呑気症(空気嚥下症)に効くツボは?症状・セルフチェック方法や治し方も解説
呑気症(空気嚥下症)に効くツボを知っていますか?呑気症の改善に、胃腸に効果のあるツボを刺激してみましょう。今回は、呑気症に効くツボや、症状・セルフチェック法を紹介します。呑気症の原因や、治し方も紹介するので参考にしてみてください。
目次
呑気症(空気嚥下症)に効くツボはどこ?
呑気症(どんきしょう)とは無意識に過剰な空気を飲み込むことで、腹部に空気が溜まるため引き起こされる症状のことです(※1)。呑気症に効くツボは、腹部に多くあります。この記事では、呑気症について詳しく紹介します。
呑気症に効くツボ3選
呑気症に効くといわれているツボを紹介します。ゆっくりと呼吸をしながらツボを押すと効果的です。ツボを押す時に息を吐くと筋肉がほぐれ、ツボを刺激しやすくなります。
①神闕(しんけつ)
呑気症に効くといわれるツボの1つは、神闕です。へその中央にある凹んだ部分が、神闕の場所になります。ツボを刺激する方法として、押すだけでも効果はあります。カイロやお灸で温めたり、ドライヤーを当てて暖かい風に当てたりするのも良い刺激の与え方です。
刺激をすると腹部の血行が促進され、胃腸の機能回復に効果的に働きかけます。
②天枢(てんすう)
天枢も、呑気症に使えるツボです。天枢の見つけ方は、へその両脇から指3本ほど外側にあります。3本の指を天枢に当てて、息を吸いながら空気を腹部に入れます。押すときは息を吐きながら、軽く凹むぐらい押しましょう。
手のひら全体やホットタオルを当てても、天枢を刺激できます。お腹の張りがひどいときは、天枢にお灸をするのもおすすめです。天枢は、消化器系や泌尿器系の機能促進作用があるといわれています。 胃腸の機能が活動的になるため、呑気症の改善にも効果が期待できます。
③大腸兪(だいちょうゆ)
呑気症に効果が期待できるツボには、大腸兪もあります。大腸兪は腰骨の最も上を結んだ線の高さで、背骨から左右に指2本分外側に進んだ場所にあります。押すときは両手を腰に当て、親指で押します。ゆっくり押すことが大切です。
テニスボールを置いた上に仰向けになって、自重をかけて押す方法もあります。大腸兪に刺激をすると、排便中枢に刺激が入ります。そのため、腸の機能を促進してくれるのです。腸の機能が促進されると、溜まっているガスや便が外に出てくれる効果が期待できます。
山内彩乃先生
鍼灸師
腹部の経穴を探すときは腹部に力が入っていない姿勢で行ってください。また食後は胃腸が働いている時なので経穴への刺激は、食後1時間経ってからが良いでしょう。
呑気症の症状は?セルフチェックしてみよう
- 喉が鳴る
- しゃっくり、ゲップが出る
- 胸やけ・吐き気
- 動悸・息切れ・息苦しい
- 胃痛・腹痛
- おなら・腹部膨満感(お腹の張り)
- 顎の痛みやだるさ
- 首や肩の痛み
- 頭痛
- 歯の摩耗による痛み
呑気症では空気を多く飲む癖により、さまざまな症状を引き起こされます。ゲップやおならを出すと一時的に症状が緩和されることもあるものの、大体、症状はぶり返されがちです。腹部に関係して現れる症状に加えて、動悸や息切れ、頭痛などの症状が起こることもあります。
呑気症の人のなかで歯を噛みしめてしまう癖がある人にみられる症状は顎の痛みやだるさ、首や肩の痛み、頭痛、歯の摩耗などです。おならが多くて頭痛や下痢の症状もある場合は、過敏性腸症候群の疑いもあります。セルフチェックしてみましょう。
呑気症の原因は?
- 飲食するときに空気を飲み込む癖
- ストレス
- 歯を噛みしめる癖
呑気症の原因とは、飲食するときに空気を飲み込む癖がほとんどです。日頃の食事でも、少量の空気を飲み込んでいます。しかし、早食いやがぶ飲みで、無意識に多くの空気を飲み込むことがあります。
呑気症の原因で最も多いといわれているのが、ストレスです。緊張したり不安になったりすると、ゴクリとつばを飲み込んだことがありませんか。つばと同時に空気も飲み込んでいるのです。
歯を噛み締める癖も、呑気症の原因です。ストレスが多いときはもちろん、無意識に歯を噛みしめているときは意外と多くあります。歯を噛みしめていると自然とつばを飲み込むことが増え、多くの空気も飲み込んでいます。
呑気症の治し方は?
