食あたりの下痢には裏内庭(うらないてい)が効く!つわりにも効く?位置・押し方も解説
「裏内庭 (うらないてい)」というツボをご存知ですか?この記事では、裏内庭の場所と見つけ方、裏内庭を刺激することで得られる効果・効能等を解説しています。また、裏内庭を押すと痛い原因・理由についても紹介しているので参考にしてください。
目次
裏内庭(うらないてい) ってどんなツボ?
東洋医学のツボである裏内庭は、足裏にあります。足の甲側にある「内庭」というツボの裏側にあるため、「裏内庭」と名づけられています。裏内庭は食中毒やつわり、蕁麻疹に効果的なツボです。裏内庭の場所やツボの押し方、期待できる効果について紹介します。
裏内庭(うらないてい)の場所は?
食中毒でお腹が痛いときや下痢しているとき、ツボ押しで症状を緩和できる場合があります。食中毒に効くといわれている裏内庭の位置や見つけ方を紹介します。
裏内庭の位置
裏内庭の位置は、足裏の人差し指の少し下です。裏内庭は、足裏の人差し指の付け根の膨らんだ場所にあります。
裏内庭の見つけ方
裏内庭の見つけ方は、足裏の人差し指で最も盛り上がっている場所にペンで印をつけます。足の第2関節を曲げたとき、その印が足裏に触れる場所が裏内庭です。
裏内庭(うらないてい)の押し方は?
食中毒でお腹が痛いときや下痢しているとき、手軽にケアできるツボが裏内庭です。裏内庭は、どのように刺激するのがよいでしょうか。裏内庭の押し方を紹介します。
- 左足の人差し指と中指の間を広げる
- 親指と曲げた人差し指を挟み込む
- 甲側は引き伸ばし足裏は押し込む
- 15秒キープする
- 10秒休憩して
- 3回繰り返す
裏内庭と一緒に、足の甲側にある内庭も同時に押す方法です。食中毒でお腹が痛いときや下痢しているとき、効果が期待できます。
足裏は皮膚が厚いため、押すよりもお灸が効果的ともいわれています。しかし、妊娠している人や股関節が硬い人にとって足裏は自分でお灸しにくい場所です。無理をしないで、家族にお灸してもらうのもよいでしょう。
田中明緒先生
鍼灸師
裏内庭は大きなストレスを感じたときに起こる嘔吐にも有効です。裏内庭を押すと腸にも程よい刺激を与えることができるため、便秘解消にも有効です。裏内庭はほぐすようにもんであげることで適度な刺激を与えることができます。
裏内庭(うらないてい)の効果・効能は?
裏内庭(うらないてい)は、以下の症状に効果・効能があるといわれています。
・食中毒
・食あたり
・腹痛
・嘔吐
・下痢
・胃痛
・胃のむかつき
・妊娠中のつわり
・便秘
・蕁麻疹
裏内庭が特に効くといわれる効果としては、食中毒による腹痛や下痢、妊娠中のつわり、蕁麻疹が挙げられます。裏内庭の効果について、詳しく説明します。
食中毒による腹痛や下痢
裏内庭の効果・効能には、食中毒による腹痛や下痢があります。裏内庭を刺激すると、胃腸の調子が整うからです。
食中毒でお腹が痛いときや下痢しているときは、裏内庭が冷えていることが多くあります。指圧ではなかなか温まらない場所です。お灸でしっかりと温めるのが効果的です。
妊娠中のつわり
妊娠中のつわりにも、裏内庭が効くといわれています。裏内庭は胃腸の不調を改善するため、吐きつわりや食べつわりで調子が悪いときに効果が期待できます。
妊娠中のツボ押しは注意が必要です。刺激が強いとお腹が張ってくることもあるため、裏内庭をやさしく押します。裏内庭のお灸も効くといわれています。しかし、指圧もお灸も産婦人科医に確認してから行いましょう。
蕁麻疹
裏内庭は、蕁麻疹にも効果が期待できます。蕁麻疹の原因はさまざまあるものの、多くの場合は原因不明です。
東洋医学では、蕁麻疹の原因はさまざまな臓器の不調と捉えています。そのため、胃腸の機能改善に役立つ裏内庭を刺激すると蕁麻疹の症状が緩和されます。
田中明緒先生
鍼灸師
アトピーなどで痒みがある際にもお灸をして上げると痒みが和らぐといわれているツボです。痒みがある際はお灸をしてみてください。
裏内庭(うらないてい)を押すと痛い理由は?
東洋医学では、ツボと臓器や器官は繋がっていると考えられています。そのため、ツボに痛みやこりが現れるときは該当する器官に不調を抱えているサインと捉えます。裏内庭と繋がっているのは胃腸です。裏内庭を押すと痛い原因は、胃腸の調子がよくないと考えられます。
暴飲暴食で胃痛があるときは、裏内庭を押すと痛い可能性があります。食生活を見直し、胃腸を休めましょう。妊娠中のつわりや食中毒のときも、裏内庭を押すと痛い場合が多くあります。我慢していると症状がひどくなる恐れもあるため、専門医に相談しましょう。
裏内庭(うらないてい)を押して様々な効果を得よう!
裏内庭は食中毒による腹痛や下痢、妊娠中のつわり、蕁麻疹などの改善に役立つツボです。胃腸の調子を整え、さまざまな効果が得られます。裏内庭のツボ押しを習慣にして、元気な毎日を過ごしましょう。
田中明緒先生
鍼灸師
下痢の緩和はもちろん、食あたりの治療で有名な裏内定。下痢やお腹が痛い時、お灸をしてあげると痛みや症状が和らぎます。
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