坐骨神経痛は温める?冷やす?お風呂の入り方やカイロをどこに貼るべきか解説!
坐骨神経痛は温めるのか冷やすのか悩んでいませんか?この記事では坐骨神経痛を温めるべきか冷やすべきかや、坐骨神経痛の時のお風呂の入り方について紹介します。カイロや湿布はどこに貼ればいいかも紹介するので参考にして下さい。
目次
坐骨神経痛は温めても良い?
坐骨神経痛は温めるほうが良いのか、冷やすほうが良いのか迷ったことはありませんか。そんな坐骨神経痛の疑問や症状、原因、湿布の貼り方やお風呂の入り方について解説します。
坐骨神経痛の原因・症状は?
坐骨神経痛は病名ではなく、症状を表す言葉です。さまざまな原因によって坐骨神経が圧迫されて、痛みやしびれなどの症状を総称して坐骨神経痛と呼びます。ここでは、坐骨神経痛の原因や症状を紹介します。
名倉直重先生
整形外科医
坐骨神経痛の症状は、手をぶつけたりした時の痛みとは異なり「鋭い」「電気が走るような」といった言葉で表される痛みを認めます。坐骨神経痛は慢性痛に移行しやすいともいわれており、適切な初期治療を行うことで慢性化を防ぐことが大切です。
坐骨神経痛の原因
坐骨神経痛の原因は、腰部脊柱管狭窄症や腰椎椎間板ヘルニア、梨状筋症候群によって坐骨神経が圧迫されるからです(※1)。たとえば、腰部脊柱管狭窄症の場合は、脊柱管という神経の通り道が腰椎の変形で狭くなるため、機械的な刺激を受けると坐骨神経痛を引き起こします。
腰椎椎間板ヘルニアは、腰椎と腰椎の間でクッションの役割を果たす椎間板の中の組織が外へ飛び出してしまう疾患です。飛び出した椎間板の組織が、坐骨神経を圧迫すると坐骨神経痛になるといわれています。
梨状筋症候群は、坐骨神経が骨盤から足へ向かう際に、骨盤の出口で通る梨状筋のトンネルで圧迫を受ける疾患です(※2)。通常は柔らかい梨状筋に負担がかかるなどの何らかの原因で硬くなったときに起こります。
若年者は腰椎椎間板ヘルニアと梨状筋症候群が原因のことが多く、高齢者で坐骨神経痛が起きるのは腰部脊柱管狭窄症と腰椎椎間板ヘルニアがほとんどです。
當銘梨沙先生
柔道整復師
坐骨神経は体の中で最も大きな神経です。腰の骨(腰椎)の4番目の下から足に向かって流れています。腰椎椎間板ヘルニアになりやすい場所が腰椎4番5番の間なので、坐骨神経痛にも繋がりやすいのです。
坐骨神経痛の症状
- 鋭い痛み
- しびれ
- 張り
- 冷感
- 灼熱感
- 締め付け感
上記のような坐骨神経痛の症状が太ももの裏や臀部、ふくらはぎに出ます。症状は、部分的に強く出ることもあれば、下肢全体に強く出ることもあります。
坐骨神経痛が治る期間の目安は?
坐骨神経痛の痛みのピークは3日から1週間といわれています。人によって異なりますが、3週間くらいで症状が落ち着くことがほとんどです。3週間が経過しても症状に変化がみられない場合は、整形外科への受診をおすすめします。
當銘梨沙先生
柔道整復師
症状としては足に痺れや痛みを感じることが多いですが、整骨院での治療も腰やお尻まわりの筋肉・関節を治療します。適切な治療をすることで症状を改善させることは可能なので諦めないでください!
坐骨神経痛は温める?冷やす?
実際に坐骨神経痛になったら、温めるほうが良いのか、冷やすほうが良いのか迷う人も多いはずです。基本的には冷やすよりも温めるほうが良い場合がほとんどです。ここでは、冷やすとどうなるかについても説明します。
坐骨神経痛は『温める』
坐骨神経痛は基本的には冷やすよりも温めるほうが良いといわれています。その理由は、慢性腰痛があって痛みやしびれが増悪して坐骨神経痛になる人が多いからです。また、冷えによって血流が低下して神経を刺激して症状が出ている場合があるからです。
ただし、患部に熱感や腫れ、発赤のような炎症が起きている可能性がある場合は、温めると症状が悪化して逆効果になってしまうので注意が必要です。
坐骨神経痛を冷やすとどうなる?
坐骨神経痛を冷えピタや湿布で冷やすとどうなるのでしょうか。坐骨神経痛のときに患部を冷やすと血管が収縮して、血流が低下し、筋肉が硬くなります。すると、神経が刺激されやすくなり、痛みやしびれが悪化する可能性があります。
坐骨神経痛の温め方とは?
