上咽頭炎に効くツボはどこ?セルフチェック方法や自分で治す方法も解説
上咽頭炎に効くツボを知っていますか? 今回は、上咽頭炎に効くツボを5つ紹介します。上咽頭炎のセルフチェックの方法や、自力で治す方法も紹介するので参考にしてみてください。
目次
上咽頭炎に効くツボはどこ?
上咽頭炎は、のどの上部(上咽頭)に起こる炎症です。上咽頭は自律神経とつながっているので、ここに炎症が生じるとのどの痛みの他、鼻炎などの鼻の病気を誘発したり、頭痛、肩こりなど慢性的な不調が発症したりしやすくなります。
ここでは、上咽頭炎からくる不快な症状の緩和に効果的なツボを紹介します。
上咽頭炎に効くツボ5選!
セルフケアで不快な症状をやわらげたい場合、ツボを押して刺激するケアが効果的です。上咽頭炎に効果のあるツボを圧迫したり、お灸などで刺激したりしてみましょう。ここでは上咽頭炎を緩和させるツボを5つ紹介します。
①完骨(かんこつ)
完骨(かんこつ)は、副交感神経を整えてくれるツボです。顔から首まわりの血流を促すので、頭痛や肩こり、めまい、眼精疲労、顔のむくみ、不眠の症状などの緩和に効果があります。
完骨(かんこつ)は耳の後ろ、髪の生え際のあたりの凹んでいる部分にあります。分かりづらい場合は、両耳の後ろにある少し出っ張った骨(乳様突起)を探ってみましょう。乳様突起の下端から首に向かって1センチほど下にずらしたところにあります。
頭を両手でつかみ、親指を乳様突起の後ろにあてるようにしてゆっくりと押すと、ツボを刺激しやすいでしょう。
②翳風(えいふう)
翳風(えいふう)は耳たぶのすぐ後ろ、乳様突起と筋肉の間の凹んだ部分にあります。顔のまわりのむくみ取りにも有効です。首や肩の筋肉にも関係が深いので、首こりや肩こりがやわらいだり、耳鳴りなどの耳の不調が緩和したりします。
乳様突起のそばにはリンパ節があり、強く刺激しすぎると悪化してしまうことがあるので、やさしくもみほぐすようにしましょう。完骨(かんこつ)の時と同様に、両手で頭を挟むようにして、親指をツボにあてると刺激しやすくなります。
③合谷(ごうこく)
合谷(ごうこく)は手の人さし指と親指の骨が交差する場所にあります。自律神経を整えて、血の巡りを良くしてくれるため、胃腸の働きを整えたり、気持ちを落ち着かせたりする効果が期待できるでしょう。
また、頭痛や眼精疲労などの顔面部の不快な症状を緩和するなど身体のさまざまな症状に効く「万能なツボ」なのです。手の甲側の少しくぼんでいるところを、痛みと気持ちよさを感じるくらいの強さでゆっくりと押しながら刺激しましょう。
田中明緒先生
鍼灸師
合谷は気の巡りを調整し精神も安定させてくれるツボで、上半身の不快症状を整えてくれるツボです。鎮痛効果もあり炎症も抑えてくれるため上咽頭炎にも効果的です。
④三陰交(さんいんこう)
三陰交(さんいんこう)は、足のくるぶしの内側から、指4本分上にずらしたところ、すねの骨の際にあります。3つのツボの道(経路)が交わっている重要なツボで、足冷えなどの冷えの改善、女性特有の不調に効果が高いといわれています。
体を温める力があるので、冷えを感じたら、三陰交(さんいんこう)のツボをゆっくりと押して刺激しましょう。お灸も効果的です。
田中明緒先生
鍼灸師
三陰交は血と深く関わる肝臓と関わりがあり、血の巡りを良くしてくれます。肝が癒されるとストレスも癒してくれるため、ストレスからくる痛みを和らげてくれます。
⑤天柱(てんちゅう)
天柱(てんちゅう)は、髪の毛の生え際(えり足付近)で、首の太い骨の両外側にあるツボです。首の後ろにある左右の筋に指を置き、そのまま上に滑らせて、髪の生え際まで移動させた場所にあります。
自律神経を整えるツボなので、天柱(てんちゅう)をもみほぐして刺激すると頭がスッキリします。また、首の緊張を緩和するので鼻づまりの解消や頭痛、肩こり、眼精疲労をやわらげる効果も期待できるでしょう。
あなたは上咽頭炎?セルフチェックしてみよう
