正座のメリット・デメリット|長時間しすぎるとどうなる?痺れない正しい座り方も紹介
正座のメリット・デメリットを知っていますか?この記事では、正座のメリット・デメリットを紹介し長時間座るとどうなるかを解説します。正座をする機会の多い人や痺れて困っている人は、正座で痺れない座り方も解説するので参考にしてください。
目次
正座のメリット・デメリットは?
正座は茶道や華道、お葬式などですることが多い座り方です。しかし、正座は足が痺れるだけではなく、足が短くなるともいわれているため、足に良くないと思われることも多いのです。実際に、正座にはどのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか。
正座のメリット
正座には、姿勢が良くなる、胃腸の働きがよくなる、眠気予防になるなどのメリットがあります。正座のメリットについてくわしく説明します。
メリット①姿勢が良くなる
正座のメリットは姿勢が良くなることです。デスクワークなどで長時間同じ姿勢で座っていると猫背や骨盤のゆがみを引き起こします。骨盤のゆがみからO脚になったり、血流が悪化して腰痛になったりすることもあります。
正座は背筋を伸ばして座る姿勢のため、背骨が正しいS字カーブになり、骨盤のゆがみが治るだけではなく、腰痛改善にもつながるのです。腰痛持ちの人は座る時はあぐらをかくと前かがみになり骨盤もゆがみやすいため、積極的に正座をするといいでしょう。
また、正座で姿勢が良くなることでO脚の改善効果も期待できます。正座は両ひざをくっつけて座る座り方なので、足の内側の筋肉が鍛えられるからです。
メリット②胃腸の働きが良くなる
正座には胃腸の働きがよくなるというメリットもあります。背筋を伸ばして姿勢良く座ることで内臓が正しい位置に戻るからです。正常な位置に戻って血液循環が良くなった胃腸は、消化機能を高めてくれます。
また、肺や心臓などの内臓の負担も軽くなるため、呼吸がしやすくなるというメリットもあります。
メリット③眠気予防になる
正座のメリットには眠気の予防もあります。なぜかというと、正座をすることで足に向かうはずだった血液が、頭の方に流れ血流が良くなるからです。
血流が良くなった脳は活性化し、眠気がなくなり集中力が高まります。眠くなりそうな時は正座をしてみるとよいでしょう。
正座のデメリット
正座にはメリットもありますが、デメリットもあります。たとえば、オーバーワークになる、血流が悪くなる、足が痺れるなどです。ここでは、正座のデメリットを説明します。
デメリット①オーバーワークになる
正座を長時間続けると、脛(すね)やふくらはぎの上に体重をかけ続けることになり、筋肉がオーバーワークになってしまいます。足の筋肉を長時間曲げ続けるため、膝に悪いだけではなく、足首にも負担をかけてしまうのです。
デメリット②血流が悪くなる
正座をし続けると足の筋肉が圧迫されて血流が悪くなることもデメリットです。正座で痺れが生じるのは、体の組織に血流がいかなくなるからです(※1)。正座したときに足に痺れを感じているのに放置したままでいると血栓ができたり、足が壊死したりすることもあります。
足が壊死すると筋肉の中の有害物質が血流にのって心臓に届いてしまい最悪死に至ることもあるのです。また、正座を長時間続けることで、エコノミー症候群になる恐れもあります。このように、痺れを感じたまま正座をし続けると病気になることもあるので気をつけましょう。
デメリット③足が痺れる
正座のデメリットとして、足が痺れることも挙げられます。足が痺れるのは、正座で足の筋肉が圧迫され血流が悪くなり、神経に異常を知らせる電流が流れるからです。神経には太いものと細いものがあり、太い神経は圧迫や血行不良に弱く麻痺を起こしやすい神経です。
正座をして太い神経が血流不足になり機能しなくなると、かわりに細い神経が異常に興奮してジンジンと痛むのです。
名倉直重先生
整形外科医
