鼻血を早く止めるツボ|押さえる場所や注意点も

鼻血が止まらない時には上を向いた方がいい」と言われた経験はありませんか?実は、その情報は誤りと言われています。この記事では、鼻血の正しい止め方と、鼻血に効くツボを解説します。鼻血で病院に行くべきか基準についても紹介するので、参考にして下さい。

専門家監修 |鍼灸師 堤 萌依先生
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鍼灸師あん摩マッサージ指圧師柔道整復師。鍼灸整骨院で勤めながらクラシックバレエ、水泳、バスケットボールなどのスポーツ現場でトレーナー活動も経験。...
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鍼灸師あん摩マッサージ指圧師柔道整復師。鍼灸整骨院で勤めながらクラシックバレエ、水泳、バスケットボールなどのスポーツ現場でトレーナー活動も経験。現在はフリーランスとして出張マッサージ・鍼灸施術を行い、陸上女子ホッケー部のメディカルトレーナーとして活動している。美容鍼灸も行っており、睡眠不足、食生活の乱れ、婦人科疾患など、東洋医学の観点からもお肌のトラブルの原因を解決に導きます。

目次

  1. 鼻血の正しい止め方とは?
  2. 鼻血を早く止めるポイントは?
  3. 押さえるのは鼻の付け根ではなく『小鼻』
  4. 体勢は『下』を向く
  5. 押し続ける時間は『20分間』
  6. 鼻血を止める【首・後頭部】のツボ
  7. 天柱(てんちゅう)
  8. 大椎(だいつい)
  9. あ門(あもん)
  10. 鼻血を止める【顔・後頭部】のツボ
  11. 上星(じょうせい)
  12. 迎香(げいこう)
  13. 鼻血を止める【手・腕】のツボ
  14. 合谷(ごうこく)
  15. 温溜(おんる)
  16. 鼻血を止める【足】のツボ
  17. 至陰(しいん)
  18. 鼻血を止めるツボの使い方は?
  19. 応急処置の時に押す
  20. 鼻血が出やすい人は日頃から指圧する
  21. 鼻血で病院に行く基準は?
  22. 20分間の止血を2回行っても止まらない場合

鼻血の正しい止め方とは?

鼻血が止まらないときは、上を向き、後頭部をトントンするといいと聞いたことがある人も多いでしょう。しかし、その止血方法は誤りといわれています。鼻血を止める正しい方法を紹介します。

鼻血を止める方法
  1. ティッシュを詰めたりせず両鼻をしっかりつまむ
  2. 座って顔を下に向ける
  3. 目と目の間のおでこを冷やす
  4. 5分間この状態を続ける
  5. それでも鼻血が止まらないなら10分以上続ける

両鼻をつまんだ方が早く止まりますが、息苦しさが辛いようであれば、鼻血がでている側の鼻を塞いでください。

堤 萌依先生

鍼灸師

東洋医学では鼻血が出やすくなっていると「肝」の生理作用のバランスが崩れて起きる症状と言われています。睡眠不足やストレスが溜まっていないか、生活習慣も見直してみましょう。

鼻血を早く止めるポイントは?

ただの鼻血といっても、止まらない状態が続くと不安に思う人もいるでしょう。早く鼻血を止めるためのポイントを紹介します。

押さえるのは鼻の付け根ではなく『小鼻』

鼻血が止まらないときの正しい止血方法は「小鼻を押さえる」です。鼻翼とも呼ばれる場所です。この内側に出血しやすい部位があり、鼻血の約95%はこの場所から出血しているため、小鼻を押さえるのが効果的といわれています。

体勢は『下』を向く

血液は集まって固まる「凝固」という性質があります。鼻血が出ているときに上を向いてしまうと、気道や食道へと流れて集まらず血液が凝固しないため、下を向く体勢がおすすめです。

また、上を向くと血液を飲み込み、気持ちが悪くなったり、嘔吐したりする原因にもなります。座って下を向き、口からでる血液は吐き出してください。体が冷えると血液の凝固機能が低下するため、冷える場合は体を温めるといいでしょう。

押し続ける時間は『20分間』

鼻血を止めるために、押さえる時間は約20分程度です。途中で中断せず、20分間圧迫を続けてください。鼻血の原因は鼻いじりや鼻かみによる「外傷」がほとんどです。子供の場合、鼻いじりが癖となっていることもあります。癖を直すほか、粘膜の乾燥にも気をつけましょう。

大人の場合は頻繫に鼻をかんだり鼻を打ったりと、外傷があるわけではないのにたびたび鼻血が出るときは、他の病気の恐れがあります。高血圧や動脈硬化、血液の疾患、腫瘍などの可能性があるため、病院を受診し診断・治療を受けましょう。

