首を回すとミシミシ音が鳴る原因|病院に行くべき?治し方やストレッチも
首を動かしてミシミシと音がすると不安ではありませんか?病院に行くべきか悩む人もいるでしょう。この記事では、首を回すとミシミシと音が鳴る原因を解説します。首凝りの治し方やストレッチも紹介するので参考にしてください。
目次
首から音がするのは姿勢が悪いから?
寝起きなど同じ姿勢が続いたときに首を回すと、首の後ろから音が鳴っていませんか?『ミシミシ』『ピキッ』『コリコリ』などの音が鳴るのは、姿勢の悪さ以外にもさまざまな原因があります。なぜ首を回すとそのような音が鳴るのでしょうか。
首を回すと『ミシミシ』音がする原因
首を回すと『ミシミシ』などの音がする原因は、はっきりとは解明されていません。現時点では靭帯(じんたい)や、関節包(かんせつほう)がら音が鳴っている説が有力です。
では、どういったときに『ミシミシ』といった音が鳴るのでしょうか。次に音が鳴る詳細な理由や、音が鳴った時は病院(整形外科)を受診したほうがいいかについて紹介します。
病院(整形外科)に行くべき?
音が鳴るだけならスジ(靭帯)のすれる音である可能性が高いため、すぐに病院を受診しなくても大丈夫です。主に肩こりや、首回りの筋肉の緊張が原因で、首を急に動かしたことで神経が引っ張られたり、圧迫されることで発生します。
首から肩にかけて痛みやシビレがあったり、肩から手指に鈍い感覚が残ったりしている場合は、整形外科に相談をしましょう。
高林孝光先生
柔道整復師
整形外科に行くタイミングですが、炎症が起きると首を回すと雪を踏んだような音が鳴る場合があります。痛みが続く場合は「いつの間にか骨折」のような場合もあるので検査が必要でしょう。
首関節の動きが悪く靭帯が擦れている
何かしらの原因で関節の動きが悪くなると、首を動かしたときに靭帯(じんたい)が擦れて、周りの組織に引っ掛かったり、脂肪にぶつかったりして椎間板(ついかんばん)が偏ります。
『ジャリジャリ』『シャリ』などの音は、首関節が円滑に動かなくなり、関節で発生した音が耳に届いて、聞こえている可能性があります。
関節包が鳴っている
椎間板のずれにより、関節包(かんせつほう)内部から音が発生している説も有力です。関節包とは関節を囲んでいる袋状の被膜(ひまく)のことです。関節包内部には気体を含んだ液状の滑液(かつえき)が含まれています。
椎間板にちょっとしたずれがでると、関節包内部の気圧が低くなり、滑液に含まれる窒素(ちっそ)が気泡になります。関節を動かしたことで、気泡がはじけて発生する衝撃音が『ポキポキ』『ミシミシ』といった音になって耳に届くのです。
音が発生する科学的な原因は、はっきりとは解明されていません。いずれにしろ音を鳴らす行為は首関節の組織を傷つける可能性があり、むやむに鳴らすことはやめておきましょう。
高林孝光先生
柔道整復師
首を回すと音が鳴る原因の1つに関節の詰まりがあります。経験的に筋肉が凝り固まって筋肉の長さが短くなると、骨と骨がぶつかって鳴る傾向が強いです。
首の関節が動きにくくなる理由
首の関節が動きにくくなる理由はストレートネック、筋肉のコリ、体の歪みなどが原因です。これらの原因を放置すると、より音が鳴りやすくなったり肩こりが深刻化します。コリや歪みにより症状が悪化し、悪循環におちいりやすいです。
ストレートネック
デスクワークなど仕事で長い時間、パソコンや事務作業を行うと前傾姿勢になりがちです。うつむいたままの姿勢を続けると、ストレートネックになります(※1)。ストレートネックとは、本来ではS字になっている頸椎(けいつい)が、真っすぐになった状態のことです。