上咽頭炎は慢性化すると、のどの違和感や痛みだけでなく、鼻炎や頭痛、首のこり、倦怠感など複合的な症状が出ることがあります。さらに、中耳炎などの耳の病気の原因になることもあります。上咽頭炎かなと不安に思ったら、セルフチェックをしましょう。
上咽頭炎の症状
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上咽頭炎の症状
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鼻水が喉の奥に流れ込む
鼻と喉のあいだに痛みを感じる
喉が乾燥してイガイガする
痰がからむ
咳ばらいが増える
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上咽頭炎の特徴的な症状は「後鼻漏」で、のどの奥へ鼻水が流れ込む感覚があります。鼻水の粘り気が強いときは、のどの奥に後鼻漏痰が張り付くのを感じるでしょう。
また、唾を飲み込む時に鼻とのどの間あたりに痛みを感じたり、乾燥してイガイガするような違和感があったりする場合もあります。声が出しにくい、痰がからむ、咳ばらいが増えるなどの症状も上咽頭炎の特徴です。
上咽頭炎が慢性化すると自律神経の乱れが続き、めまいや睡眠障害、胃もたれなどの体全体の不調に及ぶことがあるので注意が必要です。
のどに炎症があるのか気になる場合は、乳様突起(両耳の後ろにある少し出っ張った骨)のあたりを軽く押して確認しましょう。乳様突起を押すと痛みがある、乳様突起付近が腫れている、左右で違う違和感があるなどの状態であれば、慢性上咽頭炎の可能性があります(※1)。
上咽頭炎の原因は?
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上咽頭炎の原因
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細菌やウイルス感染
ストレス
疲労
空気の乾燥
副鼻腔炎(ちくのう症)
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上咽頭炎になぜなるのか、その原因は、細菌やウイルスの感染、蓄積したストレスや疲労、空気の乾燥だと考えられています。また、副鼻腔炎(ちくのう症)も上咽頭炎を発症する原因の一つです。
上咽頭は脳からのリンパ管や脳神経の通り道で、自律神経につながっています。脳から全身へのリンパの流れや神経が伝わる中継点なのです。
そのため、自律神経が乱れ、身体の免疫力が弱まると、上咽頭に炎症が起こりやすくなり、その影響が体全体の病気につながりやすくなるのです。
上咽頭炎を自力で治すセルフケアの方法は?
症状が軽いうちは、セルフケアで免疫力を高めることで、自分で治すことが可能です。細菌やウイルスによる炎症がのどだけでなく、副鼻腔にまで広がると副鼻腔炎(ちくのう症)を併発することがあるので注意が必要です。
上咽頭炎を改善・予防するためには、のどと鼻のどちらもケアするようにしましょう。ここでは上咽頭炎を自力で治すセルフケア方法について紹介します。
栄養のある食事を摂る
上咽頭炎にならないために大切なことは体の免疫力を低下させないことです。炭水化物、タンパク質、ピタミンたっぷりの野菜が入った、栄養バランスのいい食事を摂ることは、免疫力を高めます。
激辛の香辛料、熱々のスープ、冷たすぎる飲み物などは、のどを刺激してしまうので避けたほうがいいでしょう。
田中明緒先生
鍼灸師
熱かったり辛いものなど、のどに刺激の強いものは避けてなるべくのどごしがよく、消化のよい食べ物をいただきましょう。それでも食べるのがつらい場合は水分だけでも摂るよう心がけてください。
安静にする
上咽頭炎を発症しているときは自律神経が乱れ、身体全体が不調を感じやすくなっている状態なので、いつも以上に体を休めて自然治癒力を高めることが大切です。ベッドに横になるなど安静にして体を休め、たっぷりと睡眠をとりましょう。
市販薬を使用する