呑気症の治し方には、いろいろあります。食事をゆっくりする、ストレスを溜めないようにする、噛みしめ癖を改善するの3点が、呑気症の主な治し方です。漢方薬や西洋薬による治療についても説明します。
山内彩乃先生
鍼灸師
東洋医学ではゲップやオナラをしたあとにお腹の張りが軽減する場合は「気滞(きたい)」と呼ばれストレスが原因になっていることが考えられます。気滞ではその他にイライラしたり、気分の落ち込み、肩こり、月経周期の乱れなどの症状が起こりやすいです。
食事をゆっくりする
呑気症の治し方は、食事をゆっくりすることです。食事のペースが早いとどんどん食べ物が口の中に入り、一緒に空気もたくさん飲み込んでしまいます。早食いやがぶ飲みに気をつけて、ゆっくりと食事をしましょう。
音を立てて汁物をすするのも空気を飲み込むことが多いため、注意が必要です。炭酸飲料を飲み過ぎると、体内に二酸化炭素ガスがたまる原因となります。炭酸飲料を飲む量は控えめにしましょう。
ストレスを溜めないようにする
ストレスを溜めないようにすることも、呑気症の治し方です。「固唾(かたず)をのむ」という言葉があるように、人は不安や緊張を感じた時に無意識につばを飲み込みます。
しかし、外出先ではゲップやおならとして飲み込んだ空気を出せなくて我慢しがちです。そのため、さらに空気を飲んでしまう悪循環に陥ります。ストレスを溜めないようにするには、休憩をしっかりと取ることです。外に出て、ストレスを発散する時間を作りましょう。
噛みしめ癖を改善する
呑気症の治し方には、噛みしめ癖を改善することもあります。緊張や不安などがあると、知らずに歯を噛みしめています。スポーツをしたり、重い荷物を運んだりしたときなど、歯を噛みしめることは意外と多いものです。
デスクワークやスマホ操作で姿勢がうつむき加減になると、軽く歯を噛みしめていることも少なくありません。ときどき意識的に深呼吸をする習慣をつけましょう。深呼吸をすると口から息を吐くときに自然に歯の噛み合わせが緩むので、噛みしめが解消されます。
朝起きたときに歯や顎の痛み、頭痛などを感じる場合は、歯を噛みしめることが癖になっている可能性があります。軽症の場合は市販のマウスピース(歯ぎしり、いびき防止用など)を使う方法もあるものの、歯科や口腔外科で自分に合ったものを作ってもらうと安心です。
漢方薬による治療をする
呑気症の治し方の1つに、漢方薬による治療をすることも挙げられます。呑気症は、漢方医学において気滞との関連が深いと考えられます。気滞とは、主に精神的ストレスなどによって気の巡りが悪くなることによって起こる病的状態です。
したがって、漢方薬は気の流れを良くする柴胡、枳実、陳皮、半夏、厚朴、香附子などの理気薬を含んだものがしばしば用いられます。
西洋薬による治療法は確立していない
呑気症の治し方でも、西洋薬による治療法は確立されていません。漢方医学と違い、西洋医学的には呑気症の原因は不明確だからです。一般的に、内科では鎮吐薬や消化酵素薬といった消化管機能改善薬が処方されます。
市販薬には、消化酵素が配合されている「ガスピタン」や乳酸菌でガスの発生を抑える「ビオフェルミン」などが該当します。いずれも、呑気性そのものではなくガスだまりなどの症状を改善するものです。使用時は店舗の薬剤師や登録販売者に相談しましょう。
呑気症は病院を受診するのも有効?
呑気症は、病院を受診するのも有効です。病院を受診するメリットと、病院の何科を受診すべきかを紹介します。
病院を受診するメリット
病院を受診するメリットは、胃腸の病気を発見する可能性があることです。ゲップや腹部膨満感、頭痛などの症状だけでは、呑気症とは断定できません。胃腸の病気の恐れもあります。
まずは消化器内科を受診しよう
呑気症の症状はさまざまあるため、病院の何科を受診すべきか迷いませんか。ゲップなどの呑気症の典型的症状がよくみられる場合には消化器内科、もしくは内科を受診しましょう。
呑気症の原因が胃腸にあるかを確認し、もし異常がなければ他の原因を探すことが大切です。ストレスが原因と思われる場合は、心療内科なども受診してみましょう。
呑気症に効くツボを知っておこう
呑気症は人によって症状が異なるため、原因が特定しづらい場合があります。呑気症と思われる症状があるときは、ツボを刺激してみましょう。
呑気症の治療には長い期間がかかる場合もあり、焦らずに対処することが大切です。症状が重い場合や心配な場合は、消化器内科を受診しましょう。
山内彩乃先生
鍼灸師
ストレスへの対処は、まず自分を知ることです。性格や考え方の傾向を知ることで、ストレス回避や発散方法を知ることにつながります。
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