至陰(しいん)は逆子に効果的なツボ!効果や押し方・押すと痛い原因も
「至陰 (しいん)」というツボをご存知ですか?この記事では、至陰の場所と見つけ方、至陰を刺激することで得られる効果・効能等を解説しています。また、至陰を押すと痛い原因・理由についても紹介しているので参考にしてください。
目次
至陰(しいん) ってどんなツボ?
至陰(しいん)は太陽膀胱経という経絡に属する経穴です。東洋医学で「至」には「尽きる・到達する」という意味があり、太陽膀胱経の最後のツボであることを指しています。
経絡の終わりで、少陰腎経(陰)につながるという意味で至陰と名付けられました。至陰の場所や押し方、効果・効能について紹介します。
至陰(しいん)の場所は?
至陰は足の指先に位置するツボです。爪の生え際にあるため、比較的簡単に見つけることができます。至陰の場所と見つけ方を紹介します。
至陰の位置
至陰は足の小指の爪から3mm外側にあります。名前が意味するとおり末梢にあり、左右どちらの足にも存在するツボです。
至陰の見つけ方
足の小指の爪の付け根の延長線と、爪の外側の延長線が交差する点が至陰の位置です。
至陰(しいん)の押し方は?
至陰の押し方を紹介します。至陰は冷えや頭痛など、日常で起こりやすい不調だけでなく妊娠している人にも使われるツボです。簡単に押すことのできる場所にあり、セルフケアしやすいため覚えておくとよいでしょう。
- 足の小指を親指と人差し指ではさむ
- 10秒押す
- 反対側も同様に行う
至陰は爪の付け根を指ではさむように持ち、軽く押しましょう。1日3~5回のツボ押しで効果が期待できます。冷えや妊娠している人へは、お灸などで温めるとさらに効果を実感できるといわれています。お灸が熱くないときは、温まるまで行ってもよいでしょう。
田中明緒先生
鍼灸師
至陰を刺激する際に効果的なのはお灸です。米粒の半分の大きさにひねったもぐさを温かさを感じるまで何壮も据えてあげましょう。または棒灸を用いて至陰を温めてあげるのも有効です。
至陰(しいん)の効果・効能は?
至陰(しいん)の効果・効能は以下のとおりです。
・逆子
・のぼせ
・冷え
・頭痛
・めまい
・鼻詰まり
至陰が属する太陽膀胱経は、脚の後ろ側から背部を通り頭へ続く経絡です。そのため、属する経穴の効果・効能には頭部の症状から呼吸器、消化器など幅広い効果があるといわれています。至陰も頭痛や鼻詰まりのように頭部の症状も改善します。
至陰は逆子治療に使われることが多く、冷えやのぼせにも効くといわれるツボです。特に効くといわれている症状について解説します。
冷え性
末梢のツボは冷えを改善するといわれ、至陰も同様です。至陰は下半身の冷え、特にふくらはぎや太ももの後ろ側、腰といった体の背面に効くといわれています。末梢は東洋医学でいう「気」や血液の流れが滞りやすいため、お灸などで温めるのもおすすめです。
逆子
逆子の改善にも至陰は使われます。下半身が冷えると、胎児は温かい上の方に頭を向けるといわれており、温めることで元に戻ると考えられているからです。至陰は下半身の冷えを改善するため、冷えたことで逆子になった胎児の位置を戻す効果が期待できます。
至陰にお灸をすると全身の血行が促進され、子宮内の血流も改善されます。至陰が直接胎児に作用するのではありません。至陰を刺激し血流が正常になった結果、逆子にも効果が現れることがあると認識しましょう。まずは、体を冷やさないことが大切です。
のぼせ
至陰の効果のひとつにのぼせも挙げられます。末梢のツボは頭部にも作用するといわれているからです。のぼせとは、体の熱が頭に偏っている状態です。血流を改善することで、熱が体全体に均一にまわると考えられています。
田中明緒先生
鍼灸師
足の冷えやのぼせなどにも有効なため、子宮など骨盤内臓器の血流を促す効果があります。至陰のように刺激により体への反応が強く表れるツボを「特効穴(とっこうけつ)」といいます。
至陰(しいん)を押すと痛い理由は?
至陰を押して痛いとき、原因があるのでしょうか。一般論的には、ツボを押して痛みを感じたら該当する器官に不調を抱えていると考えられています。至陰だけでなく、足のツボは左右両方にあるため、どちらも痛い場合は頭痛など頭部に原因があるといわれます。
至陰が改善する冷えや血行不良も考えられる原因のひとつです。不安があるときは、自己判断せず専門家に相談しましょう。
お灸をしても至陰(しいん)が熱くない理由は?
至陰にはお灸を用いることが多く、感じる熱さには個人差があります。至陰にお灸をしても熱くないときは、体のどこかに不調を抱えている可能性があるといわれています。反して、熱いと感じるときは体調に問題がないと考えられているのです。
至陰が熱くないとき、足をはじめ下半身が冷えている場合があります。冷えていると、感覚が鈍くなり熱さも感じにくいからです。冷えも不調のひとつです。しっかりと温めましょう。
田中明緒先生
鍼灸師
1000年近い歴史がある至陰の灸は、1750年前後にアメリカの産科医ウイリアムスと日本の産科医賀川玄悦により、逆子がなおる事実がほぼ同時に発見されました。右側の至陰穴から始めるの王道ですが、初めに指でギュッと押してみて胎児が動いた方から始めると良いです。
至陰(しいん)を押して様々な効果を得よう!
至陰(しいん)は名前が意味するように経絡の終わりのツボです。末梢のツボは血行促進や頭部に作用するといわれており、冷えやのぼせを感じやすい人におすすめします。お灸などで手軽に温めるとさらによいでしょう。
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