- お風呂
- 湿布
- カイロ
- レッグウォーマー
- 暖かい服装
ここからは、坐骨神経痛におすすめの温め方を紹介します。温める方法には、お風呂やカイロなどがありますが、どれも難しくないため参考にしてください。
①お風呂
- ・40℃前後に15~20分浸かる
- ・浴槽用の腰かけを使う
- ・浴槽に塩を入れる
浴槽のなかで座った体勢をとったときに痛みが悪化するようであれば、浴槽用の腰かけを使うと痛みの出にくい体勢を取りやすくなります。また、浴槽に塩をひとつまみ入れると温泉のような塩湯になり、入浴後に体温が下がりにくくなるため、冷えの解消に効果的です。
②湿布
温湿布を貼ることも坐骨神経痛の温める方法として効果的だといわれています。どこに貼るのかというと症状が出ている太ももなどではなく、腰や臀部、腰回りです。
その理由は、痛みが出る場所と痛みの原因の場所が違う可能性があり、坐骨神経痛の主な原因となるのが腰や臀部、腰回りだからです。心臓近くや頭部、脇の下などは、湿布を貼ってはいけない場所になります。
心臓近くは、温めると心臓に負担がかかってしまって、痛みや吐き気を起こしてしまう恐れがあります。また、頭部や脇の下は、大きな血管があるため、温めると熱がこもって発熱してしまう危険性があるのです。
③カイロ
カイロも温湿布と同じように冷えを解消し、坐骨神経痛の温める方法として有効です。貼る場所は、腰の下でウエストから臀部にかけての仙腸関節と呼ばれる部分です。仙腸関節は左右にあるので、それぞれに1枚ずつ縦に貼ることをおすすめします。
ただし、カイロを貼る際には、素肌に直接貼ると低温やけどになる恐れもあるため、注意してください。肌着を2枚程度着たり、Tシャツを着たりした上から貼るようにしましょう。
④レッグウォーマー
レッグウォーマーも坐骨神経痛を温める方法の1つです。その理由は、ふくらはぎは毛細血管が多く、冷えの影響を受けやすい場所だからです。寝ている時に足が冷えると起きた時に痛みやしびれなどの症状が出ることが多いため、寝ているときに使うのが効果を期待できます。
⑤暖かい服装
暖かい服装もレッグウォーマーと同様の理由で、坐骨神経痛の温める方法の1つです。起きている時もできる限り、太ももやふくらはぎを冷やさないほうがおすすめです。仕事上問題がなければ、スカートとストッキングよりもタイツやレギンスを使うようにしましょう。
坐骨神経痛でやってはいけないことはある?
坐骨神経痛でやってはいけないことがいくつかあります。これらをやってしまうと早く治すどころか症状を悪化させてしまう可能性があるので注意が必要です。
名倉直重先生
整形外科医
坐骨神経痛は腰が原因のことが多いため、腰に負荷のかかる動作は避ける必要があります。前屈位で物を持ち上げる作業は避けて下さい。また座位で前のめりになることも腰にとって大きな負担になります。デスクワークが多い方はぜひ気をつけましょう。
腰を曲げる・ひねる
坐骨神経痛でやってはいけないことの1つは腰を曲げすぎる、ひねりすぎることです。このような無理な体勢をとることで坐骨神経の圧迫が強まります。坐骨神経痛の原因が、脊柱管狭窄症などによる坐骨神経の圧迫がほとんどなので、症状が悪化するリスクがあるのです。
体を冷やす
体を冷やすことも坐骨神経痛でやってはいけないことの1つです。太ももやふくらはぎの冷えが血行を悪くしたり、自律神経を興奮させたりする可能性があるからです。
いずれも筋肉が硬く凝り固まり、神経の圧迫が強くなってしまいます。そうなると、症状を悪化させてしまうので注意しましょう。
食べ過ぎや運動不足
食べ過ぎや運動不足で太ってしまうことも坐骨神経痛でやってはいけないことです。不摂生な生活で体重が増えると腰回りの筋肉や骨盤へ負担がかかり、無理な体勢をとりやすく、症状が出やすくなったり、悪化させてしまうのです。
名倉直重先生
整形外科医
急な体重増加も腰に悪いため、適度な運動は大切です。運動により痛みが緩和されることも近年の研究で明らかになっています。
坐骨神経痛は温めて改善しよう
坐骨神経痛は温めることで改善が期待できます。温めると同時に冷やさない工夫もおこなうことで、坐骨神経痛の予防にもなります。しっかりと対策をおこなって、つらい坐骨神経痛にさよならしましょう。
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