扁平足のデメリット7選 | 疲れやすい原因?生まれつきは治らない?簡単チェック方法も

足が疲れやすい原因は扁平足かもしれません。他にも、扁平足には様々なデメリットがあります。本記事では扁平足のデメリットや、扁平足になる原因から予防・改善方法まで解説します。扁平足の簡単チェック方法や足が疲れやすい理由も紹介しているので、参考にしてください。

目次

  1. 扁平足とは?
  2. 足の裏に土踏まずがない状態のこと
  3. 扁平足の簡単チェック方法
  4. 扁平足が疲れやすいのはなぜ?
  5. クッションがなく衝撃を直接受け止めるから
  6. 扁平足のデメリット7選
  7. ①重心の移動がスムーズにできない
  8. ②バランス能力が低下する
  9. ③外反母趾になりやすい
  10. ④体の関節への負担が増える
  11. ⑤足が疲れやすくなる
  12. ⑥足裏や足の甲が痛くなりやすい
  13. ⑦スポーツのパフォーマンス力が低下する
  14. 扁平足になる主な原因は?
  15. 肥満
  16. 歩く習慣がない
  17. 歩き方が悪い
  18. 生まれつき(先天的)の骨の異常
  19. 大人の扁平足はどうすれば治る?
  20. 器具やリハビリ等でアーチを鍛える
  21. 扁平足を改善する方法はある?
  22. 筋肉をつけるエクササイズを行う
  23. インソールなど矯正器具をつける
  24. 整体に行く

扁平足とは?

扁平足とは土踏まずがない、もしくは低い足のことをいいます。デメリットが多いといわれる扁平足についてくわしく説明します。

足の裏に土踏まずがない状態のこと

扁平足とは足の裏に土踏まずがない状態のことです。足裏にある内側、外側、横のアーチは4つの筋肉に支えられています。そのアーチ構造に異常が生じてしまっている状態が扁平足です。幼児期は土踏まずがなく、大人になるにつれてアーチが形成されます。

「日本公衆衛生学会誌」では、扁平足の人の割合が報告されています。

扁平足は,男性では26.5%(95%信頼区間: 22.0–31.0),女性では25.7%(95%信頼区間: 20.2–31.2)に認められた。

扁平足の人は男女ともに4人に1人ほどの割合でいることが調査でもわかっており、決してごく少数の人がなる症状ではありません(※1)。

扁平足の簡単チェック方法

扁平足の簡単なチェック方法を紹介します。立った状態で足の裏にボールペンを入れ、隙間があるかどうかで判断します。ボールペンが土踏まずに入らない場合、扁平足を疑いましょう。左右の違いもチェックするとよいでしょう。

扁平足が疲れやすいのはなぜ?

扁平足の人は疲れやすいことが一番のデメリットです。クッション機能がなく、運動で衝撃を直接受けることが原因です。扁平足のデメリットである疲れやすさについて解説します。

クッションがなく衝撃を直接受け止めるから

扁平足では、土踏まずのクッションの役割がないため運動の衝撃が直接伝わってしまいます。足裏にアーチ構造があることで地面からの衝撃を吸収して、脚の関節や腰などの負担を軽減するのです。扁平足が疲れやすいのはクッション機能がないことが理由のひとつです。

扁平足のデメリット7選

扁平足にメリットはほとんどなく、デメリットや悪影響の方が多いでしょう。足裏にアーチ構造がないことには、さまざまなデメリットと悪影響があります。扁平足のデメリットについてくわしく解説します。

①重心の移動がスムーズにできない

扁平足のデメリットは重心の移動がスムーズにできないことです。足裏のアーチは足を蹴り出す際にバネのような役割をします。アーチ構造が、地面からの力をうまく吸収し前に進むのです。扁平足ではアーチがなく、スムーズに移動がしにくいデメリットが生じます。

②バランス能力が低下する

扁平足はバランス能力の低下にも影響します。土踏まずのアーチ構造は足裏を点で繋ぐ役割を担い、縦や横などの絶妙な動きにも常にバランスをとることができ、多少の衝撃があっても倒れません。扁平足の人はバランスがとれず転びやすくなるというデメリットがあるのです。

③外反母趾になりやすい

扁平足のデメリットには、外反母趾になりやすいことも挙げられます。外反母趾とは足の親指の関節が小指側に曲がった状態で、痛みも生じることもあります。足のアーチが低下することで足の内側や親指側に体重がかかりやすくなり、外反母趾になりやすくなってしまうのです。

④体の関節への負担が増える

扁平足は地面からの衝撃を吸収できないことや、体の重心がずれてしまうことで足首や膝などの関節に負担がかかるというデメリットもあります。ひどい場合は変形性関節炎になってしまうこともあるため気をつけましょう。

⑤足が疲れやすくなる

足が疲れやすいのも扁平足のデメリットのひとつです。地面からの衝撃を直接受けるため、膝や骨盤、肩などにも負担がかかりやすく足のだるさや疲労感につながります。怪我をしやすいデメリットもあるため注意しましょう。

