セルフお灸は肩こりに効果ある?お灸の選び方や使い方も紹介
お灸が肩こりに与える効果を知っていますか?セルフお灸は効くのでしょうか?お灸はツボを温め、血行改善が期待されています。この記事ではセルフお灸の選び方とやり方を紹介します。肩こり解消に効くツボも紹介するので、参考にしてください。
目次
肩こりにセルフお灸は効く?
肩こりに悩んでいる人におすすめなのがセルフお灸です。肩こりがひどくなると、身体のだるさや頭痛などの症状も引き起こします。家事や仕事に支障をきたすこともあるため、たかが肩こりと侮ってはいけません。家庭で簡単にできるセルフお灸について説明していきます。
お灸が肩こりに与える効果とは
お灸は2000年以上の歴史がある東洋医学です。お灸を据えると身体の不調が改善するといわれています。それでは、お灸が肩こりに与える効果をみていきましょう。
血行改善で慢性的な肩こり解消へ
お灸を据えると血行が改善され、慢性的な肩こりが解消されます。現代社会では、肩こりに悩まされている人も増えています。慢性的な肩こりは肩周辺の筋肉がこわばり、血行不良になっていることが考えられるのです。筋肉のこわばりの原因は、姿勢不良などの日常習慣です。
慢性的な肩こりには、心地よい温度のお灸を据えてみましょう。血行が改善され、肩こりや倦怠感が緩和されます(※1)。お灸を置く場所は経穴と呼ばれるツボです。お灸は、ツボを刺激して人が本来持つ治癒力を高めてくれます。
冷え症・低血圧の人におすすめ
お灸は、冷え性・低血圧の人にもおすすめです。冷え性や低血圧の人は、血行不良のため肩こりや体のだるさを感じやすくなります。お灸を据えたときにじんわりと身体が温まるのは、血行がよくなったサインです。お灸は、副腎皮質ホルモンを増加させる効果も期待できます。
副腎皮質ホルモンが増えると血圧が上がり、低血圧が原因の肩こりが和らぎます。反対に、普段から体温が高い人にお灸は向いていません。体温が高い人は普段から血行がよいため、お灸をしてもあまり効果がみられないのです。
當銘梨沙先生
柔道整復師
肩こりを感じる時の筋肉は血行不良になっていることが多いので、お灸でツボを温めると体の深部から温めることができ、とても効率的です! 初めての場合はツボの場所が合っているのか、やり方がわかりづらいなどがあるので鍼灸院などで受けてみて鍼灸師の方に教わることがオススメです。
セルフお灸の選び方は?
セルフお灸をしてみようと思っても「どんなお灸を選べばいいの?」「どこに売ってるの?」と悩む人は多いはずです。セルフお灸はドラッグストアやインターネットで購入できます。火を使わないタイプや煙の出ないタイプなど種類も豊富です。
初心者でも簡単にお灸を据えられる、セルフお灸の選び方を紹介していきます。上級者向けのお灸もあわせて紹介します。
初心者は『台座灸』か『棒温灸』がおすすめ
初心者におすすめなのは台座灸か棒温灸です。台座灸は間接灸と呼ばれ、台座の上にあるお灸に火をつけてツボを温めます。裏がシールになっており、ぺたっと貼るだけで簡単にお灸が据えられます。ただし、自分でツボを正確に捉えることが必要です。
棒温灸は棒状のお灸に火をつけ、温めたい場所の3~4cm上からかざします。直接肌に触れずにツボを温められます。一度に広範囲を温められるため、ツボを正確に捉えなくても問題ありません。施術中に手で棒温灸を持っていなければならないのが少し難点です。
河合雄介先生
鍼灸師
お灸といえば温熱です。体から冷えている人にも体が温まるのでおすすめです。最近市販されている台座灸には熱の低いものから熱いもの、煙の出ないものまで売っているので自分に合ったお灸を選ぶと良いと思います。
上級者は『もぐさ』も
上級者はもぐさを使った点灸もおすすめです。もぐさを米粒くらいの大きさに丸めたものを直接肌の上に置き、線香で火をつけます。直接肌にのせる直接灸です。間接灸や棒温灸よりもダイレクトに熱が伝わり、お灸の効果がさらに高まります。
ただし、燃え尽きてしまうと肌に灰がついたり、火傷をしたりする危険性があります。取り外しのタイミングなど、必ず鍼灸師や専門家の指導を受けることが必要です。
セルフお灸のやり方
セルフお灸のやり方と注意点を説明します。お灸を据えるときに「火傷をしないの?」とお灸の温度が気になる人もいるでしょう。肌に当たる部分の温度は60~80℃です。ある程度の温度が必要なため、火傷などのリスクを100%防ぐことはできません。