市販薬の使用もセルフケアとして効果的です。炎症を抑えたり、鎮痛作用のある市販薬を使用したりすることで、のどの痛みを緩和することができます。のどの炎症に対して作用する漢方薬などもあります。
のどの痛みをやわらげるために、のどスプレーやうがい薬を使って、のどの乾燥を防いだり、のど飴やトローチでのどを潤したりすることも効果的です。
鼻うがい
上咽頭は鼻と口の境目にあるので、のどうがいだけでなく、鼻うがいも合わせて行なうと効果的です。自分で水を吸う鼻うがいに慣れていない人は、市販の洗浄器具を利用すると簡単に鼻うがいをすることができます。
- 少し下を向いて洗浄器具を鼻の穴に入れる
- 洗浄器具を握って鼻の中に洗浄液を押し出す
- 反対の穴から洗浄液を出す
鼻の奥までしっかりと洗い流したい時には、洗浄液を口から出すタイプの洗浄液を使用するといいでしょう。
あいうべ体操
口呼吸は、のどの粘膜を乾燥させ、細菌やウイルスが侵入しやすい状態にしてしまいます。無意識に口呼吸がくせになっている人は、自然に鼻呼吸ができるように舌の位置を改善する「あいうべ体操」をおこないましょう。
- 「あー」と口を大きく開く
- 「いー」と口を大きく横に広げる
- 「うー」と口を強く前に突き出す
- 「べー」と舌を舌に突き出すように伸ばす
- 1~4を1セットとして、繰り返す
- 1日に30セットを目安に続ける
「あー」「いー」「うー」「べー」の声は出しても出さなくてもかまいません。
上咽頭炎に関するよくある質問【Q&A】
自然に治る?
ストレスや寝不足などで疲れがたまり、免疫力が低下したことで上咽頭炎を発症した場合は、一過性の病気だと考えられます。セルフケアで体の調子を整えるにつれ、症状も自然と治まっていくでしょう。
ただし、症状が1~2週間以上続くような場合は、慢性化したり、他の病気を誘発していたりすることが考えられます。その場合は自然治癒が難しいので、医師による治療が必要です。
どれくらいで治る?
症状が軽い急性上咽頭炎の場合は、一度の治療で改善することもあります。
慢性化してしまった場合は、継続的な治療が必要です。鼻の病気なども併発した場合は、その治療も合わせて行ないます。炎症により傷ついた上咽頭の粘膜が正常な機能を取り戻すには、少なくとも3ヶ月ほどの期間を要するでしょう。
病院を受診する基準は?
のどの痛みや鼻の奥の違和感などの不快な症状が緩和せず、1~2週間以上続くような時には、耳鼻咽喉科を受診して医師による治療をおすすめします。
のどや鼻の症状だけでなく、めまいや全身の倦怠感などの症状が見られる場合は慢性化していたり、他の病気が隠れていたりする場合もあるので、早めに治療を受けましょう。
上咽頭炎が治った人の体験談は?
- ツボ押しで症状をやわらげる
- 体を休めて自律神経のバランスを整える
- 口呼吸ではなく鼻呼吸を意識する
- 症状がつらいときは早めに医療機関を受診する
医療機関での上咽頭炎の治療としては、上咽頭に綿棒などで消炎剤を擦り付けるように塗布する「Bスポット療法」が一般的です。患部に塗布するので、炎症が強い場合は痛みを伴うことがあります。
炭吉
@okometake
いつも長引く上咽頭炎が薬飲んだら2日で治ったので、やっぱお薬すごい
3月うさぎ
@3_chiharu
Bスポット療法をお試しで受けてみたら、顔の奥全てがしみて叫んでいた。
が、あれだけ酷かった空咳や痰や鼻水、鼻詰まり、耳奥の痒み、一気に治った😵
Kazuya
@tomuor180
数日前から頭痛や眩暈、首のいたみ 気圧が変わって起こるような耳の違和感など。やはり上咽頭炎が原因だったみたい!EAT【Bスポット治療】やったらかなり治った♪
上咽頭炎に効くツボを知っておこう
上咽頭炎は、のどや鼻につらい症状が出たり、身体全体の不調につながったりする病気です。上咽頭炎に効くツボを覚えておくと、セルフケアで痛みをやわらげられる可能性があります。痛みや不快感が続くようであれば、悪化させる前に早めの治療を受けましょう。
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