肩こりと動悸の関係性|不整脈や心筋梗塞の前兆?やわらげるツボやストレッチも紹介
ひどい肩こりによる動悸に悩んでいませんか?この記事では肩こりによる動悸の原因や可能性がある不整脈や狭心症などの疾患について解説します。ツボやストレッチでの動悸のやわらげ方や肩こりの改善法も紹介するのでぜひ参考にしてください。
目次
肩こりと動悸は関係がある?
肩こりと動悸には大きな関係があります。動悸とは突然心臓が速くなって息切れや息苦しさを感じたり、ドクンッと大きな拍動を体内で感じたりする症状です。心拍数が上昇していない場合にも起こります。なぜ、肩こりから動悸が起こるのでしょうか。
ひどい肩こりから動悸が起こるのはなぜ?
ひどい肩こりから動悸で息切れや息苦しさを感じたり、頭痛やめまいの症状が起こるのには自律神経失調、血行不良、ストレスの蓄積などの理由があります。
①自律神経失調症
肩こりから動悸が起こる原因は自律神経失調症です。精神的に緊張していると交感神経が優位になります。体のスイッチが常に入ったままの状態でオフにならず自律神経が乱れてしまうのです。
自律神経が乱れた状態でリラックスできていないと肩や首の筋肉が緊張し、血流不足になり肩こりや頭痛、めまいなどの症状が起こります。
高林孝光先生
柔道整復師
コロナ禍でマスクをしているので、マスクが耳の後ろを圧迫して耳の後ろの筋肉が凝り固まり、首の筋肉に波及して肩こりや頭痛を訴える患者さんが増えています。
②血行不良
血行不良が原因で肩や首がこると動悸が起こります。ひどい肩こりになると、脳に血液を送る血管の流れも悪くなります。すると脳幹の働きが低下し、息苦しさや息切れなどの動悸や頭痛などの症状が出てしまうのです。
また猫背や巻き肩など姿勢が悪いことで肺に呼吸が入りにくくなり、動悸や頭痛、めまいが生じることもあります。
③ストレス蓄積
ストレスの蓄積は動悸の大きな原因となります。現代社会ではストレスはつきものです。過度なストレスは交感神経を緊張させ、その結果、筋肉も緊張し続けるため肩こりや首こりが慢性化します。
ひどい肩こりは息苦しさを感じたり息切れをする動悸の症状が起こるだけではなく、血圧が上昇や頭痛やめまいも引き起こします。
肩こりによる動悸で考えられる疾患・病気
ひどい肩こりによる息苦しさや息切れなど動悸の症状には、一時的で心配いらないものもあります。しかし、不整脈や狭心症、心筋梗塞など心臓の疾患や他の病気の可能性もあるので注意しましょう。
不整脈
ひどい肩こりで息苦しさや息切れなどを感じたら不整脈の可能性があります。不整脈とは脈をとってみた時に遅かったり早かったり不規則になる状態です。不整脈が多くなると動悸の症状がでるのです。
自覚症状がもしなくても、健康診断の心電図異常などで不整脈がわかる場合があります。疲れなど誰でも起こる不整脈なのか、心臓の疾患によるものなのかをきちんと検査しましょう。ときどき起こる不整脈の場合は、24時間心電図を装着して検査を行うこともあります。
狭心症
息苦しさや息切れを感じる病気には狭心症もあります。冠動脈が動脈硬化で狭くなると心臓に供給する血流が悪くなり、心筋が弱る状態に陥ります。
狭心症は急に寒さを感じたり階段の上り下りをしたりなど心臓に負担がかかった時に起こります。数分間酸素が心臓に足りなくなり、いきなり胸が締め付けられたり圧迫されるような痛みを感じる症状です。息苦しさで発作や動悸も起こします。
狭心症になると関係ない箇所が痛くなる放散痛により、喉や奥歯、腕や背中などが痛くなることもあります(※1)。そのような症状があった際には放置せず病院に受診しましょう。
心筋梗塞
狭心症からさらに悪化した症状が心筋梗塞です。心臓を取り巻く冠動脈の血管が血栓で詰まってしまう病気です。血流が途絶えると心筋が壊死してしまい、ギューっと締め付けられたり、焼け付いたりするような激しい胸の痛みを感じます(※2)。
高林孝光先生
柔道整復師
肩こりから起こる動悸で、肩こりが左側だけ酷い場合には心疾患の場合もあります。右側が酷い場合には肝臓の疾患の場合もあるので注意が必要です。
肩こりによる動悸のやわらげ方
肩こりや首こりによる動悸のやわらげ方を紹介します。ツボを押したり、マッサージをしたり、入浴をするなど簡単にできるものも多くあるので自分に合うものを選んで実践してみましょう。
整形外科を受診する
なかなか肩こりが改善されないときにはまず整形外科を受診しましょう。ひどい肩こりで息切れや息苦しさを感じる場合には、心筋梗塞や狭心症など他の病気の可能性もあります。動悸や頭痛、めまいなど肩こり以外の自覚症状があるときには整形外科でその旨を伝えましょう。
検査をして場合によっては適切な診療科を紹介してもらえます。もし動悸に伴いめまいやふらつき、強烈な胸の痛みがある時には、我慢せずに救急車を呼ぶなど、至急病院に受診する必要があります。無理はしないことが第一です。
増本項先生
整形外科医
症状としての肩こりでまず受診するべきは整形外科です。頚椎関連に異常のないことを確認するべきです。 異常がない時には他の疾患の可能性を考慮するべきか、整形外科医師に相談しましょう。
心臓に効くツボを押す