⑥足裏や足の甲が痛くなりやすい

足裏や足の甲が痛くなりやすいことも扁平足のデメリットです。扁平足の人は歩行やランニングの衝撃を吸収しきれず、大きな負荷がかかります。そのため足の裏の足底筋膜が損傷して痛くなるのです。足底筋膜炎を放置すると長引いてしまうこともあります。

扁平足は、足の指の力が入りにくく足の甲の筋肉に負担がかかり、痛みを生じます。足の裏や足の甲の痛みがひどいときは整形外科を受診しましょう。

⑦スポーツのパフォーマンス力が低下する

扁平足はスポーツのパフォーマンス力にも影響を及ぼします。立つ、走る、跳ぶ、踏ん張るなど全ての運動の動きに土踏まずは関わっています。土踏まずがない扁平足では、足指の筋肉があまり発達しておらずバネの動きができないため、運動神経に悪影響です。

靴やインソールを変えサポートすることで、扁平足のデメリットをカバーできることもあります。扁平足の人でスポーツの能力に悩んでいる人は、靴やインソールを見直してみるとよいでしょう。

扁平足になる主な原因は?

扁平足には原因があるのでしょうか。扁平足になる人の特徴や原因についてそれぞれ解説します。

肥満

過剰に体重が増加すると足裏のアーチ構造が潰れてしまい扁平足になりやすくなります。肥満ではないものの、妊娠中の人も体重が大きく変化するため扁平足になることがあります。体重が増えて長期的に負荷がかかると、筋や靭帯を弛緩させアーチを低くしてしまうからです。

また、体重が増加しおなかが出ると重心が後ろ寄りになり、かかとに負担がかかりアーチに負荷がかかるデメリットもあります。

歩く習慣がない

歩く習慣がないことも扁平足の原因になります。足のアーチ構造を支える長母趾屈筋、長趾屈筋、前脛骨筋、後脛骨筋の4つの筋肉の筋力が低下するからです。歩く習慣をつけることは扁平足の治し方のひとつです。足の指を使って筋力を鍛え、扁平足を予防しましょう。

歩き方が悪い

足の指を使わない悪い歩き方をしていると扁平足になります。本来、歩行をする際はかかとから着地して、小指の付け根、親指の付け根。そして足指の全体の順に体重移動をするのが正しい歩き方です。

しかし、正しい歩き方をしていないことには、足の指の筋力も衰えてしまう悪影響があります。正しい歩き方をすることを心がけましょう。

生まれつき(先天的)の骨の異常

幼児期は土踏まずがなく、成長すると足裏の脂肪組織が筋肉となり土踏まずが形成されます。生まれつき骨の異常などがある場合、土踏まずが形成されず扁平足になることがあります。自然治癒はせず、治療や手術が必要です。心配な場合は整形外科などに相談しましょう。

大人の扁平足はどうすれば治る?

大人の扁平足は治せるのでしょうか。生活習慣や姿勢が原因の扁平足なら改善することは可能です。扁平足の治し方を紹介します。

器具やリハビリ等でアーチを鍛える

大人の扁平足で足裏の疲れや痛みが生じたりする場合は、整形外科を受診しましょう。専門家の診断をきちんと受け、足に合った器具の装着やリハビリをすることでアーチを鍛えて扁平足を改善できます。

扁平足を改善する方法はある?

病院のほかに扁平足の治し方はあるのでしょうか。自分でできる扁平足の治し方を紹介します。

筋肉をつけるエクササイズを行う

扁平足を改善するには筋肉をつけることが大切です。扁平足の人は足首が内側に倒れていることが多くあるため、重心のバランスを整えるためのエクササイズをしましょう。

椅子に座り、片方の足の指を5本全て反らします。反らすことで足首は内側に倒れず正しくかかとに重心を乗せることができるのです。反らした状態から足の親指だけを床に下ろし、その後にほかの指も下ろします。これを10回ずつ繰り返しましょう。

インソールなど矯正器具をつける

扁平足の治し方には、靴にインソールなどをつけることも挙げられます。靴の中敷きを足のアーチサポートや衝撃吸収を目的とした、かかとにクッションのついたインソールに変えることで土踏まずを正しい形状に改善できます。

インソールをつけることで扁平足のデメリットを解消できます。疲れやすさや歩きにくさだけでなく、バランス能力や姿勢の改善、痛みやストレスの軽減もできるのです。

整体に行く

エクササイズやインソールをつけても足に痛みや疲労などの症状が続く場合は整体に行くのもよいでしょう。整体では体の歪を調整してインナーマッスルを鍛えることができます。関節の負担を軽減し、足裏の筋肉を鍛えることで、扁平足のデメリットの解消に導いてくれます。

扁平足は疲れやすい原因になるので早めに対処しよう

扁平足は土踏まずがないことで足の疲れや関節の負担など、デメリットの多い状態です。インソールをつけたりエクササイズをしたりすることで改善もできます。足に痛みなどの症状がある場合は長引かせないよう早めに整形外科を受診しましょう。

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