肩こりは病院の何科に行くべき？頭痛・吐き気・しびれなど症状別に紹介！
ひどい肩こりに悩んでいませんか？めまいや吐き気がした場合は、病院に行くべきでしょうか？この記事では、肩こりの症状別に何科の病院に行くのがおすすめ紹介します。何科を受診するべきかの他にも、整骨院での肩こり改善も紹介するので、参考にしてみてください。
目次
ひどい肩こりに悩んでいませんか？
めまいや吐き気、頭痛を伴うほどのひどい肩こりに悩んでいませんか？日常生活に支障をきたすほどのひどい肩こりは、病院に行きたいほどつらいですよね。ひどい肩こりを改善するためにも、症状別に適した病院を受診しましょう。
名倉直重先生
整形外科医
肩こりは医療機関を受診する際の訴えとして女性で最多、男性で2番目に多いとされています(厚生労働省の調査)。近年はスマホやリモートワークの普及により一層増えることが予想されます。
ひどい肩こりは病院に行くべき？
ひどい肩こりは放っておくと、さまざまな身体の不調を引き起こします（※1）。一度病院または接骨院に行って、ひどい肩こりを和らげたり肩こりの原因を見つけたりするのがおすすめです。
肩こり改善は病院か整骨院がおすすめ
| 病院 | 整骨院 | |
|---|---|---|
| 施術方針 | 対症療法 | 原因療法 |
| 施術内容 | 服薬・注射・理学療法・手術 | 骨格矯正・マッサージ・電気治療 |
| 保険適応 | 保険適応 | 保険適応外 |
| 費用目安 | 600円～1200円程度 | 5000円前後 |
病院では肩こりの痛みを和らげるための対症療法を行うのに対して、接骨院では肩こりの根本原因を取り除く原因療法を行います。肩こりは筋肉が凝り固まることによる血行不良が原因で起こることがほとんどです。
名倉直重先生
整形外科医
危険な肩こりのサインとして「安静時や夜間にずきずき痛む」「運動すると悪化する、左肩だけ強くこる」「手が痺れたり動かしにくい」といった症状が挙げられます。これらのサインがあれば必ず医療機関を受診してください。
病院の肩こり治療方法
病院では注射で筋肉の緊張状態を緩和したり、服薬で血行を促進して肩の痛みを緩和します。一時的に肩こりを和らげたいなら、病院に行くのがよいでしょう。万が一整形外科で首回りの骨の変形が見つかった場合は、手術をすることもあるようです。
整骨院の肩こり改善方法
整骨院はマッサージや電気治療で筋肉をほぐして、血行をよくします。他にも、肩こりの原因となる姿勢の悪さや骨盤のズレなど、肩こりの根本原因となっている身体のゆがみを矯正するのが特徴です。病院での注射や服薬、手術が苦手な人でも、整骨院なら通いやすいでしょう。
整形外科ではレントゲンやMRIで身体のゆがみ度合いを調べられても、骨格の矯正はできません。しかし、身体のゆがみは一度の施術では改善されないため、整骨院に何度も通う必要があります。
肩こりは何科に行くべき？【症状別】に解説！
そもそも肩こりは何科の病院を受診するべきか悩む人もいるはずです。肩こりがある場合、同時にめまいや吐き気、頭痛などの症状にも悩まされている人が多いです。肩こり以外の症状があるかないかで、何科を受診するべきかも変わってきます。
病院の何科を受診するかは、自分の症状に合わせて選びましょう。
【重い肩こり】は整形外科
重い肩こりは、整形外科がある病院へ行くのがおすすめです。肩を動かしたときにひどい痛みを感じたり、腕が上がらないなどの症状があれば、肩こりの他に加齢による四十肩・五十肩が考えられます。内服薬を飲んだり、注射で痛みを和らげたりと肩の関節の痛みを改善していきます。
他にも、重い肩こりは関節リマウチや椎間板ヘルニアなど、首に関する怖い病気の前兆として起こる症状でもあります。症状が続いて不安な時は、整形外科でレントゲンやMRIで首や肩、背中などの骨や筋肉に変形や異常がないかを検査してもらいましょう。
【手足のしびれ】を伴う肩こりは整形外科
肩こりに加えて手足のしびれを伴う場合も、整形外科に行きましょう。肩関節周囲炎が疑われます。重い肩こりでも紹介しましたが、肩関節周囲炎は手足のしびれも伴うことがあるのです。他にも、脳梗塞などの脳疾患が原因の場合もあります。