肩こりによる動悸をやわらげたいときには心臓に効くツボを押しましょう。神門と小海という手のツボが心臓に作用するといわれています。神門は手の小指側の出っぱっている骨の先端の縁にあります。精神的な気の乱れを整える効果が期待できるのです。
小海は肘の凹みのしわの内側にあるツボです。動悸や精神的な興奮を収める効果があるといわれています。
肩甲骨ストレッチをする
肩こりに効く肩甲骨のストレッチを紹介します。
- 足を肩幅に開く
- 両手を後ろに回して指を組む
- ぎゅっと肩甲骨を引き寄せ胸を大きく開く
- 後ろに組んだ両手を高く上げて維持する
30秒を2セット、もしくは10秒を3セットしましょう。
増本項先生
整形外科医
肩こりという表現は日本特有のもので、諸外国では筋肉由来の疼痛と表現します。肩こりの緩和には筋肉の硬さを軽減することが大切なので、まずはストレッチですね。
アルコール・カフェインの摂取を控える
動悸をやわらげたい時にはアルコールやカフェインの摂取を控えましょう。アルコールやカフェインは交感神経を優位にさせ、動悸を起こしやすくしてしまうからです。
もし晩酌をするのがストレス発散という人であるならば、適量のお酒は緊張をゆるめることは出来ますが、血中濃度が上がり眠りが浅くなってしまいます。血中濃度は飲酒をしたあと下がるまで2〜3時間かかるので飲んですぐ寝るのはやめましょう。
入浴して血行改善する
動悸を和らげたい時には入浴が効果的です。お風呂に入って体を温めることで筋肉の血管が拡張し血行が改善されます。肩に溜まっていた疲労物質も排出され肩こりがほぐれるのです。
またストレスを感じていると交感神経が優位になりますが、お風呂でリラックスすることで副交感神経が優位に変わります。リラックスすることも血管を拡張して血流をよくします。入浴する際には炭酸ガスなどの入浴剤を入れることもおすすめです。
炭酸ガスの泡が皮膚に刺激を与え血管を拡張させます。入浴する際には40度のぬるめのお風呂に15〜20分入るのが効果的です。
増本項先生
整形外科医
乳酸などの老廃物を洗い流すためにも、循環を良くするように温めることは重要です。
肩こりを根本から改善する方法
動悸が起こらないように肩こりを根本から改善しましょう。姿勢の悪さや運動不足、眼精疲労は肩こりの大きな要因です。改善方法を4つ紹介します。
姿勢を見直す
肩こりを根本的に改善するには姿勢の見直しは大切です。デスクワークでパソコンを使用していたり、スマホを長時間同じ姿勢で見ていると巻き肩になります。巻き肩とは覗き込むような姿勢で長時間いることで筋肉が本来の位置より内側に入ってしまう症状です。
首筋から背中にかけて筋肉がこわばって血流が悪くなり、肩こりや首こりの原因になるのです。長時間同じ姿勢で座る場合には、背筋を伸ばして座ることを心がけ、途中で伸びやストレッチをして猫背や巻き肩にならないよう注意しましょう。
高林孝光先生
柔道整復師
姿勢を見直すのはとても大切です。猫背などの不良姿勢は肺を圧迫して酸欠状態になったり、内臓を圧迫して免疫機能が衰えたり、背骨が曲がって自律神経のバランスが崩れたりとさまざまな弊害をもたらします。
適度に運動する
運動不足は血流が悪くなり、肩こりになってしまうので生活の中で適度に運動しましょう。運動は自律神経系にも良い作用を及ぼします。交感神経と副交感神経のバランスを整えたり、精神的ストレスの予防や発散になったりもします。
運動のなかでもジョギングやウォーキング、スイミングやヨガなどの有酸素運動が効果的です。時間は20分から30分、朝と夕方にするのが自律神経を整えるには特におすすめです。楽しく行いましょう。
リラックスタイムを作る
肩こりや首こりを悪化させないために、日常の中でリラックスタイムを作りましょう。ストレスを感じると交感神経が過剰に働いてしまい、緊張することで血行不良になります。交感神経を休ませて副交感神経を優位にさせるためにリラックスタイムが必要なのです。
湯船には入って温まり、入浴後はストレッチやマッサージなどをして心も体もゆったりと休ませると良いでしょう。
眼精疲労をケアする
肩こりの改善には眼精疲労をケアしましょう。パソコンやスマホの長時間の使用による眼精疲労は肩こりや首こりの大きな原因となります。目を酷使することで肩が血行不良になり肩こりが発生し、ひどいと頭痛やめまい、動悸が起こるのです。
目の疲れにはホットタオルが効果的です。水に濡らし軽く絞ったタオルを電子レンジで600Wで1分半ほど温め、袋に入れます。目の上にティッシュを置き、その上に袋に入れたホットタオルを乗せて10分ほど休むと目がスッキリします。
肩こりによる動悸の改善は生活習慣を見直そう
ひどい肩こりによる動悸は自律神経失調や血行不良、ストレスの蓄積などで起こります。狭心症や心筋梗塞など他の病気の可能性もあるので、肩こり以外の動悸や頭痛、めまい、症状がある場合には無理せず病院を受診しましょう。
動悸を防ぐためには、肩こりを根本からなくすことが一番です。姿勢を見直したり、運動不足を解消したり日常生活の改善から始めましょう。
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