ジャンパー膝は放置しても平気?原因・治療法やセルフストレッチ方法も
ジャンパー膝は多少放置しても問題ないでしょうか?整形外科に行くべきでしょうか?この記事ではジャンパー膝を放置する危険性や原因・治療方法を解説します。湿布の貼り方やストレッチ・筋トレなど【自分でできるセルフケア】も紹介するので参考にしてください。
目次
ジャンパー膝のセルフチェック方法
ジャンパー膝を放置していませんか。自分がジャンパー膝かどうかわからない人は、セルフチェックをしてみましょう。座って膝を伸ばし、膝蓋骨(膝のお皿)の下を押してみます。痛みを感じる場合は、ジャンパー膝の可能性があります。
そもそもジャンパー膝とは?原因は?
ジャンパー膝は、膝蓋腱炎と大腿四頭筋腱付着部炎という2種類の腱に起こるスポーツ障害です(※1)。2つの腱はジャンプするときに働き、ジャンパー膝を放置していると危険です。ジャンパー膝の症状と原因について説明します。
ジャンパー膝の症状
- スポーツした後に膝の前側が痛い
- 膝の皿の下が痛い
- ジャンプしたり走ったりすると痛い
- 階段の昇り降りで膝が痛い
ジャンパー膝の症状は、膝関節の屈伸運動(ジャンプやダッシュなど)による膝の痛みです。軽度のときは、スポーツした後のみ痛みが出ます。ジャンパー膝を放置し、重度になると膝を動かすだけでも痛みます。発症年齢は10代前半が多いのも、ジャンパー膝の特徴です。
ジャンパー膝の原因
ジャンパー膝の原因は、頻繁な膝蓋腱と脛骨の負荷です。バレーボールやバスケットボールなどのジャンプ動作では、大腿四頭筋が収縮します。そのため、大腿四頭筋の端の部分に当たる膝蓋腱や膝下の脛骨に負荷がかかります。
ジャンプが繰り返されると膝蓋腱と脛骨に負荷が蓄積し、痛みが生じるのがジャンパー膝です。痛む膝蓋腱を放置してオーバーユースすると、治りにくくなります。10代の成長期でも骨の成長に対し筋肉の発達が追いつかないことが原因で、同様の炎症が起こりがちです。
膝蓋腱炎は、必ずしも跳躍動作が原因とは限りません。マラソンや野球などのスポーツ競技でも生じます。ジャンプ着地動作の間違ったフォームや不適切なランニングフォームなどを放置しているのも、膝の前が痛くなる原因です。
河合雄介先生
鍼灸師
ジャンパー膝は成長期に発症しやすい傾向ですが運動を始めたばかりのビギナーの方も過剰な負荷で痛めやすいです。 ご注意ください。
小林瑞穂先生
理学療法士
ジャンパー膝の症状はジャンプした時のみではなくジャンプをする瞬間に膝の下に痛みが出ることやジャンプから着地した時に膝の下に痛みが出ます。
ジャンパー膝を放置するとどうなる?
ジャンパー膝の症状や原因に気づかないで放置してしまうと、簡単には治りません。ジャンパー膝を放置するとどうなるのかについて説明します。
ジャンパー膝の放置は選手生命を縮ませる
- 軽度:運動中は痛みはなく、運動後のみ痛む
- 中等度:運動中に痛むものの、続行できる
- 重度:痛みで運動できない、日常生活でも痛む
ジャンパー膝は放置して膝蓋腱の損傷が大きくなると悪化しやすく、慢性的に症状が続く場合もあります。痛みをかばうために運動フォームが崩れ、動きに変な癖もつきます。
重度の症状になると、膝蓋靱帯が断裂している可能性も否定できません。 スポーツを休止して、安静にすることが必要です。ジャンパー膝を放置すると余計に症状が進行するため、選手生命を縮めてしまう恐れもあります。
小林瑞穂先生
理学療法士
10代の成長期にジャンパー膝になる原因は、骨の成長に対して筋肉の柔軟性が追いつかず腱にストレスがかかることで起こります。この場合、体が硬い人がなりやすいのが特徴です。
どのくらいで治る?
