承扶（しょうふ）は美尻効果があるツボ！場所・効果や押すと痛い原因も

承扶は、東洋医学で「足の太陽膀胱経（たいようぼうこうけい）」に属するおしりのツボです。このツボを押すと杖や人に頼らず歩けるようになるといわれたことから、受けるという意味の「承」、助けるという意味の「扶」を使い承扶と名づけられました。

承扶の位置と見つけ方を詳しく紹介します。承扶はツボ押ししやすく、わかりやすい場所にあるため、ぜひ探してみましょう。

承扶は体の真後ろ、おしりと太ももの境目にあるシワの中央に位置します。左右2か所あり、押し上げると硬い骨に触れるおしりのツボです。

おしりと太ももの間にあるシワに手を当て、坐骨（ざこつ）とよばれる硬い骨を探します。坐骨の少し下の部分と太ももの横幅の中心を結んだ位置に承扶があります。

坐骨神経痛に用いられるツボ、承扶の押し方を紹介します。承扶は簡単に押せるツボです。押し方を覚えてマッサージしましょう。

両手の中指で左右のツボを同時に、体の中心に向かって同じくらいの強さで押してください。椅子に座り、ツボの下に小さめのボールをはさんで刺激する押し方もあります。

承扶の効果・効能は以下のとおりです。承扶は坐骨神経痛や腰背痛、股関節の不調に用いられてきました。マッサージすることで美尻や脚痩せなど美容にも効果があるといわれています。

この中から、坐骨神経痛・腰痛・ヒップアップ効果について詳しく紹介します。

承扶は坐骨神経痛の特効ツボといわれています。坐骨神経は人体で最も太い神経であり、腰とおしりから太ももとふくらはぎ、足の指まで下半身全体に通っています。坐骨神経への刺激・圧迫が原因となり、起こるおしりや脚の痛みが坐骨神経痛です。

神経が通るいたるところで痛みが出ることがあり、腰の痛みが特に辛いといわれます。承扶は坐骨神経の通り道にあるため、痛いと感じたときに押すと効果が期待できます。

承扶のツボ押しは、腰痛改善にも用いられてきました。腰は重い体を常に支えており、痛みによって支障が出る日常動作は多岐にわたります。

腰の痛みは筋肉の疲れや不安定な姿勢、ストレスや血行不良などが原因です。特にデスクワークや運転手など座位姿勢を長時間とる職業に、慢性的な腰痛を抱える人が多くいます。

おしりの筋肉がこわばって、太ももが張ってきたように感じたら、承扶のツボ押しを行って一息つきましょう。

腰痛のなかでも、ぎっくり腰や腰椎椎間板（ようついついかんばん）ヘルニアなどの痛みはひどく、坐骨神経痛を併発することがあります。症状がひどい場合はすみやかに医療機関へ相談してください。

承扶のツボ押しにより、ヒップアップ効果が期待できます。おしりのツボを押すことで血行がよくなり、こり固まった筋肉をほぐして、引き締めてくれます。また、承扶は脚痩せにも効果的だといわれているツボです。

すっきりとした脚や美尻を目指す人は承扶のツボ押しを習慣にしましょう。

ツボの痛みは一般論的に、該当する器官に不調を抱えている可能性があります。承扶を押して痛いと感じる人は、坐骨神経や腰の痛みにも悩まされていませんか。原因となる痛みを和らげるためにも、承扶のマッサージを心がけるようにしましょう。

痛みがひどいときは無理せず、専門家に相談してください。

この記事では、おしりのツボである承扶の場所、押し方、効果・効能について紹介しました。承扶のツボ押しを覚えると、坐骨神経痛や腰痛の痛みを和らげることができます。

また、承扶は美容効果も期待できます。日常的にマッサージを行って、きゅっと上がった美尻を目指しましょう。

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