打撲で歩くと痛い時の治し方【足・ふくらはぎ・太もも等】骨折との見分け方も
足やすね、ふくらはぎなどを打撲していて、歩くと痛いと悩んでいませんか?この記事では打撲の原因や骨折との見分け方を解説します。またRICE処置での応急処置や、治し方も紹介するので参考にしてください。
目次
打撲なのに歩くと痛いのはどうして?
転倒やスポーツ、事故などで足を打撲しても、自然と改善するケースがほとんどです。しかしなかには、だんだん痛くなることもあり、歩くと痛いという人もいます。打撲をして歩くと痛いのは、なぜなのでしょうか。
打撲で歩くと痛いのはなぜ?
打撲して歩くと痛い時には、足やふくらはぎ、ふとももの筋肉が何らかの原因によって損傷している可能性があります。ここでは、打撲の原因についてくわしく解説します。
打撲とは
打撲とは、転倒したり事故に遭ったりしたときに体を強くぶつけて、筋肉や骨、靭帯など体の組織の一部が損傷することです。組織が損傷すると炎症が起こり、症状が軽い場合には打撲したところを圧迫したときに痛いと感じます。
打撲の症状がひどいほど、腫れて患部に熱を持ったり、内出血が生じたりして、歩くと痛い状態が続く可能性があります。
打撲の原因
- 壁や家具に強くぶつける
- 屋内、屋外での転倒
- 自転車や車などの事故
- 高いところからの転落
- スポーツでの衝突
打撲が起きるのは、何かに体をぶつけた衝撃が原因で起こることがほとんどです。よくあるケースとしては、歩くときに転んだり、階段で足を踏み外したりしたときです。スポーツでは、バスケットボールやサッカー、格闘技などが打撲することが多いといわれています。
打撲と骨折の見分け方は?
打撲と骨折は、どちらも体に強い衝撃を受けたことで発症することがほとんどです。現れる症状も似ているため、打撲か骨折かをすぐに判断できない人も多いはずです。しかし、ふくらはぎ・太もも・足の裏・足の指などの痛みや腫れの程度で見分けられる場合もあります。
骨折だった場合には放置すると骨が変形することもあるため、打撲と骨折の見分け方を確認して、きちんと対処しましょう。
痛み方やいつまで痛みが続くか
歩くと痛い打撲は、軽度であれば打撲した患部にのみ痛い症状が現れることがほとんどです。ぶつけた強さにもよりますが、ある程度関節を動かしたり、歩いたりできます。痛い時でも1週間~10日ほどで改善することが多く、徐々に痛い状態が改善してくるのが特徴です。
骨折の場合には、歩くことができないほど痛い状態になるといわれています。たとえば、足の裏が骨折していたら体重をかけるだけでも痛いと感じ、太ももが骨折したときには体全体が動かせないこともあります。
痛い状態は3日程度でピークを迎えますが、その後も痛みが強くなる場合が多いのです。足の指であれば骨折していても、なんとか歩くことができるケースもあります。しかし、2週間以上たっても痛い場合は骨折の可能性が高いでしょう。
増本項先生
整形外科医
痛みの強さだけでは骨折の有無は見分けられません。不安がある時には整形外科受診をお勧めします。
腫れや内出血の範囲の違い
打撲の腫れや内出血の範囲も、症状の程度によって異なります。打撲の場合は患部周辺の狭い範囲に腫れや内出血が起こります。しかし、骨折だった場合は筋肉だけでなく骨の損傷も激しいため、炎症による腫れや内出血が広範囲に及ぶことがほとんどです。
腫れや内出血以外にも、不自然な方向へ曲がっていたり、変形していたりする場合は骨折を疑いましょう。
打撲したときの応急処置はRICE処置!
歩くと痛い打撲の応急処置として、RICE処置という方法があります。RICE処置は一般的な急性期の応急処置を示す国際的な用語であり、病院でも広く用いられています。(※1)
RICE処置を行うことで、止血を促し炎症を最小限に抑えて回復を早めるといわれているのです。ここではRICE処置の目的や具体的なやり方について解説します。
當銘梨沙先生
柔道整復師
打撲と骨折を見分けるために痛みの日数はとても重要ですが、痛めてから痛みの強さが強くなっている場合は整形外科で診てもらいましょう。折れていた場合、処置が遅くなると厄介な部位もあり、早めに固定した方が良い場所もあります。打撲でも痛めた直後はアイシングを忘れずに!