リスクを回避するためには、注意事項をしっかり守ることが大切です。今回は、初心者でも簡単に始められる台座灸で説明します。
①ツボを探して印をつける
はじめに、ツボを探して印をつけます。指先でツボ周辺をなでて、少しへこんでいる場所をさがします。へこんでいる場所が血行不良のポイントです。サインペンで印をつけておくと、次の作業中に場所を忘れることがありません。
②台座の底の薄紙をはがす
ツボに印をつけたら、台座の底の薄紙をはがします。火をつけてから薄紙をはがすのは大変です。火傷をする危険もあるため、必ず火をつける前に行いましょう。薄紙をはがした後は、指先にくっつけておくと安全に火をつけられます。
③お灸に火をつけてツボに貼る
次に、お灸に火を付けます。お灸の先端を炎に近づけて点火します。煙が出たら火が付いたサインです。全体が燃えるまで火にかざす必要はありません。点火したら、先ほどの印の場所に台座灸を貼ります。
熱いと感じたら血行改善の途中のサインです。約5分ほどで火は消えます。火が消えた後も台座が冷えるまで温熱効果が続きます。
④お灸を取り外す
お灸が終わったら取り外します。「熱い」「ピリピリする」と感じたら血行改善が完了のサインです。火が消える前でもお灸を取り外しましょう。台座が熱い場合は、ピンセットを使うと安全です。
注意点
- 1日1回1~3カ所から始める
- 顔への使用は避ける
- 妊娠中、飲酒後、発熱時の使用は避ける
- 入浴前後や食後は1時間は空けて使用する
- 皮膚の異常を感じたら取り外す
外したお灸は容器に入れて、必ず水をかけてから捨てましょう。はじめのうちは1つのツボに1日1回、ツボの数は1~3カ所から始めます。1つめのお灸で熱さを感じなかった場合、続けて2つめを据えても構いません。ただし、同じツボに据えるのは1日3つまでです。
また、顔に据えるのはやめましょう。火を使うため、直接目で確認できる場所にします。妊娠中には、刺激してはいけないツボもあるため、お灸の使用は避けましょう。そのほかにも、入浴前後、飲酒後、発熱時にも避ける必要があります。
血行がよくなりすぎて体がだるくなったり、気分が悪くなったりする可能性があります。入浴前後や食後は最低でも1時間は空けることが必要です。また、「熱い」「かゆい」と感じたら我慢をせず取り外してください。無理をすると火傷や跡が残るといったリスクがあります。
河合雄介先生
鍼灸師
熱さを感じない場合は血行不良や冷えが強い場合があります。肩こりの原因の1つです。熱を感じるまで数回、毎日お灸をしてあげると改善につながります。
肩こりに効くツボは?
肩こりに効くツボは「手三里」「肩井」「曲池」の3つです。ひどい肩こりの場合、筋肉のもみほぐしだけでは解消しにくいでしょう。首こりや頭痛、身体のだるさなども伴うひどい肩こりには、肘周りのツボ刺激も有効です。肩こりに効くツボを詳しく紹介します。
手三里
手三里(てさんり)は肘を曲げたときにできるしわの外側から、手首に向かって指3本分のところです。肩こりや首こりの他、テニス肘や腕の筋肉の使用頻度が高い人に効果的なツボです。
押すとズーンと響きやすいため、気持ちよく響く場所を探してみましょう。強く押し過ぎると筋肉痛のような痛みが残ります。押し過ぎないように注意が必要です。
肩井
肩井(けんせい)は乳頭から真上に手を上げて、肩の一番高いところです。押すと痛みがありますが、首や肩のこりだけでなく、目、耳、歯痛、頭痛も緩和されます。また、全身の血行がよくなるため、冷え性の改善にも効果的です。
曲池
曲池(きょくち)は、肘を曲げたときにできる外側の横じわの端です。くぼんでいるのでわかりやすいでしょう。肩こりのほか、手首の腱鞘炎、自律神経の調子を整える、胃腸の不調改善などの効果が期待できます。
セルフお灸で肩こりを和らげよう
お灸はツボを温めて刺激し、血行改善をする東洋医学です。ドラッグストアなどでセルフお灸が購入できます。初心者でも簡単にできるセルフお灸のメリットは、隙間時間にできることです。
心地よい温度のお灸は、肩こりやだるさのほかに、疲れた心もほぐしてくれるはずです。筋肉のもみほぐしで解消されない肩こりは、セルフお灸で和らげましょう。
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