手足のしびれを伴う肩こりはさまざまな要因が考えられるため、整形外科で原因がわからない場合は、脳神経外科など他の科の受診するようにしましょう。
【吐き気】を伴う肩こりは内科
肩こりに加えて吐き気もあるなら、内科を受診するのがおすすめです。肩にとどまらず、首や背中の筋肉まで強張ると身体に強いストレスがかかるのです。結果、自律神経が乱れたり血行不良を引き起こすことになり、肩こりが吐き気を引き起こす場合もあります。
【発熱】を伴う肩こりは内科
発熱を伴う肩こりは、風邪が原因の可能性もある為、内科を受診しましょう。微熱を伴う肩こりがでる人もいますが、風邪を引いたときに肩こりの症状がでる人は特に多いです。悪寒によって筋肉が強張り、肩こりを引き起こすからです。
発熱を伴う場合は、まずは自宅で安静にして様子を見ましょう。解熱剤を飲んでも熱っぽさがずっと続くようであれば、病院へ行きましょう。また新型コロナウイルスに感染していることも考えられるので、PCR検査を受けることもおすすめします。
【頭痛・めまい】を伴う肩こりは神経内科
肩こりの他に、頭痛やめまいの症状があるなら、神経内科のある病院に行きましょう。肩こり由来の血行不良が頭痛を招くこともあります。身体の血行が悪くなることで、脳の血流が悪くなり緊張型頭痛を引き起こすのです。さらに筋肉の緊張が脳の神経を刺激されると、めまいを感じます。神経内科で頭痛やめまいの薬を処方してもらいましょう。
他にも、自律神経の乱れや貧血も考えられます。自律神経の乱れは、ストレスや生活リズムの崩れなどが主な原因です。貧血の人は、貧血によって身体にうまく酸素が行きわたらなくなり、代謝が悪くなり肩こりと頭痛が生じることがあります。心当たりがないか、確認してみましょう。
肩こり改善で失敗しない整骨院の選び方は？
肩こりを改善したいけど、どこの整骨院を選べばよいか悩む人も多くいるでしょう。マッサージやカイロプラクティックなど、どの点を重視した施術メニューがあるのかも、整骨院によってさまざまです。失敗しない整骨院の選び方を参考にしましょう。
メニューから治療目的の整骨院か判断する
整骨院を選ぶ際は、治療目的か癒し目的かどちらを重視しているのかを見極めましょう。中には、リラクゼーションを目的をしている店舗もあります。メニューに「〇〇分コース〇〇円」と料金設定になっている場合は、気持ちよさをメインとした癒し目的の場合がほとんどです。
癒し目的の施術でも、筋肉がほぐされることで血行がよくなり、肩こりや首こりは一時的に緩和します。しかし、またすぐに症状が表れる可能性があります。治療目的の施術は、症状に合わせた根本原因を改善して、肩こりや首こりをしない身体作りをサポートするのが特徴です。
また、整骨院によっても技術レベルはさまざまです。安く抑えたいからといって、値段の低い整骨院を選ぶと求めていた結果を得られない場合もあります。肩こり改善で失敗しないためには、治療目的の整骨院を選ぶこと、安さを求めないことが大切です。
口コミから整骨院が得意な施術方法を確認する
整骨院選びに悩んだら、口コミを参考にするのが一番です。口コミで多くの人が高評価している施術方法は、その整骨院の自慢の施術であることがわかります。受けたい施術メニューがある場合は、その内容が自分の症状に最適なものかどうかを調べるのがおすすめです。
肩こり改善に迷ったらまず病院へ
肩こりをいつまでも我慢するのはよくありません。肩こりから解放されれば、快適な毎日が過ごせます。肩こりは病院の何科に行くべきか悩んだら、とりあえず整形外科を受診しましょう。
名倉直重先生
整形外科医
１日平均7時間座っているといわれる(アメリカは平均4時間)日本人に肩こりが多いのはうなずけます。肩こりの改善と予防にはこまめに動かしてストレッチをすることがポイントです。ただ前述したような危険なサインがある場合は早急に医療機関を受診してください。
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