ストレートネックで自律神経失調症の原因になる?症状や改善方法を解説
ストレートネックと自律神経の関係を知っていますか?パソコン作業やスマートフォンの普及でストレートネックになる人が増えています。今回は、ストレートネックが自律神経失調症の原因になるのかを紹介します。ストレートネックの治し方も紹介するので参考にしてみてください。
目次
ストレートネックと自律神経の関係は?
パソコン作業やスマートフォンの普及でストレートネックになり、肩こり・頭痛・めまいなどの不調に悩む人は増えています。ストレートネックと自律神経にはどのような関係があるのか解説していきます。
ストレートネックで自律神経失調症になる?
首の筋肉に負担がかかり、首が真っすぐになっているのがストレートネックです。ストレートネックの人に自律神経失調症の症状があることも珍しくありません(※1)。ここでは、ストレートネックと自律神経失調症との関係を解説します。
ストレートネックは自律神経失調症の原因になる場合がある
ストレートネックは自律神経失調症の原因になる場合があります。自律神経失調症は交感神経と副交感神経のバランスが崩れた状態です。ストレスや過労、生活習慣やホルモンバランスの乱れなどが原因とされ、特に、脳幹へのストレスが一番の原因です。
首の筋肉に負担がかかり血管や交感神経・副交感神経を圧迫し、重症度があがると脳幹にストレスがかかり、自律神経を乱す原因となります。
自律神経失調症の症状
- 疲れやすい
- めまいや吐き気がある
- のぼせやすい、冷えやすい
- 肩こりや頭痛を起こしやすい
- 口や喉に違和感がある
- 耳鳴りがする
- 息苦しい、動悸が起こる
- 手や腕にしびれがある
- 便秘や下痢をしやすい
- 頻尿、残尿感がある
- 眠れない
- 記憶力や集中力の低下している
- 感情の起伏が激しくなる(不安・イライラ)
自律神経は、循環器・消化器・呼吸器の活動を調整するため、生命維持には欠かせないものです。自律神経失調症の症状は個人差が大きく、同時に3~4つの症状が重なることもあれば、複数の症状が別々にあらわれることもあります。
ストレートネックになる原因は?
- 猫背や反り腰
- 長時間の前傾姿勢
- 視力の低下
- スマホの見過ぎ
- 身体に合わない寝具
ストレートネックは姿勢の悪さが原因です。頭の重さは体重の10分の1程度といわれ、首には常に負荷がかかっています。長時間のパソコン作業やスマートフォンの普及によって、前傾姿勢でいる時間が長くなり、ストレートネックになるリスクが高まっています。
また、身体に合わない寝具も原因の1つです。高い枕は寝ている間に首を圧迫し、筋肉を硬くします。柔らかい布団は寝返りをうちにくく、寝ている間に身体が疲れてストレートネックの原因となります。
當銘梨沙先生
柔道整復師
人間の体は、車にアクセルとブレーキがあるのと同じです。ずっとアクセルばかり踏んでいると何かにぶつかって車が壊れてしまうことになります。人間の体も休息をとることを忘れないことです。筋肉も縮む動作をしたら、その分伸ばしてあげないといけません。意外とシンプルです。
ストレートネックの改善方法は?
長時間のパソコン作業による肩こり・首こり・頭痛・めまいなどの症状は、ストレートネックの可能性があります。自分でできる改善方法と、病院へ行く際には何科を受診したらよいのかを紹介していきます。
寝方の改善
ストレートネックの人は、寝方を改善しましょう。ストレートネックの改善には「仰向け」がおすすめです。仰向けは首への負担が少ない寝方です。人間は1日の約3分の1を睡眠に費やすため、寝ているときも姿勢に気を配りましょう。
自分に合った枕を選ぶ
- 仰向け寝で頭と肩の中心がまっすぐになる高さ
- 頭をしっかりと支えられる硬さ
- 反発力の高い寝返りが打ちやすい弾力性
- 高反発ウレタンやファイバーなどの硬めの素材
- 頭3つほどの横幅
体格の大きい人やよく寝返りをうつ人は横幅の大きいものを選びましょう。実際に寝心地を確かめ、仰向けだけでなく横向きでも快適な姿勢で眠れるのかもポイントです。横向きの時には頭の中心と背中の中心が真っすぐになるものを選びます。
病院・整体などを利用する
ストレートネックの改善には、病院や整体を利用するのもおすすめです。整体院では骨や筋肉のバランスを調整するだけでなく、ストレートネック改善のアドバイスもしてもらえます。症状がひどい場合には、病院を受診しましょう。
整形外科を受診すると、レントゲンで骨の状態を確認し痛みに直接アプローチする内服薬や点滴治療も可能です。「他の怪我や病気が原因だった」ということもあるため、症状がひどい場合や気になる場合には整形外科の受診をおすすめします。
當銘梨沙先生
柔道整復師
子供に「使ったおもちゃは片付けましょう」と言うのと同じで、大人も仕事などで使った体はケアして整えましょう!ケアするのが難しいのであれば整体やマッサージなどを活用しましょう!
ツボ押し
- 天柱
- 風池
- 合谷
首の後ろにある2本の太い筋肉の外側のくぼみが「天柱」、天柱から1cmほど外側にあるのが「風池」です。どちらも左右にあり、5秒押したら離すを10回ほど繰り返します。頭痛やめまい、自律神経の乱れにも効果的です。
「合谷」は手のツボで、人差し指と親指の骨の交差地点から人差し指側にずれたところにあるくぼみです。片手の親指と人差し指で反対側の合谷を挟み込むように揉みます。少し痛いくらいに指圧すると効果的です。両手にあるので、片手が終わったら反対側の合谷も揉みます。
ストレートネック・自律神経失調症を改善するストレッチは?
ストレートネック・自律神経失調症の改善には普段からストレッチをすることも効果的です。今回紹介するストレッチは1分ほどでできるため、隙間時間に行ってみましょう。
ストレッチ①
フェイスタオルを使って、首の骨の一番上と頭蓋骨との境目のつまりをほぐすストレッチです。リラックスタイムに行ってみましょう。
- タオルを首の後ろにかける
- 頭を後ろに倒し両手を斜め上に引っ張る
- 顎をゆっくり引いて5秒キープする
- ゆっくりと顎を戻す
タオルの中心が鼻の真後ろに来るようにし、頭を動かすときは首ではなく頭蓋骨を動かすようイメージしましょう。
ストレッチ②
パソコン作業の合間にもできるストレッチです。いつでもどこでもできるため、気が付いたときに試してみましょう。
- 背筋を伸ばし顎を引く
- 右にゆっくり首を倒す
- 左にゆっくり首を倒す
- 右にゆっくり首を回す
- 左にゆっくり首を回す
- 2~5を繰り返す(2~3回ほど)
首の前側と後ろ側の筋肉をほぐします。頭の重みを利用してゆっくりと呼吸を止めないように行うのがポイントです。
ストレートネックは自律神経に影響を与える場合がある
近年増えているストレートネックは肩こりなどの原因になるだけではなく、自律神経に影響を与える場合があります。正しい姿勢やストレッチを心がけ、身体に合った寝具を使用するなど、普段からストレートネックの改善・予防をすることが大切です。
當銘梨沙先生
柔道整復師
ストレートネックになることで肩こりなど筋肉以外への影響も出てきやすいです。骨格がズレることにより体を流れるさまざまな神経の乱れを起こしやすくなるので、日頃のケアを意識しましょう。
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