応急処置や日頃のケアとして、鼻血を止める効果が期待できるツボ押しをすることもおすすめです。

鼻血を止める【首・後頭部】のツボ

首・後頭部にある鼻血を止めるツボを3つ紹介します。

天柱(てんちゅう)

髪の生え際のくぼみから、左右へ親指1本分ほど外側へずれたところにあります。鼻血や鼻づまり、高血圧、頭痛などに効果的といわれるツボです。

天柱(てんちゅう)は自立神経の乱れ・首・肩こり・頭痛に効くツボ!場所や押し方も

大椎(だいつい)

首を前に曲げたときにできる1番大きな突起の下のくぼみに位置しています。鼻づまりや鼻血、高血圧、食欲不振に効くといわれるツボです。

大椎(だいつい)は首・肩こりに効くツボ!自律神経の乱れにテキメン!場所や押し方も

あ門(あもん)

後頭部の中心のライン上にあり、生え際から上に指0.5本分上に位置しています。鼻血や鼻水、頭痛、首のコリに効果が期待できるツボです。

鼻血を止める【顔・後頭部】のツボ

顔・後頭部にある鼻血を止めるツボを2つ紹介します。

上星(じょうせい)

頭部の正中線上、額の髪の生え際から親指1本ほど上に位置しています。鼻血や鼻水、頭痛、発熱疾患に効くといわれるツボです。

堤 萌依先生

鍼灸師

上星のツボは、頭はデリケートなので強く押し過ぎず心地良い強さで押しましょう。

鼻づまりには上星(じょうせい)のツボが効く!位置・効果や押すと痛い原因も

迎香(げいこう)

左右の小鼻の根本、すぐ横にあるくぼんでいるところです。鼻血や鼻づまり、息苦しさなどに効果が期待できるツボです。

花粉症・鼻づまりには【迎香(げいこう)】のツボが効く!即効性はある?痛い時の原因も

鼻血を止める【手・腕】のツボ

手・腕にある鼻血を止めるツボを2つ紹介します。

合谷(ごうこく)

手の甲側、親指と人差し指の間の骨の付け根部分から少し外側のところです。鼻血や鼻水、頭痛、歯痛に効くといわれるツボです。

合谷(ごうこく)は万能ツボ?緊張やストレスにも効果的!場所や押すと痛い時の理由も

温溜(おんる)

前腕の親指側にあり、曲池というツボに向かって指7本分ほど上に位置しています。鼻血や鼻水、口内炎、喉の痛みに効果が期待できるといわれるツボです。

温溜(おんる)は歯痛や歯ぐきの腫れに効くツボ!位置や効果・効能も解説

鼻血を止める【足】のツボ

鼻血を止める足のツボを紹介します。

至陰(しいん)

足の小指の外側の端に位置しています。鼻血や鼻づまり、冷え、頭痛に効果的といわれるツボです。

至陰(しいん)は逆子に効果的なツボ!効果や押し方・押すと痛い原因も

鼻血を止めるツボの使い方は?

早く鼻血を止めるために、効果的なツボの使い方を紹介します。

応急処置の時に押す

応急処置で使うツボ
  • 天柱
  • 上星
  • 迎香
  • 温溜
  • 合谷
  • 大椎

鼻血を止めるツボは、即効性があるといわれるツボも多いため、応急処置のときに利用できます。

鼻血が出やすい人は日頃から指圧する

日頃のケアに使うツボ
  • 天柱
  • 上星
  • 迎香
  • 合谷

鼻血が出やすい人はツボ押しを日頃から行いましょう。セルフお灸や鍼灸治療もおすすめです。血圧が高いと鼻血を出しやすいといわれています。天柱、大椎など高血圧に効果が期待できるツボを予防として日頃から刺激するとよいでしょう。

鼻血で病院に行く基準は?

どのような場合に病院で治療を受けた方がいいのか迷う人も多いでしょう。病院で治療を受けるべき基準を紹介しますので、参考にしてください。

20分間の止血を2回行っても止まらない場合

20分間の止血を2回行っても止まらない場合は、専門的な止血が必要になる可能性があるため、早めに病院で治療を受けましょう。近くの耳鼻科が開いておらず、病院を探している間に致死的な量の血液が出てしまい、救急車で運ばれるというケースもあります。

特に、白血病や凝固異常疾患などの持病がある人や、抗血小板薬や血液抗凝固薬などを普段から服用している人では、危険な貧血状態になる恐れがあるため注意してください。

鼻血はツボ押しで早く止めよう

鼻血を止めるには、下を向いて小鼻を押さえましょう。早く止めるためには、鼻血に効くをいわれるツボを押すこともおすすめです。

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