ジャンパー膝が治るまでの期間は、症状の進行具合や治療方法によって変わってきます。整形外科での治療期間は、目安として2~3ヶ月です。
整骨院での治療期間は、1~2週間の間隔で3回の治療が目安です。痛みに対して硬くなっている筋肉をほぐすため、手技療法や鍼灸治療が行われます。正しい動作をするためのストレッチの指導もあります。
河合雄介先生
鍼灸師
体を休めることはとっても大事です。慢性化させないよう、痛みが増してくるようなら早る気持ちを抑えて安静にしてください。
ジャンパー膝のセルフ治療方法
ジャンパー膝になった場合は放置しないで、どのような治療をすればよいのでしょうか。ジャンパー膝のセルフ治療方法を紹介します。
①湿布・アイシング
ジャンパー膝のセルフ治療方法は、湿布とアイシングです。ジャンパー膝は放置しないで、スポーツした後はアイシングで痛みを沈め、炎症を抑えるように心がけます。
しっかりと湿布を貼るのも、おすすめです。湿布を剥がれにくくする方法は湿布を2つ折りにして、両端を斜めに少し切り取ります。膝を軽く曲げて張っていくと、切り込みを入れるよりも剥がれにくくなります。
②テーピング・サポーター
テーピングやサポーターも、ジャンパー膝のセルフ治療方法です。サポーターは膝蓋骨の下に巻くだけのものや、膝全体をカバーするタイプがあります。ジャンパー膝は放置しないで、痛みのレベルに応じてセルフケアしましょう。
テーピングは脚が外側に向かないように、膝蓋骨を囲むイメージで巻きます。正しい方法でテーピングを行うために、医師や理学療法士から貼り方を教わりましょう。
小林瑞穂先生
理学療法士
ジャンパー膝へのサポーターやテーピングは、膝蓋腱への負担を減らすために膝蓋骨の下に巻くようなものがおすすめです。痛みが強く、安静にしていても痛いレベルのものに対しては膝全体を安定させるサポーターをおすすめします。
③大腿四頭筋ストレッチ
ジャンパー膝のセルフ治療方法には、大腿四頭筋ストレッチもあります。ジャンパー膝を放置しないで、スポーツした後はストレッチを行いましょう。
- 柱などに手をついて、片足立ちする
- 膝を曲げて、足の甲を持つ
- 踵をお尻に近づけたまま、膝を後ろに引く
- 太腿の前側が伸ばしたまま15秒キープ
ストレッチは膝蓋腱炎の予防効果が期待できるため、スポーツの後は必ず行いましょう。
④筋トレをする
筋トレをすることも、ジャンパー膝のセルフ治療方法になります。特に、ハムストリングスや外転筋などを鍛えるといわれているスクワットはおすすめです。
- 傾斜台に痛みのある方の足を乗せる
- もう片方の足を浮かせる
- 痛みのある方の膝を約70度に曲げる
- 浮かせていた足を床につけて膝を伸ばす
膝を曲げたときに、体幹ができるだけ垂直になるようにしましょう。痛みがひどいときには、無理をして70度まで曲げる必要はありません。両足の膝に痛みがある場合は、壁や棚などを支えにして、両手で膝を伸ばしてください。
ジャンパー膝の病院・整骨院での治療方法
ジャンパー膝の病院や整骨院での治療方法には、保険診療と自費診療の治療があります。それぞれの治療方法について紹介します。
①保険適応での治療
- 超音波治療
- 体外衝撃波療法(拡散型)
- 高周波温熱治療(ラジオ波)
- リハビリテーション
ジャンパー膝の病院や整骨院では、保険適応の治療があります。超音波治療や高周波温熱治療で、患部の炎症を押さえます。体外衝撃波療法(拡散型)は衝撃波を当てることにより、痛みを改善する治療です。
リハビリテーションでは競技特性や運動フォーム、筋力、柔軟性をチェックし、痛みの原因を探します。ストレッチや筋力強化、テーピングなどで原因を改善し、痛みを軽減します。
②保険適応外の自由診療
- 体外衝撃波療法(収束型)
- PRP治療
- PFC-FD療法
- 運動器カテーテル治療
保険適応外の体外衝撃波療法(収束型)は、衝撃波を患部に当てることで痛みを取り除く効果が期待できる治療です。患者自身の血液中に含まれる血小板を利用した再生医療、PRP療法やPFC-FD療法もあります。採血と注射のみのため、体への負担も少なくて済みます。
運動器カテーテル治療も、保険適応外です。ジャンパー膝でできる病的新生血管(モヤモヤ血管)だけを塞栓し、炎症を改善します。
保険適応外の治療は効果に個人差があり、自費診療になるところがデメリットです。しかし、保険適応での治療で膝蓋腱炎の症状が改善されなかった場合の選択肢として注目されています。
③保険適応での手術
ジャンパー膝の病院や整骨院での治療方法には、保険適応での手術もあります。膝蓋腱炎を放置してしまい痛みがなかなか取れなくなると、手術が必要です。膝蓋腱の痛みがひどい箇所を部分的に切除して、痛みを軽減させます。
ジャンパー膝は放置せず治療しよう
ジャンパー膝は放置してしまうと、症状が悪化します。ジャンパー膝は放置しないで、治療しましょう。ジャンパー膝の予防のために、日頃から正しい運動フォームを心がけることが大切です。膝や膝周りの筋トレやストレッチをして、予防する習慣をつけましょう。
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