①安静(Rest)
打撲をしたときのRICE処置の1つが、安静(Rest)です。損傷した部位の腫れや二次的な血管損傷を生じさせないために、最初の24時間はできるだけ安静にします。
歩く必要がある場合も、できるだけ壁やどこかに伝って歩くようにし、患部に体重をかけないようにしましょう。しかし、痛みや腫れが引いてからの過度な安静は筋肉の萎縮や体力の低下など悪影響をもたらすこともあるため注意しましょう。
②冷却(Ice)
冷却(Ice)は出血や腫れを軽減させ、歩くと痛い状態を改善させるために行います。患部を冷やすと、炎症を抑えるだけではなく、血流も低下させることで出血や腫れを抑えることができるといわれています。
冷却は早く効果を高めるために、打撲をしてから10~15分以内のできるだけ早くに行いましょう。アイスパックは氷嚢(ひょうのう)、湿布などを使って、患部の感覚がなくなるまで冷やすようにしましょう。
増本項先生
整形外科医
受傷後2~3日間は患部の出血を減らす目的でのアイシングが重要です。出血や腫脹が増えると機能障害が悪化するばかりか、治癒期間も長くなります。
③圧迫(Compression)
圧迫(Compression)は、出血や腫れを軽減させるために行います。損傷した毛細血管から漏れてきた浸出液によって起こる浮腫を抑制させることができます。
包帯やテーピングで患部から数センチ下から上に向かって包帯を巻いてください。最初はらせん状でややきつめに巻き、患部の上の方では徐々にゆるく巻きましょう。
④挙上(Elevation)
挙上(Elevation)は腫れの予防や軽減を目的に行います。心臓よりも高い位置に足を置くことで、血管の内圧を低下させ出血を抑えられるといわれています。
横になった状態で、枕などで患部を心臓より高い位置に置いてください。またこの際に患部を温めたり、マッサージ・運動を行ったりすると、腫れや出血を増加させてしまうため注意しましょう。
歩くと痛い打撲の治し方
歩くと痛い打撲は、どのようにすれば改善するのでしょうか。歩くと痛い打撲を改善する方法を説明していきます。
冷やして痛みを緩和
歩くと痛い打撲を改善するには、痛みを軽減させるためにRICE療法の【冷却】を行いましょう。痛い程度によって冷やす程度は違いますが、10~15分程度患部を冷やすようにしてください。
冷やすものはアイスパックがおすすめです。アイスパックがない場合は、氷嚢(ひょうのう)や炎症鎮痛効果のある湿布でも効果は期待できます。市販の湿布薬には、使用できない年齢や持病などがあるため、購入前に薬剤師や登録販売者に相談しましょう。
温めて血行の促進
RICE処置によって炎症や痛い症状が落ち着いてきたら、患部周囲の筋肉を温めて血行促進をします。RICE処置は幹部への血流を低下させる作用が多く、必要以上に続けてしまうと二次的に筋肉の痛みが出たり、筋肉が萎縮したりする可能性があります。
血流を改善させるために温湿布を使って患部周囲の筋肉を温めたり、軽めのマッサージをしていきましょう。また、お風呂に入って全身を温めるのも効果的です。
増本項先生
整形外科医
患部を使う前には温めて、使った後は冷やしてが原則です。
テーピングで患部を保護
テーピングで患部を保護することも重要です。RICE療法の【圧迫】に当たります。テーピングを巻く際は、神経や動脈を圧迫していないかを注意してください。強いしびれや足の血色が悪くなってきた時は圧迫を緩めましょう。
テーピングのほかに包帯を使用するのも効果的です。テーピングは包帯に比べて圧迫が強くなる傾向があるため、圧迫が強すぎると感じた時は包帯に変えると良いでしょう。
歩くと痛い打撲は放置はNG!すぐにRICE処置を!
歩くと痛い打撲の症状を放置してしまうと治りが遅くなる可能性があるため、すぐにRICE処置を行いましょう。しかし、過度なRICE処置は回復を遅らせることもあります。炎症症状が改善してきたタイミングを見極めて、温めるようにしていきましょう。
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