ストレートネックになると首スジの筋肉が固まり、肩こりがひどくなります。首スジの筋肉が固くなると、音が鳴りやすい状態になり悪循環に陥ります。普段から姿勢に気を付けてストレートネックを予防し、肩こりを改善しましょう。
筋肉のコリ
筋肉のコリが首の関節の動きを悪くします。現代人は運動不足や日常のストレスが原因で筋肉がコリやすいです。筋力の低下は血流を押し上げるポンプの働きが弱くなり、血行不全により筋肉のコリを引き起こすのです。
ストレスはセロトニンを不足させ、自律神経を乱し血行不全を引き起こします。セロトニンとは脳内の神経伝達物質の1つで、精神を安定させる働きがあります。軽い運動は筋力増強や、セロトニンを増やしてくれるので、定期的に体を動かして筋肉のコリを緩和させましょう。
音をわざと鳴らす
首の音をわざと鳴らすのは関節面を傷つける可能性があります。関節包(潤滑液)の中の気泡がはじけて音が鳴ると説明しましたが、その衝撃波で軟骨などの関節面を少しずつ破壊している可能性があるのです。
また、首には脊髄(せきずい)が通っており、脊髄が傷つくと麻痺や感覚障害が生じます。首の大事な器官を傷つけないためにも、わざと音を鳴らすことはやめましょう。
首を回すと『ミシミシ』音がする時の治し方
『ミシミシ』音は関節の動きをスムーズにすることで緩和されます。関節の動きをスムーズにするには、筋肉を柔らかくして血行不全を解消することで改善します。次に紹介する方法で症状を緩和しましょう。
首コリを解消する
肩や首のコリを解消することで、血流が良くなり首の可動域も広がります。コリを感じる場所以外が、首コリの原因になっている場合もあるので、首の前面と後ろ側とともに硬さを確認しましょう。
自分でマッサージする場合は叩いたり、強くもみこんだりするのはやめて、気持ちいと思う強さで筋肉を押してください。首スジはデリケートな箇所のため専門家にマッサージを頼むのもいいでしょう。
自律神経を整える
自律神経を整えると、血行が改善され筋肉のコリが解消されます。ストレスフルな生活で脳内のセロトニンが不足すると、自律神経が乱れやすくなります。日光を浴びたり、一定のリズムの運動がセロトニンの分泌を高めてくれるので、朝の15分ほどの散歩がオススメです。
「幸せホルモン」といわれるセロトニンが増えると、精神的に安定しストレスが緩和され、自律神経の乱れを整えられます。運動や自分がリラックスできる方法で、心と体に栄養を与えて自律神経の乱れを改善しましょう。
首を伸ばすストレッチ
首スジのコリにはストレッチが有効です。音が鳴らない範囲で前後左右に、ゆっくりと首を傾けて伸びを感じましょう。素早く動かさずに1つの動きを5秒ほどかけて心地のいい強さで行ってください。
テニスボールを使ったストレッチも紹介します。テニスボール2個を大きめのテープで固定し、仰向けになって頭と首の付け根にあてた状態で仰向けに寝ましょう。首の筋肉が気持ちいと感じられたら、はじめは30秒ほどを目安に行ってください。
高林孝光先生
柔道整復師
テニスボールを使ったストレッチでボールが大きいと感じた場合は、ゴルフボールストレッチもおすすめです。快適さを求めてやってみましょう。
首を回すと『ミシミシ』鳴る時は安静に
首を回してわざと音を鳴らすことは関節面や脊髄を痛める可能性があります。首を回して『ミシミシ』鳴る時は、むやみに自分で鳴らさないように、安静にして自己回復力にまかせましょう。
どうしても音が気になる場合は、ストレッチやマッサージで首のコリを解消してください。筋肉の硬さが主な原因だと考えられているので、普段から軽い運動やストレッチを行い、姿勢を正して音の原因となる筋肉のコリを予防しましょう。
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