つむじを押すと下痢になるツボは本当にある?頭のてっぺんのツボの効果は?

「つむじを押すと下痢になる」と学生の頃に聞いたことはありませんか。頭のてっぺんの下痢ツボと呼ばれるところは「百会(ひゃくえ)」が正しいツボの名称です。この記事では下痢ツボと呼ばれる百会について解説します。下痢止めに効果的なそのほかツボも紹介するので参考にしてください。

専門家監修 |鍼灸師 藤井清史先生
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1968年札幌市生まれ。鍼灸師、鍼灸学士。「呑気堂Fujii鍼灸治療院Tomo整骨院」総院長。18歳の時に病に伏し、19歳で余命幾ばくもなしと宣告を受ける。その時、...
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1968年札幌市生まれ。鍼灸師、鍼灸学士。「呑気堂Fujii鍼灸治療院Tomo整骨院」総院長。18歳の時に病に伏し、19歳で余命幾ばくもなしと宣告を受ける。その時、鍼灸及び玄米食養に出会い、九死に一生を得る。以後、法律家への夢を捨て「自分のような人の手助けをしたい」という一心から鍼灸の道を歩み始める。難治性疾患の患者さんが全国から訪れる治療院でもある。「病の原因は心にある」というモットーより平成6年の開業当初より、波動医療やメディカルハーブ、フラワーレメディといった西洋の代替療法の研究にも積極的に取り組み、洋の東西を問わず「治る治療」を目指して現在も執筆、講演活動、治療機器の開発など多忙な日々を送る。著書に「耳鳴り・難聴・めまい克服読本」(つむぎ書房刊)「新しいライフ周波数療法」(風詠社刊・共著)「11円スリッパで病気が治る!」(マキノ出版刊)「心主身従」(電子書籍出版刊)など著書多数。 開発機器に、ドラマ「ショムニ2013」でも取り上げられた脂肪溶解美容機「スタイルセイバー」や、健康機器では最新周波数療法機器「音の薬箱」「Dr.Curing Box」ほか「11円健康法サンダル」など健康美容機器の発明も多い。

目次

  1. 「つむじを押すと下痢になる」噂は本当?
  2. 根拠はなく、むしろ下痢止めに効く
  3. 下痢ツボと呼ばれるツボの正式名称は?
  4. つむじにある「百会(ひゃくえ)」
  5. 百会は下痢止め以外にも効果的な万能ツボ
  6. 下痢止めに効果的なツボは他にもある?
  7. 復溜(ふくりゅう)
  8. 水分(すいぶん)
  9. 陰陵泉(いんりょうせん)

「つむじを押すと下痢になる」噂は本当?

「つむじを押すと下痢になる」と学生のときに聞いたことのある人は多いでしょう。つむじや頭のてっぺんを押すと本当に下痢になるのでしょうか。つむじを押して下痢をするのは本当なのか解説します。

根拠はなく、むしろ下痢止めに効く

つむじを押して下痢になる説に医学的な根拠はありません。むしろ、つむじにあるツボには下痢を治す効果があるといわれています。試験前の学生や仕事のプレッシャーなどで起こる「過敏性腸症候群」にも用いることのできるツボです。

とはいえ、子供の頃や学生時代に、いたずらでつむじを押されてお腹を下した経験をしたという人もいるでしょう。これは「つむじを押すと下痢になる」という暗示によって影響を受けたことが一因だと考えられます。

下痢ツボと呼ばれるツボの正式名称は?

下痢ツボと呼ばれるつむじのツボには、下痢を止めるほかにどのような作用があるのでしょうか。つむじのツボの正式名称と下痢止め以外の効果を紹介します。

つむじにある「百会(ひゃくえ)」

下痢ツボと呼ばれているツボは百会(ひゃくえ)という名称です。頭のてっぺんにあるくぼみに位置し、ここにつむじがある人もいるでしょう。百会を通る経絡は多いため、ツボに期待できる効果は離れた部位にもおよびます。

藤井清史先生

鍼灸師

百会は肛門部の鬱血を取る作用もあるので、下痢をしやすい人が強い刺激を加えるとまれに下痢になることが無くはありません。正しいツボの作用を理解する事が大切です。

百会は下痢止め以外にも効果的な万能ツボ

「百」にはたくさんのという意味があり、「百病」に効くと考えられていることから百会と呼ばれています。百会には、下痢を止める以外にも幅広い効果が期待できるのです。

・自律神経失調症
・不眠
・ストレス
・頭痛
・耳鳴り
・鼻詰まり
・血行不良
・低血圧
・眼精疲労
・痔

百会は下痢のほかに、頭部の症状や離れた場所にある痔にも効果があるといわれています。万能のツボと呼ばれる経穴のひとつです。

藤井清史先生

鍼灸師

先ほども申しましたが、肛門部(場合によっては直腸部も)の鬱血を取る作用があるので、下痢止めになる事もあります。他に自律神経系、婦人科疾患、肝臓系、鼻疾患、急性腰痛など広い作用があるので、万病に効くと言っても過言ではありません。

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下痢止めに効果的なツボは他にもある?

百会のほかにも下痢に効果的なツボはあるのでしょうか。腸の症状を改善するツボは百会以外にもいくつかあります。下痢のときに用いることのできるツボを紹介します。

復溜(ふくりゅう)

復溜の場所は脚の内側、アキレス腱のきわにあり、内くるぶしから指3本分上です。主な効果は高血圧、冷え、のぼせ、むくみ、不眠、腎臓の症状などが挙げられます。水分の代謝がうまくできていないために起こる下痢に効果が期待できます。

復溜の押し方は6秒かけてゆっくり押し、ゆっくり離しましょう。5回程度繰り返し、圧が強くなりすぎないよう意識して行います。

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水分(すいぶん)

水分も下痢の症状に用いられます。体の前側の中心ライン上にあり、おへそより指1本分上にあるツボです。水分代謝に作用し、体に水分が溜まって起こる下痢や軟便、むくみに効果が期待できます。

水分は両手の中指で優しく押しましょう。息を吐きながら、ゆっくり押します。指圧のほかにお灸をすえるのもおすすめです。

陰陵泉(いんりょうせん)

陰陵泉は脚の内側、膝より指4本分下の場所にあります。骨が盛り上がった丘陵と呼ばれる場所の下のくぼみが陰陵泉です。むくみや夏バテのほか、生殖器、泌尿器の症状に効果があるといわれています。お腹の冷えや消化不良など胃腸の症状にも用いられるツボです。

陰陵泉は急に押すと痛みを感じやすいため、はじめは軽く押しましょう。親指の腹で、息を吐きながらゆっくり押し5秒キープします。揉んでも効果が期待できます。

藤井清史先生

鍼灸師

陰陵泉は体の水分代謝を全般的に整えます。湿気で体調不良の際にも用いたりしますので、下痢の時や逆に水分不足で便秘の時など、水分調整が上手くいかず便に異常がある際に効果があります。

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下痢ツボはむしろ下痢止めに効果的なツボ

下痢ツボと呼ばれる頭のてっぺんのツボは百会といい、下痢を止める効果があるといわれるツボです。消化器の症状のほか、さまざまな効果があり万能のツボといわれています。お腹の調子が良くないときは、百会を押して整えましょう。

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