正座をして下肢に血流障害が起こると、A線維とC線維いう神経が時間差で興奮します。そして足の痺れや痛みを自覚することになります。まずC線維による「ジーン」という痛みを自覚し、正座の圧迫が解除されると血流が回復してA線維が働き「チクチク」するような痛み・痺れが生じるのです。
正座の痺れにくい正しい座り方
正座で足が痺れてしまうのは、正しい座り方ができていないことが理由の可能性があります。痺れにくい正しい正座の座り方のコツを紹介します。
背筋を伸ばす
正座の痺れにくい正しい座り方は、背筋を伸ばすことです。猫背のような悪い姿勢は足を圧迫します。きちんと背筋を伸ばしてひざを意識して座るようにすると、足の甲や足首などに一点に体重がかからず、負担が少なくなります。
背筋を伸ばすと足の血管が圧迫されないため、痺れにくくなるのです。猫背になりやすい人や姿勢が悪い人は意識的に背筋を伸ばすよう心がけましょう。
お尻に体重がかからないようにする
お尻側に体重がかかると足の先端部分が圧迫されて血流が悪くなるため、痺れが生じます。お尻と足の間に一枚の紙を挟むイメージで、少しお尻を浮かすように座りましょう。骨盤が少し前に行き重心が変わるので足が痺れにくくなります。
上体は前に倒さずに、骨盤を少し前に出し、お腹と太ももの筋肉に力をいれることがポイントです。
足の親指を重ねる
足の親指を重ねることも、正座で痺れにくくなる座り方です。両足の親指を重ねると自然にかかとが開きます。足のかかとがくっついた状態で正座をすると痺れやすくなるので、親指を重ねるのが効果的です。
座布団や正座椅子を使う
床や畳に直接座るよりも、座布団や正座椅子を使用することで足は痺れにくくなります。正座椅子とは、足とお尻の間にクッションを挟むような形の椅子です。
正座がつらい人だけではなく、腰痛持ちの人などにもおすすめのアイテムです。組み立て式などさまざまな種類があるので自分に合うものを選びましょう。
休憩をこまめにとる
正座をするときはこまめに休憩をとることも大切です。正しい姿勢で座っていたとしても、長時間正座の姿勢を維持し続けることで足に負担がかかります。同じ姿勢をとり続けることも精神的にストレスになるため、休憩をとってリフレッシュしましょう。
正座をし続けなければいけない場合は、さりげなく片側の足に体重を乗せて、もう片方の足を休ませましょう。重心を交互に変えることで足を休ませることができます。
名倉直重先生
整形外科医
長時間の正座は血流障害を起こし、ごくまれですが深部脈血栓症や横紋筋融解症といった危険な疾患を引き起こしてしまう可能性があります。暑い日に正座したまま寝てしまったりしないように気を付けて下さい。適度に休憩をはさむことが大切です。
立ち上がる時に気をつける
正座で足が痺れている時は足に感覚がないため、立ち上がる際には注意しましょう。転倒してひどい場合には骨折などのけがをする恐れがあります。痺れていると自覚している時には無理に立ち上がらず、少し休んでしびれをとってから立ち上がりましょう。
早く痺れをとるのに効果的な方法は、立ち上がる前につま先を立てて、かかとの上に腰を落とし重心をかける方法です。立ち上がってすぐに前進するとバランスを崩して転倒しやすくなります。最初の一歩は後ろに引くと転倒しにくいので、後ろに下がってから歩き出しましょう。
當銘梨沙先生
柔道整復師
正しく座ると書いて、正座です。猫背などで正しく座れていないと体には負担がかかりやすくなります。また、どのような体勢でも長時間となると血流循環が滞ってきたり、筋肉への疲労も溜まります。適度に体は動かすようにしていきましょう!
正座のメリット・デメリットを知って正しく座ろう
正座は背筋を伸ばして座る座り方のため、姿勢が良くなって内臓の機能向上の効果を期待できます。そのほかにも、胃腸の働きがよくなったり、眠気の防止になったりするメリットがあります。
その半面、長時間同じ姿勢で足の筋肉や神経を圧迫するため、さまざまなデメリットもあるのです。正座をする際には、背筋を伸ばしたり、お尻に体重をかけないようにしたりするなど、正しい座り方を心がけましょう。
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