善するストレッチも有効です。内股歩きになる原因は、骨盤、大腿骨、脛骨、くるぶしなどの歪みや血行不良の可能性があります。ここでは取り組みやすい治し方を2つ紹介します。
- 床にあぐら状態で座り両足の裏を合わせる
- 1の状態で上半身を前に倒す
- 呼吸を止めずに30秒ほどキープする
- 右のつま先を前に脚を大きく開く
- 手で前腿を外に開く
- 息を吐き右膝を踏み込み、さらに腿を外に開く
- 息を吐き右膝を踏み込み、さらに腿を外に開く
- 1~4を反対側も同様に10回繰り返す
※ストレッチは強引に伸ばすことと呼吸を止めることはNGです
ストレッチもワイドスクワットと同様に、歪みや血行不良に改善アプローチができます。
内股の治し方を実践して綺麗な脚のラインを作ろう!
紹介した内股歩きの治し方はどれもすぐに取り組めるものです。実践を「努力」ととらえずに「美脚への道」ととらえれば、実践も楽しくなるでしょう。ぜひ紹介した治し方を実践して内股歩きを改善しましょう。
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